シュガーのファンタイム

月間PV数16000達成! ようこそ、シュガーです。音楽、ライブ、小説、マンガ、アニメ、映画など私の楽しいこと、好きなことについて書いていきます。基本は3日に1回ペースで更新しています。 コメントもらえると嬉しいです! 基本リンクフリーですが、悪質な利用はやめてくださいね。本ブログはプロモーションが含まれています。お仕事や献本等待ってます!

15歳のテロリスト 感想 レビュー 著者:松村涼哉 メディアワークス文庫 小説 社会派ミステリー

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

この記事にはプロモーションが含まれています。

ようこそ、シュガーのファンタイムへ!

メディアワークス文庫から発売されている小説

著者:松村涼哉 さん

15歳のテロリスト

を読みました。

社会派ミステリー。

面白かったです。

感想、レビューを書いていきます。

いつも通り個人的な評価です。

謎解きに部分についてはネタバレに配慮して書いていこうと思います。

ではいきましょう。

 

 

15歳のテロリスト

内容紹介 ストーリー あらすじ

なぜ少年はテロリストになったのか――衝撃と感動が迫りくる慟哭ミステリー
「すべて、吹き飛んでしまえ」
 突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。容疑者は渡辺篤人。たった15歳の少年の犯行は、世間を震撼させた。
 少年犯罪を追う記者・安藤は、渡辺篤人を知っていた。かつて、少年犯罪被害者の会で出会った、孤独な少年。何が、彼を凶行に駆り立てたのか――? 進展しない捜査を傍目に、安藤は、行方を晦ませた少年の足取りを追う。
 事件の裏に隠された驚愕の事実に安藤が辿り着いたとき、15歳のテロリストの最後の闘いが始まろうとしていた――。

「ページをめくる度、常識が裏切られていく。手を触れたら指が切れてしまうような物凄い小説」――佐野徹夜(『君は月夜に光り輝く』著者)も大絶賛!
心に突き刺さる衝撃と感動――空前の衝撃作『ただ、それだけでよかったんです』で話題を呼んだ松村涼哉が描く、慟哭ミステリーが登場!

引用元 https://www.kadokawa.co.jp/product/321811000214/

 

感想 レビュー 評価

お気に入り度を100点満点で表すと80点。

 

少年犯罪の加害者と被害者、その家族、関わっていた記者や政治家などが絡む社会派ミステリー。

面白かったですし、考えさせられました。

 

新宿駅に爆弾を仕掛けました。これは嘘ではありません」

1ページ目の1行目にこれが書いてあって、一瞬で物語にのめりこみました。

15歳の少年による、世の中を揺るがす事件の幕開けを読者に強く印象付けるスタート。

 

そのあとは、登場人物がいろいろと出てきたり、この事件に至る経緯が描かれたり、少年法に対する世間の味方の是非などが描かれたりします。

少年犯罪で家族を亡くした主人公の渡辺篤、篤人のことを知っているらしい記者の安藤少年法について意見を持っている議員の比津、そのほかにもキーパーソンはたくさんいます。

ただ、それをここで書いてしまうと、物語の楽しみが減ってしまうかもしれないので、やめておきます。

 

少年犯罪は再犯防止が目的だそうです。

よって、加害者の実名が報道されなかったり、成人に比べて刑が軽かったりするという側面があったりします。

これによって被害者やその家族は、加害者に十分な罰を与えられず、怒りや憎しみの感情が収まらないという現状があるとのこと。

 

過去のとある少年犯罪が発端となり、篤人が行動し始めて、冒頭の「新宿駅に爆弾を仕掛けました」につながります。

ただ、記者の安藤が調べていくと、世間では見えていない部分が見えてきたりします。

事件は思ったよりも入り組んでいて、関係している人間も複数いるみたいで……。

ん~~ネタバレせずに書くのが難しいです。

 

過去に少年犯罪に遭遇してしまった篤人が、どんな思いで生きてきたかというのが描かれる部分は、正直読んでいてしんどかったです。

何を生きがいに生きるのか、何を目的に生きるのか、どうすれば防げたのか、など考え出したらきりがない。

復讐は何も生まないとか言いますけは、被害者には理論だけじゃなくて感情の部分が大いにあるわけです。

分かっていても折り合いがつかないのは当たり前。

そんな彼にも、とある人との出会いがあって、少しずつ変わっていく様子なんかも読めました。

人との出会いは貴重だと強く感じるものでした。

 

篤人の過去から現在に至るまでを描く中で、篤人が遭遇した少年犯罪について徐々に真実が明かされてきます。

関係者の名前が出たり、実はあの人とあの人がつながっていたりと、ミステリーでピースがはまっていくあの感覚を味わいました。

 

終盤は、篤人が世の中を揺るがす行動を見せてくれてしびれました。

何をゴールにおいて、そのために何をするのか、何を使うのか。

そういうものを考え抜いた結果の大きな行動に思えて驚かされました。

15歳の少年が、ここまでのことをやってしまうとは。

 

最後は、最悪のバッドエンドこそ回避されていたものの、胸に重たいものが残るエンドだったと感じました。

何が正しくて、何を信じればいいのか考えさせられます。

 

文章はさっぱりしていて非常に読みやすかったです。

テンポよく読み進められました。

 

内容は面白かったですが、気持ちは疲れるので、メンタルが元気な時に読みましょう。

試し読みはこちら。

ブックウォーカーです。

https://viewer-trial.bookwalker.jp/03/19/viewer.html?cid=c3258b9f-421e-4bfa-a3a6-c41e6457001d&cty=0&adpcnt=7qM_Nkp

 

まとめ

メディアワークス文庫から発売されている「15歳のテロリスト」を読んだ感想、レビュー記事でした。

エンタメ性やポップさは無く、一般小説のような読み味でした。

気持ちを傾けて読む作品だと思います。

そういったものをお探しの方、おすすめです!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が面白かったり参考になったりしたら、読者登録やスター、コメント、SNSへの拡散等をしていただけたら嬉しいです。

モチベーションアップになります。

それでは今日はこの辺で。

バイバイッ!

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp

国内最大級の品揃え【DMMブックス】

国内最大のマンガ(電子書籍)販売サイト!   

今なら無料でお試し!「ゲオ宅配レンタル」