ようこそ、シュガーです。
青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
を読みました。
青春ブタ野郎シリーズ第8弾。
略称青ブタ。
アニメ化されていないエピソードになります。
アニメを楽しめた方は楽しめると思います。
おすすめ作品です。
感想を書いていきます。
鴨志田一 溝口ケージ 青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
青ブタ8 内容紹介、ストーリー、あらすじ
それぞれの未来に向け、ついに再始動するシリーズ第8弾!
初恋の人・翔子の未来を願った12月が過ぎ、いつの間にか咲太も高校二年生の3学期を迎えていた。
三年生の麻衣と峰ヶ原高校で一緒にいられる学生生活も残り僅かとなったなか、長年おうち大好きだった咲太の妹・花楓が誰にも明かしたことのない胸の内を打ち明ける。
「お兄ちゃんが行ってる高校に行きたい」
それは花楓にとって大きな決意。極めて難しい選択と知りながらも、咲太は優しく花楓の背中を押してあげ――。
『かえで』から託された想いを『花楓』が受け取り、未来へ一歩踏み出すシリーズ第8弾!
内容紹介文はKADOKAWAホームページより引用
URL:https://www.kadokawa.co.jp/product/321709000801/
青ブタ8 感想、レビュー、評価
お気に入り度を100点満点で表すと90点!
思春期症候群と呼ばれる、精神状態が不安定な思春期の少年少女に起きる不思議な出来事と、それに関わる主人公の梓川咲太(あずさがわさくた)を描いた青春ストーリー。
表紙を見て分かる通り、今回は咲太の妹である花楓がメインのお話になっていました。
思春期症候群はほとんど出てきません。
中学でいじめを受けて不登校になり、思春期症候群が発症して、しばらくは「花楓」と別の「かえで」という人格で過ごしてきた彼女。
シリーズ第5巻の「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」で元の「花楓」の人格に戻ったわけですが、それでもいじめられていたことが無くなるわけでもなければ、「かえで」として過ごしてきた時間が戻るわけではありません。
そんな彼女の高校受験についてが描かれます。
花楓は咲太や麻衣と同じ峰ヶ原高校に行きたいと口にします。
ただ、現実は厳しいもので、学校にしばらく行っていない花楓は内申点が低い状態で、家で勉強していたとはいえ学力は同い年の生徒と並ぶほどではありません。
そういった目を背けたくなる現実があることを認識しつつも、咲太は花楓が峰ヶ原高校に行きたいならいいと思うと言って勉強を見てあげたりします。
花楓は咲太や麻衣の妹であるのどかに勉強を教わって学力を向上させていきます。
そんな中で、花楓が何故「峰ヶ原高校」にこだわるのかが分かって来て、咲太は花楓のために色々と動いていく、という感じ。
咲太がどれだけ花楓のことを大切に思っているのかが物語のいたるところから伝わって来て、感動させてくれます。
終始、花楓がやりたいことを自由にさせてあげたいと考えて行動していますし、花楓の人生が少しでも楽しくなればと思って力を貸したり時間を割いたりを当たり前のようにしている様子がたくさん描かれていて、読んでいる私は優しい気持ちになれますし、嬉しくて泣きそうになったりもしました。
247ページで咲太が花楓に向かって語り掛ける場面が私の中でのハイライトでした。
引用して紹介します。
「花楓が毎日のちょっとしたことに、幸せを感じながら過ごせればいいって僕は思ってるよ。朝食のスクランブルエッグが美味しいとか、でも、時々作るの失敗して、カチカチに固まったやつを『失敗だな、これ』って笑いながら食べるとか、花楓も麻衣さんに作り方を教わって、悪戦苦闘するとかさ。たいしたことじゃないことで笑って、なんか楽しいって思いながら、今日も、明日も、明後日も、過ごしてくれることが僕の望みだ。(※抜粋)」
まわりと同じように学校に行って欲しいなんて咲太はもちろん言いません。
花楓は自分のペースで少しずつ歩けばいい。
花楓が少しでも楽しく生きてくれることが大切だと。
これの優しさと涙腺の破壊力が凄まじ過ぎて、ここを読んで一旦読むのを止めたくらいでした。
ちょっと噛みしめて浸透させる時間が必要になるくらいの言葉でした。
「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」の中での経験から、咲太は自分の好きな人たちと過ごす何気ない日常がどれだけなのかを身をもって理解しているわけです。
そして読者である私は、咲太がどれだけの経験をして、日常の大切さを改めて認識して生きていることを知っているんです。
そんな咲太から出た言葉なわけですから、説得力が段違い。
花楓は「かえで」と「花楓」のことで悩んだり苦しんだり落ち込んだりもしていたのですが、この咲太の言葉を受け止めて、自分自身のために決断します。
物語を読んでいる限り、この決断が花楓にプラスに働きそうなものに思えて安心しましたし喜ばしい気持ちになれました。
ここまでいろいろあった花楓が少しずつ前を向いて歩きだしてくれて、それを物語の外からにはなりますが見守っていた私としては、胸に来るものがありました。
花楓の周りの人間がみんな優しくて嬉しいぞ!
と、ハッピーな気持ちで読み終わるかと思いきや最後!
思春期症候群らしき出来事が最後の最後にちょっと描かれて次につながる、と。
油断なりませんね鴨志田さん!
続き読みます。
青ブタシリーズ感想記事リンク
当ブログで書いている青春ブタ野郎シリーズの感想記事リンクです。
一緒に見てもらえたら嬉しいです。
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 感想、評価
青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない 感想、評価
青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない 感想、評価
青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 感想、評価
青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない 感想、評価
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない 感想、評価
青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない 感想、評価
まとめ
電撃文庫から発売されているライトノベル 著者:鴨志田一 / イラスト:溝口ケージ 青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない を読んだ感想、評価記事でした。
いつまでたっても面白い青春ブタ野郎シリーズ。
全力でオススメできます。
テレビアニメと映画を見た方は、このシリーズ第8巻「おでかけシスター」から読めばお話が繋がりますので、是非とも1度読んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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それじゃあ今日はこの辺で。
バイバイッ!