シュガーのファンタイム

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小説 著者:暁佳奈 / イラスト:スオウ 春夏秋冬代行者 春の舞 上 電撃文庫 感想

ようこそシュガーです。

今日も所んだ小説の感想を書いていきます。

今回は暁佳奈さんの「春夏秋冬代行者 春の舞 上」です!

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では、いってみましょう。

 

記事本文

 

内容紹介

「春は――無事、此処に、います」
 世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たす者は“四季の代行者”と呼ばれた――。
 いま一人の少女神が胸に使命感を抱き、立ち上がろうとしている。四季の神より賜った季節は『春』。母より授かりし名は「雛菊」。十年前消えたこの国の春だ。雛菊は苦難を乗り越え現人神として復帰した。我が身を拐かし長きに亘り屈辱を与えた者達と戦うべく従者の少女と共に歩き出す。彼女の心の奥底には、神話の如く、冬への恋慕が存在していた。
 暁 佳奈が贈る、季節を世に顕現する役割を持つ現人神達の物語。此処に開幕。

内容紹介引用元:電撃文庫ホームページ

URL:https://dengekibunko.jp/product/syunkasyuuto/322009000013.html

 

感想等

超名作アニメ「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」の原作小説を書かれている暁佳奈さんの新作ということで、作者買いしてみました。

綺麗で儚いイラストの表紙と、そこに映る美形男女から、ラブロマンス的なものを想像していましたが、重い話だ!

全然ライトなノベルじゃないですやん!(エセ関西弁)

でも面白かったです。

 

かつて冬しか季節がありませんでしたが、冬は春を作り出し、そこから夏も秋も生まれました。

こうして完成した四季は、それを巡らせる役割を「代行者」と呼ばれるそれぞれ「春」「夏」「秋」「冬」を司る人間に与えました。

代行者にはそれぞれ従者「護衛官」がついており、この主従が季節を巡らせていくというお話。

設定だけを簡潔に書いてみたつもりですが、これは作品を読まないと理解してもらえない気がします。

四季を司るそれぞれの代行者は、季節を巡らせるために各地へと赴いていきます。

代行者は、それぞれの季節に応じた強力な力を持っており、恐れられたりねたまれたりもして、自由な生活を送ることが難しい世界。

もちろん季節を運んできてくれることに感謝する人たちもいます。

こうした中で、春の代行者「雛菊」は、小さなころに誘拐され、10年間消息不明に。

これにより10年間は春が訪れず、厳しい冬が続いていました。

そして、10年ぶりに雛菊が春の代行者として復帰しようと立ち上がるところから物語は始まります。

ん~何を書いてもネタバレになってしまいそうで難しい……。

上でも書きましたが、恨まれたりねたまれたりと、代行者がおかれる環境は決して良いものとはいえず、彼ら彼女らの様子を読んでいると辛くなってしまいます。

自分の道を自分で決めることも難しければ、行動するにも護衛が付いてきて、自由な人生とはとても言えない。

そんな状況の中、護衛官はそのすべてをかけて代行者に尽くします。

春の護衛官「さくら」は誠心誠意尽くすタイプ、夏の護衛官「あやめ」は面倒見がいいタイプ、秋の護衛官「竜胆」は護衛官4人の中ではドライなタイプ、冬の護衛官「凍蝶」は軽口をたたいたりもしますが理解のあるタイプ。

人間性は全然違う護衛官ですが、どの代行者と護衛官も、主従の繋がりは他の人間たちが入り込む隙間がないほどで、お互いがお互いを必要とする関係です。

この関係性が非常に良いです!

好み過ぎます!

物語の方は、かなりゆっくり進みます。

作品の世界観や、四季それぞれの主要な登場人物の紹介が主な内容になっており、終盤にかけて事件が起きて、各々動き出すという流れ。

この事件というのが、10年前に誘拐されていた雛菊にとってキツいものになっていて、読んでいる私はソワソワヒリヒリしましたよ。

でも、10年の年月が経って、代行者も護衛官も無力だったあの時とは違いました。

自分の頭で考えて、感情によりそって、手に入れた力を使って、事件の解決に動き出すのです。

上巻はここで終わっているので、下巻では解決編が見られることでしょう多分!

ハラハラしながら読みたいと思います。

 

 

こんな人におすすめ

主従の結びつきが強い関係性ものが好きな方はハマれると思います。

私が主従関係で思いつくのは黒執事のシエルとセバスチャン、妖狐×僕SSの凜々蝶と双熾などなど。

意識の中に「主従関係ものが好き」というのはありませんでしたが、こうして振り返ってみると結構好きかもです。

この春夏秋冬代行者の主従関係は、双方向の依存関係と言えなくもないですから、ちょっと主従よりも強いかもしれません。

お互いがお互いに「相手がいないと生きていけない」という依存関係はめちゃくちゃ好きなので、そういう作品を知っている方はご連絡ください笑

 

続編について

春夏秋冬代行者 春の舞は、続刊として「下巻」も発売されています。

既に購入して手元にあるので、読み進めていこうと思います。

読み終わったら感想記事を書くので、この記事を読んでくれた人は次もお願いします!

もし続刊が気になった方がいれば、アマゾンと楽天のリンクを貼っておきますので、そちらからどうぞ。

 

では今日はこの辺で。

バイバイッ! またねっ!