ようこそ、シュガーです。
講談社タイガから発売されている青春小説
著者:相沢沙呼さん
小説の神様 あなたを読む物語 上
を読みました。
「小説の神様 君としか描けない物語」というタイトルで映画化もされたシリーズの続編。
映画は見てませんが小説の続編はいつか読みたいと思っていました。
ようやく読めました。
では内容紹介や感想、レビューを書いていきます。
いつも通り私の個人的な評価です。
相沢沙呼 小説の神様 あなたを読む物語 上
小説の神様 あなたを読む物語 上 内容紹介 あらすじ ストーリー
小説は、好きですか?
今、この文章を読んでいるあなたのおかげで、生み出された物語があるのだと、あなたに知ってほしい。あなたのせいで、もう書けない。親友から小説の価値を否定されてしまった成瀬。書店を経営する両親や、学校の友人とも衝突を繰り返す彼女は、物語が人の心を動かすのは錯覚だと思い知る。一方、続刊の意義を問う小余綾とすれ違う一也は、ある選択を迫られていた。小説はどうして、なんのために紡がれるのだろう。私たちはなぜ物語を求めるのか。あなたがいるから生まれた物語。
内容紹介文は講談社ホームページより引用
URL:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000312774
小説の神様 あなたを読む物語 上 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと75点。
高校生作家の主人公千谷くんと、同じく高校生作家でヒロインの小余綾さんがメインの登場人物。
第1巻で2人は様々な苦難を乗り越え、一緒に1つの作品を完成させました。
お話としてはその続きです。
お話は2つの軸から成り立っています。
1つめは千谷くんと小余綾さんのパート。
「続編を書く理由」を見つけられない小余綾さんと、そんな彼女に翻弄される千谷くん。
もう1つは、千谷くんたちの後輩で文芸部の成瀬さんと、小説を書いている成瀬さんの友人とのパート。
どちらのパートを読んでいても、世の中に対する自分の無力さを感じてしまって読むのが少し辛かったです。
小説を愛する成瀬さんや、小説を生み出している千谷くんたちを通して、何のために小説を書いているのか、読者は小説に何を求めているのか、小説は人の心や人生を変えることができるのか、などについて書かれています。
理解できるところもあれば、そうではないところもあって、読む人によって印象が変わるだろうなぁと思います。
小説を読み解くには読者側の力も必要だというのはとても理解できます。
いくら素晴らしい物語でも、読み側にそれを受け取る能力が無ければ、理解されないまま終わってしまいますからね。
それは作者にとっては悲しいことだと思います。
また、「書きたい物語」と「求められている物語」のどちらを書くのがいいのか? という話題については、悩ましく感じながらも「そういうのあるよなぁ~」と思ったりしました。
まぁ私は基本的に読者側で、書くことと言ったら稀にやる2次創作小説だけなので、プロの作家ほどの共感は出来ないんですけど。
でも言いたいことはすごくわかりました。
反対に「物語はただのエンターテイメントなのか?」のような記述は疑問を覚えました。
千谷くんが「物語はただのエンターテイメントなんかじゃない」という風に考えているのが何度も書かれています。
私は基本的には、小説は娯楽のために読んでいて、思考や行動を変えたいと思って読んでいるわけではありません。
結果的に影響をを受けて変わる、ということはあるかもしれませんが。
日常では味わえない感動だったり、熱く燃え上がるような気持ちだったり、切なくてたまらない思いだったりを味わいたいから小説を読んでいます。
なので、物語がエンタメとして楽しまれることの何が引っかかるのかがあまり理解できませんでした。
エンタメとして人の人生を豊かにするって素晴らしいことだと思うんですけどね~。
「ただのエンタメ」というのが「コンテンツをいたずらに消費する」という意味を含んでいるなら理解はできます。
具体例を出すなら、映画を2倍速で見るとか、飛ばし見をするとか、そういう感じ。
私はしませんが、まぁそれも個人の自由ですから、他人がとやかく言うことではない気もしますけど。
そのあたりは上巻では描かれていないので分かりません。
ここはやっぱりプロの作家じゃないと分からないところなのかもしれません。
もしくは下巻で何かしら提示されるのかもしれません。
読み進めようと思います。
クリエーターのお話以外では、千谷くんが小余綾さんを異性として意識するようになって、小余綾さんもまんざらでもない感が見えてきて、ラブコメ的にちょっと美味しい展開がありました。
ラブコメ大好き人間の私としては嬉しい限り。
クリエイターのお話が多めで、ラブコメのお話が少なめな今の比率が、私にとってちょうどいい。
真面目なお話の中に少しだけ砕けた部分があると、円滑に読み進められる気がします。
1巻が面白過ぎてハードルが上がっていることや、上下巻の上巻であるため物語があまり大きく動いていないことから、面白かったですけど期待していたよりはインパクトが弱かったという印象が残りました。
下巻で私の感情を爆発させてください!
お願いします。
小説の神様シリーズ感想記事リンク
当ブログで書いた小説の神様シリーズの感想記事です。
一緒に見てもらえたら嬉しいです。
小説の神様 感想 レビュー
相沢沙呼さんの作品を読んだ感想記事リンク
マツリカ・マハリタ 角川文庫 感想 レビュー
medium 霊媒探偵城塚翡翠 感想、レビュー
まとめ
講談社タイガから発売されている相沢沙呼さんの青春小説「小説の神様 あなたを読む物語 上」を読んだ感想、レビューを書いてきました。
「小説を読む」ということについて改めて考えさせられるお話でした。
私は一般の人よりは少しだけ本を読んだり文章を書いたりするのが好きなので、理解できる部分もありました。
自分自身、読む力が下がらないようにしたいですし、感受性を豊かにして物語をしっかり楽しめる状態を保ちたいなぁと思います。
さて、それでは下巻を読み進めようと思います。
この記事を読んでいただいてありがとうございました!
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いつも読んでくれている人はありがとうございます。
それじゃあ今日はこの辺で。
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