ようこそ、シュガーです。
著者:三田千恵 さん
イラスト:しぐれうい さん
彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~
を読みました。
面白かったです。
さっそく感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り私の個人的な評価です。
ネタバレが含まれるかもしれないのでご注意ください。
ではいきましょう!
三田千恵 しぐれうい 彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~
彼女のL 内容紹介 ストーリー あらすじ
嘘がわかる俺 VS.嘘つき少女
遠藤正樹は嘘がわかる特異体質で、川端小百合は決して嘘をつかない少女だった。そして学校のアイドル佐倉成美は、常に嘘をふりまく少女だった。ある日、川端と佐倉の共通の友人が亡くなってしまう。自殺という噂だったが川端は「彼女は殺された」と言い、佐倉も「彼女を追い詰めたのは私」とうそぶく。真相を知りたいと川端に頼まれた正樹は、その力で誰も知らない佐倉の心の内を知ってしまい――。願いと嘘と恋が交錯するトライアングルストーリー。
内容紹介文はファミ通文庫HPより引用
URL:https://famitsubunko.jp/product/321804000123.html
彼女のL 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと85点!
主人公は嘘を見抜ける遠藤正樹(えんどうまさき)。
彼は人が嘘をつくことを嫌っていて、嘘をつかないヒロインの川端小百合(かわばたさゆり)を好ましく思っていました。
ある日、彼は川端に声をかけられます。
川端は「親友の小林美沙(こばやしみさ)が亡くなった謎を解き明かしてほしい」と行ってきます。
小林が亡くなったことにヒロインの1人でクラスの人気者佐倉成美(さくらなるみ)が関わっていると聞かされます。
遠藤は佐倉は嘘つきなのを知っていて、あまりよく思っていませんでした。
川端の力になろうと調査を始めると、色々な事実が見えてきて……というお話でした。
タイトルにもある通りテーマは嘘。
嘘が題材になった青春ミステリー。
誰かを貶めようと悪意を持って吐かれる嘘もあれば、誰かのことを大切に思って口にする嘘もあるんだなぁ~と思わされました。
最初は良いイメージを持っていなかった嘘つきヒロインの佐倉も、読み終わるころには好きになっていました。
この佐倉の印象がだんだん変わっていくのにしたがって、見えていなかった事実が少しずつ明らかになっていきます。
真実は中々にヘビーなものになっていて、黒い感情になったりもしました。
無力感、むなしさ、もどかしさ。
そんな気持ちになります。
最後はこの暗い部分を受け止めて前を向いて行けるような展開になっていたのは救われる思いでした。
日常生活を送る中で、本音と建て前を使い分けることって誰にでもあると思います。
生きていく中で必要だと思います。
ただ、この時に口にする言葉で自分以外の誰かによくない影響を与えないよう気を付けないといけないなぁと、本作を読みながら少し考えました。
派手さは無いですが、謎解きに関して結構作り込まれていて、登場人物たちも魅力的で、読むのが楽しかったです。
こんな人にオススメ!
以下の作品が好きな人は本作が楽しめる気がします。
・子ひつじは迷わないシリーズ
・古典部シリーズ
・探偵くんと鋭い山田さん シリーズ
学校が舞台、高校生がメインキャラクタ、キャラクタが魅力的なミステリーという共通点です。
まとめ
ファミ通文庫から発売されているライトノベル「彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~」を読んだ感想、レビュー記事でした。
青春ミステリーで若干重めな真実。
人によっては精神に少しダメージを受けてしまうかもしれません。
ただ、誰かを思う優しい気持ちも味わえるので読んでみて欲しいです。
この記事を読んでいただいてありがとうございました!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!