ようこそ、シュガーです。
講談社文庫から発売されているミステリー小説
著者:周木律 さん
双孔堂の殺人 ~Double Torus~
を読みました。
第47回メフィスト賞を受賞した「眼球堂の殺人 ~The Book~」から始まる「堂シリーズ」の第2巻。
さっそく感想を書いて行きます!
いつも通り私の主観に基づく評価です。
ネタバレには気を付けて書いて行くつもりです。
それではいきましょう!
周木律 双孔堂の殺人 ~Double Torus~
双孔堂の殺人 内容紹介 あらすじ ストーリー
二重鍵状の館、「Double Torus(ダブル トーラス)」。警察庁キャリア、宮司司(ぐうじつかさ)は放浪の数学者、十和田只人(とわだただひと)に会うため、そこへ向かう。だが彼を待っていたのは二つの密室殺人と容疑者となった十和田の姿だった。建築物の謎、数学者たちの秘された物語。シリーズとして再構築された世界にミステリの面白さが溢れる。「堂」シリーズ第二弾。
内容紹介文は講談社HPより引用
URL:https://bookclub.kodansha.co.jp/buy?item=0000212519
双孔堂の殺人 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと75点。
ダブルトーラスという奇妙な建物で起こる密室事件を描いた作品。
語り手は警視庁のキャリア宮司司(ぐうじつかさ)。
階級が高いわりに人当たりが良くて好印象な人物。
そして……堂シリーズ第1巻「眼球堂の殺人」で探偵役となった数学者の十和田只人(とわだただひと)が今回も探偵役になるかと思いきや、まさかの序盤で「犯人は僕だ。そうでしかありえない」と言い出します。
これにはびっくりしましたよ。
十和田は数学者で変人なので、変な発言や意味不明な行動をとることはありましたが、今回は予想外過ぎて笑ってしまうくらいでした。
ストーリーが進む中で、これでもかというくらい数学の話が語られているのですが、私にはほとんど理解できませんでした。
位相幾何学という言葉だけでも頭が痛いですよ笑
読み終わったあとの感覚として、トーラスとはドーナツのように穴が1つあるものだということだけ理解できれば、とりあえず問題ない気がします。
このへんは斜め読みでなんとなく読みました。
実際に数学に強くてこのあたりの研究をしている方が読むと、違う見え方がするのかもしれません。
そういう人がいたら教えてください。
トリックの部分は……色々な意味で「そんなのあり?」という感じでした。
相当勘の鋭い人なら気が付くのかもしれませんが、私には無理でしたね~。
結構派手というか大掛かりなものだったので、面白かったですけど、ヒントが少なかった印象。
謎解き後に、色々な人間関係や事実が分かると、何とも言えない苦い気持ちになりました。
ここ最近たまに思うのですが、人間って見えている部分が全てではないんだなぁと。
知りたいことや言いたいことは、しっかりコミュニケーションをとって確認しないといけない。
そんな風に思わされました。
この先のお話に繋がりそうな登場人物が最後の方に出てきて、どうなるか気になるところではありますが、続きを読むかは考え中という感じですね~。
以上です。
こんな人にオススメ
・S&Mシリーズが好きな人
「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」からはじまるS&Mシリーズが好きな人は、この堂シリーズも好きかもしれません。
メフィスト賞受賞作シリーズであることや、研究者が探偵役であること、研究の内容が作中で色々書かれたりしているのが共通点。
まとめ
講談社文庫から発売されている「双孔堂の殺人 ~Double Torus~」を読んだ感想、レビュー記事でした。
数学の話はとっつきにくいですが、十和田のキャラクタはぶっ飛んでいて読むの楽しいので、ストレス少なく進みました。
読む人を選ぶと思うのでみんなに読んでほしいとは言えませんが、メフィスト賞作品が肌に合う人は読んでみてもいいと思います。
この記事を読んでいただいてありがとうございました!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!