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ようこそ、シュガーのファンタイムへ!
著者:暁社夕帆 さん
イラスト:フライ さん
君と紡ぐソネット ~黄昏の数学少女~
を読みました。
第12回講談社ラノベ文庫新人賞・優秀賞受賞作!
独特の空気感で面白かったです。
内容紹介や感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り個人的な評価です。
多少のネタバレが含まれます。
では行きましょう。
君と紡ぐソネット ~黄昏の数学少女~
内容紹介 ストーリー あらすじ
高校三年生の関数馬は、理系なのに大の数学音痴。一方で、憧れのクラスメイト・有理は「数学の女王」と呼ばれる才媛。彼女には、「自分より数学ができる人としか付き合わない」という噂も……! 有理とデートするチャンスを得た数馬の前に立ち塞がる期末試験。藁にもすがる思いで、数学の神様がいるという神社を訪れる数馬。夕日が世界を赤く染める時、必死の願いに応える声が響く――。 「ねぇ、数学が得意になりたいの?」 謎の天才中学生・環に数学を習う中、近づいていく有理との距離。そんな数馬の前に現れた、もう一人の天才美少女の目的とは――? 第12回講談社ラノベ文庫新人賞<優秀賞>は異色の数学ラブコメ!
引用元
https://lanove.kodansha.co.jp/books/2022/10/2.html
感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと80点。
数学がテーマになった青春小説というレアな作品でした。
主人公は高校生の関数馬(せきかずま)。
数学が苦手で赤点続きなのに理系を選んでいます。
数馬が憧れるクラスメイトの志村有理(しむらゆうり)は、数学の女王と呼ばれる優等生。
彼女には「自分より数学ができる人としか付き合わない」という噂がありました。
なんとかお近づきになりたい数馬は、数学の神様がまつられている神社に訪れます。
すると、願いが叶ったのか謎の天才数学少女高木環(たかぎたまき)がスマホに宿るようになります。
環の教えによりグングン実力をつけていく数馬は、徐々に有理と距離を近づけていって……というお話でした。
不思議要素ありの青春物語でした。
環の教え方が上手で、徐々に数学の楽しさに気が付いて行く数馬の様子が良かったです。
私も学生時代は理系だったので、数学という勉強の持つ最初のとっつきにくさも、分かってくると解けるようになっていく感覚も理解できます。
公式も大事ですけど、問題や回答にパターンが存在していたり、少し発想を変えるとスラスラ解けたりするあの感じ、懐かしいです。
数馬の数学の成績が上がるにつれて、有理と仲良くなっていくラブコメも楽しめました。
数学の「女王」と呼ばれている割に、クール系ではなく可愛い系な有理の言動が良かったです。
数馬を応援してくれたり、ちょっとからかってみたりする様子も魅力的。
中盤くらいで、学校の数学主席の掛谷圏(かけやかこい)が登場してからは、少し物語にドラマ性が出てきます。
「数学を引退した」と口にする主席の圏。
圏の過去が明かされたり、圏と数馬が関わるようになっていったり、環について深掘りされたりします。
これらが綺麗に繋がっていく物語展開には感心しました。
「はぁ~上手くできてるわ~」と思いながら読み進めました。
色々なことがパズルみたいに組み合わさっていく感じとでも言いましょうか?
なるほど~という感じ。
読後感はスッキリしていて好みでした。
切なさとか寂しさとかもあるにはあります。
ただそれ以上に数馬が頑張って成長していくサクセスストーリーの部分が印象的で、成長を応援する気持ちとか、達成感とか、そう言った感情の方が強かったです。
数学が苦手な人でも結構雰囲気で楽しめます。
作品内で数学の問題が出たりもしますが、その解法自体が大事というよりは、それに対して数馬がどういう気持ちやアプローチを向けていくかが大切だと思うので。
あまりベタベタして無くて爽やか系な青春と恋愛が読みたい方、おすすめです。
試し読みはコチラ。
まとめ
講談社ラノベ文庫の「君と紡ぐソネット ~黄昏の数学少女~」を読んだ感想、レビュー記事でした。
公式の作品紹介では「異色の数学ラブコメ」となっていますが、私の印象としては「数学をテーマにした青春サクセスストーリー」でした。
ラノベっぽい軽快な掛け合いというよりも、頑張る主人公を読む物語なのかと思いました。
他に雰囲気が似た作品を思いつかない感じで新鮮でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!