TVアニメ化決定! ! !
「よし、裏切っちまおう」
選聖侯アガタの招待を受けウルベス連合を訪問したウェイン。そこでは複数の都市が連合内の主導権を巡って勢力争いに明け暮れていた。
アガタから国内統一への助力を依頼されるも、その裏に策謀の気配を感じたウェインは、表向きは協調しながら独自に連合内への介入を開始する。それは連合内のしきたりや因習、パワーバランスを崩し、将来に禍根を残しかねない策だったが――
「でも俺は全く困らないから ! 」
ノリノリでコトを進めるウェイン。一方で連合内の波紋は予想外に拡大し、ニニムまでも巻き込む事態に!?
大人気の弱小国家運営譚、第九弾!
内容紹介引用元:GA文庫公式ページ
URL:https://ga.sbcr.jp/product/9784815609429/
ようこそ、シュガーです。
お気に入りの天才王子の赤字国家再生術シリーズ第9巻!
アニメ化も決定したようで、おめでたいです!
1巻から追いかけていた作品が、評価を受けてアニメ化されるのは、読者としてもうれしい限り。
ウェインのキャストが斉藤壮馬さんなのは、イメージ通り過ぎてキャスティングした人に感謝しかない。
さてこの9巻では、貿易交渉のために、東西南北の4つの都市からなるウルベス連合に出向く主人公のウェイン。
行ってみたはいいものの、ウルベス連合は一枚岩ではなく、様々な思惑が表裏にうごめいているのをすぐさま察知し、自国ナトラの利益になるように立ち回るという流れです。
内容紹介にもあるように、統一のためにアガタに協力するということで動き出すものの、それは自国の利益になればの話であって、天秤を考えた時に裏切った方が利益があると踏めば、即その選択肢をとれるのはウェインのすごいところでもあり、怖いところでもあります。
かき回される方はたまったもんじゃないですね笑
ウェインは肝が据わっているうえに頭もいいので、1度調子にのりだしたら手が付けられないのも、読んでいるこちらとしては面白い点。
「お見合い大作戦」ってウェインさん、半端ないっす笑
また、このシリーズ恒例の
1.ウェイン、ゴタゴタに放り込まれる(時には自分から突入する)
2.ウェイン、状況を把握し、自分たちに有利なように振る舞う
3.ウェイン、大体思い通りに進んで調子に乗る
4.ウェイン、手のひらで動かしていた案件が予想外の方向に進んで狼狽する
5.ウェイン、何とか収拾をつける(たまに無理な時もある)
という流れが今回も見られたのが楽しかったですね。
頭はいいんですけど、予想外の行動をとる人間たちに振り回されているウェインの様子を見ると「いいぞ、もっとかき乱してくれ」って思っちゃいます。
基本的にはウェインやウェインの国であるナトラを応援しながら読んでいるのですが、ウェインが困るシーンは何度でも読みたい笑
あとは、ウェインの側近であるニニムもそうですが、フラム人の過去や、階級差別のようなものが今までよりも強く見えた気がして、つらい気持ちになったりもしました。
ニニムが、自分の中で、フラム人に対する感情を整理しきれていないのが伝わってきて、なんという表現をしていいのか……。
普段は冷静な状況判断と自分のコントロールができるあのニニムが、これほど動揺しているのは珍しい気がします。
ウェインは王様になる気があるのか疑問に思うような発言もあったりして、どんどん続きが気になる本シリーズ。
あとがきによると、次は派手なお話になるとのことなので、アニメともども応援していこうと思います!
みんな、とりあえず読んでくれーー!! そして話をしたい!
まずは1巻からどうぞ。
みなさんのオススメの小説も教えてください。
それでは、バイバイ!