ようこそ、シュガーです。
著者:逆井卓馬 さん
イラスト:遠坂あさぎ さん
豚のレバーは加熱しろ(7回目)
を読みました。
それでは感想、レビューを書いて行きます。
いつもの通り私の個人的な評価なのでご了承ください。
若干のネタバレが含まれると思いますのでご注意を。
逆井卓馬 遠坂あさぎ 豚のレバーは加熱しろ(7回目)
豚のレバーは加熱しろ(7回目) 内容紹介 ストーリー あらすじ
ジェスとセレスに挟まれたハムサンドな旅は、危険だらけの逃避行?
「どうか……私を殺してください」
おいセレス、どうしてそんなことを!? おかしくなった世界を元に戻すためには、セレスが死ななきゃいけないだって? 絶対に認めない。俺とジェスで、セレスが死なずに済む方法を探すんだ!
王朝軍から追われる身となったセレスとの、危険だらけの逃避行。知恵を絞って追っ手をかわしながら、俺たちは伝説を頼りに「西の荒野」を目指す。
「よし、まずはジェスがお姉さんになるんだ。セレスのお姉さんにな」
「えええ? なぜでしょう……」
美少女2人に挟まれたハムサンドな旅に、意外な助っ人が現れる。その者の真意とは。そして脅かされるセレスの一途な恋の行方は――ハッピーエンドにならなかったら、この俺が絶対に許さない!
内容紹介文は電撃文庫HPより引用
URL:https://dengekibunko.jp/product/butaliver/322208000011.html
豚のレバーは加熱しろ(7回目) 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと85点!
面白かったです。
ほぼシリアスでした。
「ジェス、セレス、豚さん」の逃避行だったり、セレスとノットの出会いのエピソードだったり、メステリア女王の過去だったり、現実世界での豚さんたちの肉体についてだったりが描かれていました。
前の6巻で王朝側のシュラヴィスと解放軍側のノットたちが完全に対立してしまいました。
とある理由から王朝側がセレスの身を確保しようと動き出して、セレスは豚さんとジェスのもとへ逃げてくるところからお話が始まります。
セレスの命を代償に大きなリターンが得られるとのことから、セレス自身も自分の命を差し出そうとします。
ただ、彼女が本心でそれを望んでいるわけでは無いと、読んでいてすぐに分かりました。
ジェスや豚さんも当然それが分かっていて、セレスの命も助かって、なおかつ大きなリターンも得られるような方法がないかを探しに旅に出ます。
今回はエルフ美少女2人+豚さんの冒険になっていました。
王朝側に見つからないように気を付けながら問題解決の方法を探す逃避行はハラハラ感やヒヤヒヤ感をもたらしてくれました。
なかなかの没入感でした。
この旅の中で、セレスが自分に自信のない様子が見えたり、自分には価値がないというような発言をしていたりして、読んでいるこっちが辛くなってしまいましたよ。
全然そんなことないのに!
旅の中で解放軍のヨシュやイツネの関係者に出会ったり、それによって問題の解決方法が見えてきたりします。
この解決方法がセレスに「ある変化」を及ぼすものでした。
セレスが自分自身の中で「ノットの隣にいていい理由」だと考えていたものが無くなってしまう……そんな変化です。
セレスにとっては、かなり苦しくて大変な決断だったと思います。
それでも自分で選んだのは偉い!
セレスがノットに「とある変化」のことを報告して、「もう役に立てないからノットの元を離れる」と告げたシーンでは身が引き裂かれる思いでした。
すさまじい覚悟と決意の上でセレスがそれを口にしているのか分かるからです。
そんな彼女に向けてノットがかけてくれた言葉が暖かくて優しくて、感動と尊さでノックアウトされてしまいました。
ノットはやっぱりイケメンだった!
大好きだぞノット! 格好良すぎ!
セレスの命を対価にしなくても大丈夫になって、ノットとセレスの関係も素敵なものになって、あとはメステリアと深世界の融合を解決すればクリアだと思いながら読んでいたら、最後の最後で大打撃をくらってしまいました……。
幸せムードから一気にどん底に落とされるという……気分のジェットコースターにも程があります。
こんな終わり方で続刊を待つのマジですか?
あ~私、気になります!
早く続き読みたいです。
あと、現実世界と異世界メステリアの関連を見せてくれる描写がありました。
メステリアで命を落としたイェスマであるブレースの意識だけが日本にたどり着いていたとか、意識がメステリアに行っている豚さんやサノンの肉体が弱っているとか。
メステリアでの異変が現実世界の肉体や精神に影響を及ぼす。
しかも、その度合いが徐々に大きくなっている、と。
コチラも見逃せません。
どうしても私は全員が幸せになれるハッピーエンドを求めてしまいます。
作者さん、どうにかしてください!
豚のレバーは加熱しろ シリーズ感想記事リンク
当ブログで書いている豚レバシリーズ感想レビュー記事のリンクです。
一緒に見てもらえたら嬉しいです。
豚のレバーは加熱しろ 感想 レビュー
豚のレバーは加熱しろ (2回目) 感想 レビュー
豚のレバーは加熱しろ (3回目) 感想 レビュー
豚のレバーは加熱しろ (4回目) 感想 レビュー
豚のレバーは加熱しろ(5回目) 感想 レビュー
豚のレバーは加熱しろ(6回目) 感想 レビュー
豚のレバーは加熱しろ (7回目) 感想 レビュー
豚のレバーは加熱しろ (8回目) 感想 レビュー
まとめ
電撃文庫の「豚のレバーは加熱しろ (7回目) 」を読んだ感想、レビュー記事でした。
逃避行に、謎解きに、過去編に、人間ドラマと色々な要素が含まれていて濃い物語でした。
ファンタジーの中にミステリーが含まれたような作りなので、そういったものが好きな方におすすめしたいです。
アニメの情報も少しずつ公開されてきているようです。
ジェスの声優は楠木ともりさん、豚さんの声優は松岡禎丞さんになるそうです。
2年前に公開された電撃小説大賞《金賞》受賞PVのキャストが続投です。
そのPVはこちら。
松岡さんも楠木さんも実力のある役者さんなので安定感ある出来になるでしょう。
楽しみです。
ただ、個人的にはボイスドラマでの「ジェス役:市ノ瀬加那さん」「豚さん:渋谷慧さん」も好きだったので、ちょっと残念な気持ちもあります。
ボイスドラマもYouTubeにあるので紹介します。
アニメも原作の続きも楽しみにしておこうと思います。
この記事を読んでいただいてありがとうございました!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!