ようこそ、シュガーです。
著者:木緒なち さん
イラスト:えれっと さん
ぼくたちのリメイク 12 おかえりなさい
を読みました。
アニメ化もした「ぼくリメ」シリーズ完結巻!
ドキドキしながら読みました。
面白かったです!
内容紹介や感想、レビューを書いていきます。
いつも通り個人的な評価です。
ネタバレがたくさんありますのでご注意ください。
おすすめ作品。
ではいきましょう。
木緒なち えれっと ぼくたちのリメイク 12
ぼくたちのリメイク12 内容紹介 ストーリー あらすじ
完結! いま何かを頑張っているあなたの為にある青春作り直しストーリー!
あの「やり直し」の始まりから十年が経ち、再び辿り着いた“十年後の未来”。僕、橋場恭也は一度は離れた創作の世界に戻ってきた。厳しい現実に直面して、別の生き方も知って。それでも、出会ってきた大切な作品と仲間たちがいたから、離れることなんてできなかったんだ。むかえた茉平社長へのゲーム企画のプレゼン。過去最大の壁に対して、再結集したチームきたやま渾身の企画を必ず通してみせる。しかしプレゼン当日、会場に僕の姿は無くて……!? 運命の「リメイク」企画の行方は。そしてその先で待つ、まだ見ぬぼくたちの未来は──! 今何かを頑張っているあなたと駆け抜けてきた青春作り直しストーリー、最終巻!
内容紹介文はMF文庫Jホームページより引用
https://mfbunkoj.jp/product/bokutachi-remake/322212000022.html
ぼくたちのリメイク12 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと90点!!
完結!
10年前に戻って未来の有名クリエイターと作品を作るリメイクストーリー12巻にして最終巻!
すごく面白かったです。
11巻では、恭也は河瀬川の頼みを聞いてクリエイターの世界に戻ってきました。
「恭也が帰ってくるなら力を貸すのは当たり前」という思いを持った貫之、シノアキ、ナナコ、タケナカ、九路田達が集まってドリームチームが結成されます。
この座組での企画「ミスクロ」をサクシードソフト社長の康さんにプレゼンする前で11巻は終わっていました。
12巻はプレゼンのシーンから始まると私は想像していました。
でも違いました。
加納先生や堀井さん、康さん達の過去を詳しく描くものになっていました。
その中で恭也を10年前に送ったケーコさんについても語られていました。
ケーコさんの本名が分かったり、加納先生や堀井さん達との関係性が明らかになったりして驚きの連続でしたよ。
楽しい部分もあれば読むのがしんどい展開もあったりして感情の動き方があっちこっちでした。
クリエイターの業を感じるものになっていたように思います。
盛大にネタバレを語ってしまいたい気持ちもありますが、それだと今から本作を読む人の楽しみを奪ってしまうことになりますから、気持ちを抑えてこれくらいの書きぶりにしておきます。
この過去編で康さんがゲームを嫌う理由がしっかりと理解できました。
康さんが頑なだったのはこういう理由があったんですね。
康さんの立場になって考えると「仕方がない」とも思ってしまいます。
私は「仕方がない」という言葉があまり好きではないので使いたくないのです。
ただ、この状況を表すのに「仕方がない」よりも適している言葉が私の中には無いのです。
さて、過去編を終えての現在。
ミスクロの企画を通すために康さんと向き合う恭也の姿の格好良さったら凄いですよ!
ギリギリまで駆け回ってなんとか準備を整えて、康さんの感情を動かすために語る恭也の姿に感動や熱くなる気持ち、頼もしさなどプラスのエネルギーをたくさん貰いました!
康さんに「過去は無駄じゃない」「あなたと作りたい」という思いをぶつける恭也。
10年前に戻って未来のことを知った状態でチームきたやまを動かして、それで失敗した苦い経験を持つ恭也が「無駄なことなんて1つもない」「過去を糧に改善していける」というような言葉を口にするのは物凄い説得力があると感じました。
失敗した事実をそのまま放置して見ないふりするのでは無く、どこが悪かったのかを分析して、そこを改善して、次の良いものに繋げていくことで、過去が意味を持つようになるんですね。
頭では分かっていても実際にそうするのは大変なことだと思います。
でも恭也は、それを行動であらわしてきて、今回康さんの前に現れているわけです。
格好良いし覚悟の決まり方が尋常じゃない。
恭也達の熱い思いとこれまでの行いが伝わって、康さんが認めてくれる場面は救いを覚えたり、ようやく肩の荷が下りたような気持ちになったりしました。
辛い過去を持っていても、やっぱり康さんはゲーム作りが好きだったんです!
ゲームを作りたかったんですよ!
それが実感できて嬉しかったですね〜。
その後は恭也大活躍のキラキラした未来が見られるかと思っていたら、それも違いました。
なんと恭也はプロジェクトを軌道に乗せたらもとの広告会社に戻ってしまったのです!
理由があってプロジェクトのメインメンバーから外れたと彼は語っていました。
理屈は分かります。
ただ、私の感情としては「恭也にメインメンバーとしてバリバリ働いてほしい」というものが強くありました!
同じように考えていたタケナカが、恭也の勤める広告会社に突撃していて「タケナカ、お前は私かよ笑」って思わず笑ってしまったりもしました。
タケナカ、感情豊かで好きです。
広告会社に戻ったものの、なんだかんだでクリエイティブな世界を欲していた恭也のもとへ海外からの誘いが来ます。
大変だけどやりがいのありそうな場所に飛び込んでいく恭也の姿を読んでいると「どこまでもクリエイターなんだな」と謎の納得感を覚えました。
大変で忙しくても好きなことをやっている時が1番楽しそうですからね彼は。
そちらでも成功をおさめるのはさすが。
クリエイターとしてのお話だけでも大満足でした。
その上でラブコメ、ラブストーリーとしてもきっちり話を書ききっていて嬉しかったです。
ぼくリメにはナナコ、英子、シノアキなどの魅力的なヒロインが存在しています。
誰が恭也と幸せになれて、誰が恋にやぶれるのか?
私はシノアキが1番好きなのでシノアキを応援していました。
でも、この完結巻を読むと、シノアキもナナコも英子も、みんな強くて大きな気持ちを恭也に持っていることを改めて実感して、全員を応援したい気持ちになりました。
それくらい3人とも魅力的です。
でも、3人全員が恭也と幸せになる未来は存在していません。
誰かが喜ぶ裏には誰かの涙がある。
そういう関係性でここまで来ていますからね。
この記事では、誰がどうなって、結果どうだったのかを書きません。
それを書くのは彼女たちに対して誠実ではないと思うからです。
こんなことを言いたくなるなんて、我ながら相当の思い入れがあるんだなぁ〜と改めて実感します。
ただ1つ言えるのは、しっかりとケリがついた、ということです。
あやふやなまま着地するラブコメ作品もある中で、本作はしっかりと最後まで書いてあって素晴らしかったです!
こういうのが読みたかったんですよ!
あ〜ぼくリメシリーズ本当に終わってしまったんですね。
寂しい気持ちはもちろんあります。
でもそれ以上に、恭也や貫之、シノアキ、ナナコ、英子、九路田達の活躍を見届けられた達成感の方が勝っています!
ここまで読んできて本当に良かったです。
アニメのぼくたちのリメイクが好きだった人は絶対に原作で続きを追いかけたほうがいいですよ!
全力でオススメできます!
みんな、読もう!
ぼくたちのリメイク シリーズ感想記事まとめ
当ブログで書いているぼくリメシリーズの感想レビュー記事リンクです。
一緒に見てもらえたら嬉しいです。
ぼくたちのリメイク 1 感想 レビュー
ぼくたちのリメイク 2 感想 レビュー
ぼくたちのリメイク 3 感想 レビュー
ぼくたちのリメイク 4 感想 レビュー
ぼくたちのリメイク 5 感想 レビュー
ぼくたちのリメイク 6 感想、レビュー
ぼくたちのリメイク 7 感想、レビュー
ぼくたちのリメイク 8 感想、レビュー
ぼくたちのリメイク 9 感想、レビュー
ぼくたちのリメイク 10 感想、レビュー
ぼくたちのリメイク 11 感想、レビュー
ぼくたちのリメイク 12 感想、レビュー
まとめ
MF文庫Jの「ぼくたちのリメイク 12 おかえりなさい」を読んだ感想、レビュー記事でした。
木緒なちさん、えれっとさん、素晴らしい物語とキャラクターをありがとうございました!
チームきたやまの団結に熱くなったり、感動して涙したり、苦しい展開に胃が痛くなったりと、様々な感情を味わわせて貰いました。
最高でした!
感謝でいっぱいです。
願わくば、アニメの2期を見たいです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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モチベーションアップになりますので、お願いします!
それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!