ようこそ、シュガーです。
万能鑑定士Qシリーズや特等添乗員αシリーズ、探偵の探偵で好きになった
著者:松岡圭祐 ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論
を読み終わったので感想を書いていきます。
早速内容紹介や読んだ感想を書いていきます。
例によって私の主観による評価なのでご了承ください。
松岡圭祐 ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論
ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論:内容紹介、ストーリー、あらすじ
新進気鋭の作家に盗作疑惑!? 発覚後は失踪――
ラノベ作家の杉浦李奈は、新進気鋭の小説家・岩崎翔吾との雑誌対談に出席。テーマの「芥川龍之介と太宰治」について互いに意見を交わした。この企画がきっかけとなり、次作の帯に岩崎からの推薦文をもらえることになった李奈だったが、新作発売直前、岩崎の小説に盗作疑惑が持ち上がり、この件は白紙に。そればかりか、盗作騒動に端を発した不可解な事件に巻き込まれていく……。真相は一体? 出版界を巡る文学ミステリ!
内容紹介文は角川文庫公式ページより引用
URL:https://www.kadokawa.co.jp/product/322108000234/
ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論:感想、レビュー、評価
100点満点で表すと75点くらい。
本作のヒロインはライトミステリを3冊出すも、あまりに話題になっていない新人作家の杉浦李奈(すぎうらりな)。
話題の作家との文学作品についての対談をする中で、その作家に新作の推薦文を書いて貰えることになって喜んでいると、その作家に盗撮疑惑があがってしまいます。
何の因果か、李奈は盗作騒動の真相を追いかけることになる……というミステリーでした。
表紙の雰囲気と松岡さんの過去作「万能鑑定士Qシリーズ」「特等添乗員αシリーズ」を読んでいたことから、私は本作をエンターテイメント性の高いミステリーを予想して読んでいました。
実際は、太宰治や芥川龍之介などの純文学作品のお話やその作家性をからめた物語になっていて、エンターテイメント性よりはそちらよりの物語になっていました。
私は単純に娯楽のためだけに小説を読んでいて、純文学は全く知らないので少し面食らいました。
知らない作品の話題が出てきて「???」となる場面が何回かありました。
もちろん登場人物たちが都度解説をしてくれるのでおおよその把握は出来ます。
ただ、知っている人の方がさらに楽しめるんだろうなぁ~という気持ちは終始ありました。
でも、だからといって面白くなかったわけではありません。
言葉を口にしてコミュニケーションをとるのが苦手だった李奈が、事件を追いかけるうちに人間的な成長を見せてくれて、最後は危険な場所へ飛び込んでいくまでに変わるのは読みごたえがありました。
謎解きについても、読み進めて新しい事実が分かるごとに二転三転する様子が面白かったです。
予想しながら読んでいても「今度はこっち?」「次はあっち?!」みたいに振り回されて楽しかったです。
謎解きの過程や動機は分からなくても、私は色々な作品を読んできているので、発言とか登場人物の配置とかで犯人は想像できてしまうんですけどね笑
それでも退屈はしないので心配ないですよb
あと、新人作家や出版業界の苦しい状況が書かれていたのが印象的でした。
書店に並んでいる本も返品されてしまったり、作品の良し悪しでなく話題性で本の売れる売れないが決まってしまったり……。
ネットの影響力ってすごいですもんねここ最近は特に。
私も自分が好きな作品について微力ながら発信して、広まってくれたらいいなぁと思っています。
松岡圭祐さんの作品紹介
上でも少し書いていますが、松岡圭祐さんの作品で私が呼んできたものを紹介します。
万能鑑定士Qの事件簿シリーズ
知識が豊富なヒロイン凛田莉子(りんだりこ)が論理的思考ロジカルシンキングを用いて事件を解決していく人の死なないミステリーシリーズです。
ヒロインの魅力やお話のエンタメ性が高いところ、読みやすい文章などが好きで全巻読んでいます。
パートナー的な立ち位置で登場する角川書店の小笠原さんとのラブコメチックな展開も美味しくてニヤニヤできます。
見に行った記憶があります。
特等添乗員αの難事件シリーズ
水平思考ラテラルシンキングで物事を考えるヒロイン浅倉絢奈(あさくらあやな)が難事件に挑む人の死なないミステリー。
ラテラルシンキングというのは、問題を解決するために固定観念や既存の論理にとらわれず、「物事を多角的に考察する」「新しい発想を生み出す」ための思考法のことです。
常識にとらわれずに、時には第6感を信じて動いたりもする掟破りな絢奈の言動は予想できなくて目が離せませんし読むのが楽しいです。
Qシリーズ同様にエンタメ性というか娯楽性が高くて気軽に読めるのも良いところ。
探偵の探偵シリーズ
ヒロインの紗崎玲奈(ささきれな)が、ある事情から対探偵用の探偵として行動するお話です。
このシリーズは、Qシリーズやαシリーズとは少し毛色が違って、バイオレンスだったりアクションだったりという側面が強く、シリアス成分が多いです。
途中まで見ていましたが、映像になるとさらに展開がキツイので途中で脱落しました。
そこそこ気合いを入れて読むタイプの作品です。
面白いですよ。
まとめ
角川文庫から発売されているビブリオミステリー ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 感想、レビュー記事でした。
期待していた内容とは少し違いましたが、それなりに面白かったです。
2巻が出ているので、ひとまずそれを読んでからその続きも購入していくか決めようと思います。
個人的にはもう少し娯楽性の高い物語が好きですね~。
ただ、純文学も娯楽作品も両方好きだという方におすすめだと思います。
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それじゃあ今日はこの辺で。
バイバイッ!
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