ようこそ、シュガーです。
ポポラ文庫から発売されている小説
著者:青山美智子 さん
お探し物は図書室まで
を読みました。
2021年本屋大賞銀賞受賞作!
すごくいい読書体験になりました。
感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り個人的な評価です。
多少のネタバレがあるかもしれないのでご注意ください。
青山美智子 お探し物は図書室まで
お探し物は図書室まで 内容紹介 ストーリー あらすじ
2021年本屋大賞第2位!!
「お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?」
仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。
自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。
内容紹介文はポプラ社HPより引用
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8101461.html
お探し物は図書室まで 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと90点!!!
優しさいっぱいの短編連作でした。
凄く良かったです!!
内容を軽く紹介します。
短編ごとにメインとなる登場人物は入れ替わります。
彼ら彼女らは何かしらの悩みだったり不安だったりを抱えています。
そんな中で彼ら彼女らはコミュニティハウスと呼ばれる場所に併設された図書室へ足を運んでいきます。
そこには小町さんという司書がいます。
彼女は「何をお探し?」と問いかけ、図書室に来た人に目的の本を紹介します。
それから、本来探していた目的の本とは違う本もおすすめします。
あと何故かフェルトを「付録」だと言ってくれたりもします。
小町さんにオススメされた本を読むことで、図書館に来た人たちは少しずつ前向きになっていく……といった感じです。
小町さんは、持ち前の人間観察力で、借主の悩みの解決に力を貸してくれるような本だったり、借主の気持ちに寄り添うような本だったりをオススメしてくれます。
例えば、パソコンのスキルアップのためにエクセル関連の本を探しに来た人に「ぐりとぐら」を勧めたり、起業の本を探しに来た人に「植物園の本」を勧めたりといった感じです。
そして、その本を読んだ人たちが自分自身で行動を起こしていくことで、自分の人生を良いものに変えていきます。
人生につまずいた人だったり、仕事を退職して無気力になった人だったり、子育ての大変さに少し疲れてしまった人だったりが、本を読んだことをきっかけで見える景色が変わったり、考え方を変えたりして、明るくて幸せな方へ歩き出していきます。
そんな様子を読むと嬉しい気持ちを味わえたり感動を覚えたりして凄く良かったです。
何事も始めるのに遅いなんてことは無いと思えたり、きっかけなんて小さなことでいいと思えたり、自分の考え方ひとつで世界は楽しくなるかもしれないと思えたりして、読後感も非常に良かったです。
それから、短編を読み進めていくにつれて、少しずつですがそれぞれのお話が繋がってくる仕掛けになっていたのも凄く好みでした。
これは以前読んだ青山さんの「木曜日にはココアを」でも見られた形式です。
木曜日にはココアを の方は、各話のリンクを強めに書かれているように感じました。
お探し物は図書室まで は、あくまでさりげなく、実は物事は巡り巡って繋がっているだよ~という空気を醸し出すような感じに思えました。
どちらもそれぞれ良かったのは言うまでもありません。
凄い満足感とともに、優しさとか暖かさとか、前向きさとかを感じさせてくれる本で大好きでした。
何かを始めたいけど迷っている人や、少し心が疲れてしまった人、やりたいことがなかなか見つからない人などに特におすすめできます!
是非ともご一読ください。
試し読みはコチラ。
https://viewer-trial.bookwalker.jp/03/14/viewer.html?cid=8b6f39b0-8ca3-4e24-9984-783b33cde7e7&cty=0
青山美智子さん作品感想記事リンク
当ブログで書いている青山さん作品の感想記事紹介です。
一緒に読んでください!
木曜日にはココアを 感想 レビュー
まとめ
ポプラ文庫の「お探し物は図書室まで」を読んだ感想、レビュー記事でした。
心が暖かくなるような、それでいて勇気がもらえたり背中を押してもらっているような気持ちになれたりして読後感が非常に良かったです。
青山さんの物語は凄く私好みなので、他の作品も読んでみようと思います。
素敵な読書体験になりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
参考になったり面白かったりしたら、読者登録やコメント、SNSでの共有などをお願いします!
それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!