シュガーのファンタイム

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著者 : 木元哉多 「閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニット」 講談社タイガ 感想

ようこそ、シュガーです。

今回も面白い小説を読んだので、感想を書いていきます。

今日はこの作品!

木元哉多さんの「閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニット」です!

霊界での推理ミステリーゲームシリーズ第3巻!

では内容紹介や感想行ってみましょう!

 

 

閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニット

内容紹介、あらすじ

☆☆【2020年秋】NHK総合よるドラにて、TVドラマ化!☆☆

謎を解けば、あなたは生き返る
――どこからでも読める珠玉のミステリシリーズ!

☆☆☆

「僕を殺したのは、たった一人の友だちなのか?」
天涯孤独の土田は大学受験を前に、友人の夏目の家で焼死した。夏目は酷薄で人を殺してもおかしくない人間だ。僕には生きる目的もないし死んでやってもいい。

でも、僕を殺した理由はなんだ?

死亡した土田の前に現れたのは、閻魔大王の娘・沙羅だった。
今回の謎はワイダニット(なぜ殺したか)。もう一度友人と話すため、霊界の推理ゲーム開廷!

内容紹介引用元:講談社BOOK倶楽部ホームページ

URL:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000312880

 

感想、レビュー、評価

いつもの通り、周りの評価は一切気にしない、私の感想です!

今回も謎解きのネタバレはしないように気を付けますので、ご安心を。

さて、生き返りを懸けた霊界での推理ゲーム第3巻です!

今回もストーリーの大枠は変わらず、何かしらの事件が起きて、気が付いたら被害者が閻魔堂にいて、目の前には閻魔大王の娘と名乗る沙羅。

沙羅が被害者の経歴を見て、天国と地獄どちらに送るか決めるも、被害者自身が生き返りたいと願えば、自分を閻魔堂送りにした加害者が誰なのか? 動機や手段はどのようなものなのか? ということを被害者自身に推理させるゲームを仕掛けてくる……という流れ。

前巻の「負け犬たちの密室」の記事の感想で、推理ゲームに失敗したら問答無用で地獄に落とされる……みたいな書き方をしていましたが、あれは間違いでした。

ゲームに負けても予定通り天国に行くパターンもありました。

勘違い。すみません。

この機会に修正しています。

今回の被害者は、顔面に問題を抱えている女性だったり、おじいちゃんと子供の2人だったり、大学浪人中の男性だったりでした。

これまた全然違う設定のお話をポンポンと出してくるんだから木元先生凄すぎる。

頭の中でアイディアが浮かび過ぎてヤバイような天才なのか?笑

 

この本の中で私が1番面白いと感じたのは第2話でした。

田舎でお墓参りに親族が集まった時に、何者かに仕組まれて、溺れるように仕向けられた子供と、転落させられてしまったおじいさんのお話。

被害者が2人同時に閻魔堂へ行くという今までにないパターンで、2人の頭脳を駆使して協力して推理をするというものになっていました。

まぁ、途中からは1人で推理していたようなものですけどね。

また、このお話では、かなり政治に切り込んだ意見が述べられていて、ちょっと驚きました。

政治家は何の仕事をしているのか?

例えば年金制度は、支給を受ける人数と納める人数のバランスが取れていないから見直した方がいいけど、支給を受ける年齢の人たちが選挙に行くから、年金を減らして得票数が減るのが怖いから制度を変えられない……とか。

政治献金を集めるパーティや後援会との会食、親睦を深めるという名目のゴルフ、視察と名の旅行ばかりしている……とか。

急に社会派な意見がズバズバ出てきて面食らいましたけど、おおむね同意できてしまうのが……なんとも現状の情けない部分というかなんというか、ね。

政治家の半数ぐらいが25歳~30歳くらいであれば、これから先少しは変わるんでしょうけどね。

って、このブログはそんな固いことを扱う媒体ではなかった!

この2話の終わり方は、寂しさが残りつつも、強い決意を胸に前に進んでいくという少しの明るさも持ったようなものになっており、グッときました。

読者の心を動かすのがうまいな~さすがプロ作家!

 

その他の2つのお話では、友達の大切さを再認識させてくれたり、いわゆるサイコパス的な人間の恐ろしさを感じさせてくれたりもして、様々な意味で面白い読書体験でした。

サイコパスが身近にいる生活って、心休まる時間が1分も無さそうな気がする。

会ったことないと思いますけど。

気づいてないだけで、もし出会っていたら嫌ですね。

 

シリーズ感想記事リンク

当ブログで、本シリーズの第2弾である「負け犬たちの密室」の感想を書いた記事がありますので、紹介します。 

sugarbitter.hatenablog.com

コチラの作品も面白かったので、おすすめです。

 

まとめ

木元哉多 さんの「閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニット」について感想を書いてきました。

1話100ページ前後なのでサクッと読めるお手軽さがありますし、推理の場面では被害者が考える過程がしっかりとした文字数を使って書かれるので集中できますし、基本的には話の最後は少し前向きになれる気持ちのいい読後感を味わえるので、このシリーズオススメです!

前も書いていた気がしますが、初めてミステリーを読もうという人は、このシリーズから入ってもいいのでは?

木元さん、いつも面白いお話をありがとうございます。

 

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それじゃあ今日はこの辺で。

バイバイッ! またねっ!