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ようこそ、シュガーのファンタイムへ!
文春文庫から発売されている小説
著者:武田綾乃 さん
世界が青くなったら
を読みました。
響け!ユーフォニアムの作者が描くパラレル・ロマンス・ファンタジー。
面白かったです。
さっそく内容紹介や感想、レビューを書いていきます。
いつも通り個人的な評価です。
多少のネタバレが含まれるかもしれません。
ではいきましょう!
世界が青くなったら
内容紹介 ストーリー あらすじ
この恋は、奇跡なんかじゃない
世界が真っ青な光で包まれた夜、坂橋亮が消えた。大学生になって初めてできた佳奈の恋人は、誰の記憶からも消えてしまったのだ。
行方を探して、雑貨店「カシオペイア」に辿り着いた佳奈は、「ここは奇跡を売る場所さ」と言う店主の顔を見て息を呑む……。
『響け! ユーフォニアム』『愛されなくても別に』の著者が贈る恋愛ファンタジー。理不尽な運命に抗い、命を懸けて突き進む、佳奈の想いに涙する純度100%のラブストーリーです。
引用元
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167923631
感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと80点!
ラブストーリーではありますが、ファンタジー色の方が強かった印象です。
主役となる人物は仲内佳奈(なかないかな)。
ある日、突然恋人の亮が世界から消えてしまい、他の人の記憶からも消えてしまいます。
喉から青く透きとおるトゲトゲを吐き出すという不思議体験もします。
亮のを探して「カシオペア」という店にたどり着いた佳奈。
店主は「奇跡が起こる店」「自己満足を売る店」だと言います。
そこでは、会いたい人に会えるけれど、どうやら訳ありのようで……。
流れでカシオペアに勤めることになった佳奈は、徐々に店の秘密を知っていって……という感じです。
選ばれし人だけが入ることができるというカシオペアの設定は、CLAMPのxxxHOLiCのミセを思い出させます。
この店では、会いたい人との思い出の品を対価にすることで、その人と会うことができます。
生きている人でも、そうでなくても。
ただ、会えるのは、この世界じゃなくて並行世界で生きているその人。
店では会いたい人に会えるけど、そこで経験したことはすべて忘れてしまいます。
ただ、受けた感情は少し残っていたりもして、お客さんの人生を前に進めたりします。
「学生時代に仲が良かった人」「年下の彼氏」「幼馴染」「祖父」などなど、会いたい人はお客さんによって異なります。
それぞれのお客さんと、会いたい人との間でのお話が、感動だったり、ゾッとするものだったり、切ない気持ちにさせられるものだったりします。
そういった個々のお話を進めつつ、徐々に恋人の亮が消えた秘密に迫っていく流れです。
話が進んで、店主のミツルと亮の関係性が明らかになったり、それを知った佳奈が思わぬ行動に出たりして、終盤はハラハラさせられました。
最後は爽やかな終わり方になっていて好みでした。
切なさは残るものの、救いがあるし、前向きなかたちで終わっていたので安心して読み進めてください。
試し読みはこちら。
まとめ
武田綾乃さんの「世界が青くなったら」を読んだ感想、レビュー記事でした。
終盤は多少入り組んだ構成にはなっているものの、それをすんなり読ませてくれたのは作者の実力だなぁと思いました。
愛が世界を変える、みたいなことを思ったりもしました。
なかなかでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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モチベーションアップになります。
それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!