ようこそ、シュガーです。
著者:安里アサト さん
イラスト:しらび さん
を読みました。
第23回電撃小説大賞大賞受賞作であり、このライトノベルがすごい2018年版で「新作部門1位・文庫部門2位」獲得作品。
2019年版でも「文庫部門5位」に入った大人気シリーズ。
第1クールが2021年春に放送され、第2クールが2021年秋アニメとして放送されたことは記憶にも新しい作品です。
アニメが非常に面白かったので、いつか原作を読もうと思っていたので、ようやくその時が来ました!
さっそく感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り私個人の評価です。
ネタバレもありますのでお気をつけて。
安里アサト しらび 86-エイティシックス-
86-エイティシックス- 内容紹介 ストーリー あらすじ
“その戦場に死者はいない”――だが、彼らは確かにあそこで散った。
サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。
そう――表向きは。
本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。
死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。
二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!
第23回電撃小説大賞《大賞》受賞作、堂々発進!
内容紹介文は電撃文庫HPより引用
URL:https://dengekibunko.jp/product/86/321611000284.html
86-エイティシックス- 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと90点!!
苛烈な戦場に生きるエイティシックスと呼ばれる人たちと、ハンドラーと呼ばれる彼ら彼女らを指揮する人を描くSFバトルアクション第1巻!
アニメも放送されたのでさっくりの世界観を紹介します。
そんなレギオンと戦うことを強制されたエイティシックスと呼ばれる人達がいます。
エイティシックスは差別されています。
彼ら彼女らはジャガーノートと呼ばれる戦闘機に乗り込んで、命がけで戦います。
ジャガーノートの見た目はこんな感じです。
エイティシックス達はハンドラーと呼ばれる指揮官の指示によって戦います。
ハンドラーはエイティシックスを差別している人たちが担っています。
とはいえ、ハンドラーをまじめにやる人はあまりおらず、エイティシックスの命は儚く散っていきます。
設定はこんな感じです。
主人公のシンは歴戦のエイティシックスです。
ある過去の経緯から人にはない能力が備わっています。
そして、とある目的を達成するために戦い続けています。
ヒロイン(多分)のレーナが、シンたちのスピアヘッド戦隊にハンドラーとして就任します。
ここから物語が動き始める……というお話です。
簡潔にまとめるのが下手で長くなってしまいました。
終始ヒリついた緊張感や張り詰めた緊迫感を感じさせる内容になっていました。
アニメでも同じように感じたのを思い出しました。
面白いのは間違いありませんが、読んでいくと結構精神が披露します。
厳しい戦いの中で失われるエイティシックス達の命を考えるとふさぎ込みそうになります。
エイティシックスを差別して彼らの命を軽く見ている人種アルバを見ると腹が立ってきたりもしました。
過酷な状況に置かれても、自分たちの誇りにかけて戦い続けるエイティシックスの姿には、格好良さと切なさ、苦しさ、憂いのような感情を覚えずにはいられません。
シン、ライデン、アンジュ、セオ、クレナ……。
苦しい戦いが効果的に働いて、わずかに描かれる日常や会話の掛け合いが、希望や優しさを感じさせてくれたりもしました。
他の作品であったならば何の変哲もないシーンが、この作品では息を落ち着けるためのものになっていましたよ。
それくらい他のシーンは息が詰まるということです。
最初の方は分かり合えなかったシン達とレーナでしたが、お話が進んでいくと少しだけ距離が近くなっていきます。
ただ、この距離が近づいたことが後半に大きな切なさとなって返ってくる構成になっていて、もうお見事ですよ!
終わり方は救いのあるものになっていて助かりました。
1巻がここで終わりだと思うと、アニメは非常に丁寧に時間をぜいたくに使って作られていたんだなぁと改めて感じました。
アニメでは分からなかった登場人物たちの内面だったり、説明されなかった事柄だったりを小説で詳しく知れて、読んでよかったと思います。
ただ、文章は読みにくかったですね~。
修飾語が多かったり、格好つけた表現が多かったり、専門用語が多かったりして読むの大変でした。
アニメを見ていたことで、ある程度のイメージが頭の中にあって読み進められましたが、ファーストコンタクトが文章だったらここまで楽しめたかは分かりません。
なので、まずはアニメを見るのをすすめます。
面白かった!
試し読みはコチラ。
ブックウォーカーよりどうぞ!
86-エイティシックス- アニメがオススメ!
アニプレックス YouTube チャンネルよりアニメPVを紹介します。
もし今この記事を見ている方が86-エイティシックス-に興味があるようなら、アニメから見ることをすすめます。
アニメで作品世界やジャガーノート、レギオン、登場人物たちのイメージを付けてからの方が原作に入り込めると思うからです。あと、アニメのクオリティがハンパないのも理由の1つです。
戦闘シーンはヌルヌル動きますし、音楽も素晴らしいですし、感情の動かされ方も尋常じゃないので、SFアクション好きな方には見ていただきたい!
アニメを見る方法はいくつかあります。
レンタルで見る
DVDやBlu-rayをレンタルする方法です。
お近くにTSUTAYAやGEOなどの店舗がある方はそちらで借りてみることもできます。
私みたいに田舎に住んでいて、品ぞろえの少ないお店しかない場合はネット宅配レンタルも便利です。
配信、ストリーミングで見る
U-NEXTなどの配信サイトで見る方法があります。
ネット環境さえあれば見られるので、お手軽だと思います。
ただ、会員登録の手間はあります。
あと無料期間中に見ないと月額料金がかかったりもします。
AmazonPrimeビデオでも見られるようです。
自分で1番容易な方法をとりましょう。
Blu-ray、DVDを購入して見る
1番費用が掛かってしまうのであまりオススメはできませんが、手元に置いておきたい方はこの方法がいいですね。
もしディスクを購入する場合でも、配信やレンタルで少し内容を確認してからにした方がいいと思います。
高額な支出のわりに満足度が「そうでもない」だとガックリ_| ̄|○ですからね。
まとめ
電撃文庫の「86-エイティシックス-」を読んだ感想、レビュー記事でした。
上でも何度も書いていますが、差別だったり、失われる命だったりが描かれているので読後の精神疲労は結構なものがあります。
ただ、緊張感がずっと持続して面白いのも間違いありません。
読む人を選ぶでしょう。
硬派なライトノベルを読みたい方におすすめです。
この記事を読んでいただき、ありがとうございました!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!