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ようこそ、シュガーのファンタイムへ!
宝島社文庫から発売されているミステリー小説
著者:入夏紫音 さん
古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚
を読みました。
何気なく本屋を見ていたら目に入ってきて、気になったので手に取りました。
当たりでした!
感想、レビューを書いていきます。
いつも通り個人的評価です。
謎解きのネタバレに配慮して書くつもりです。
ではいきましょう。
古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚
内容紹介 ストーリー あらすじ
第23回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品
台風が過ぎ去った日のコインランドリー。無人のそこには、一本の傘が置き忘れられていた。持ち主は嵐の中、傘を持たずに店を後にしたというのか? 死者の署名がなされた創部届、アイスクリームを咥えた泥棒、学生寮に残されたタイムカプセル。好奇心旺盛でお人好しな同級生・二ノ瀬と共に、高校生の古川はさまざまな謎に遭遇する。そしてやがて、自身の過去と向き合うことに……。
引用元
https://tkj.jp/book/?cd=TD067463
感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと85点!
ラブコメと日常の謎のバランスがちょうどよくて、楽しく読めました。
メインキャラクタは2人。
1人目は男子高校生の古川景夏(ふるかわけいか)。
中性的な顔と高身長でモテるらしい。
2人目は女子高校生の二ノ瀬あかる。
見た目が良くてお人好し、クラスの人気者。
学校生活や、その延長で出てくる謎を、古川くんと二ノ瀬さん2人が一緒に解いていくという流れです。
「初めって行ったコインランドリーに盗まれた二ノ瀬さんの傘が置いてあった」
とか
「在籍していない生徒の名前で創部届が提出された」
とか
「吹奏楽部で人気者の男子生徒のタオルが盗まれた」
とか
「カセットテープの音声からタイムカプセルのパスワードを突き止めよう」
とか、そういう感じの謎解きになっていました。
短編連作形式。
人が亡くなったりしないので、ある程度安心して読み進められるのが日常ミステリーのいいところ。
謎解きの内容は、納得できるものやスッキリするものもあれば、感情的に受け入れがたいものもあったりしました。
ロジックがどうのこうのではなく、単純な私の好み的なことです。
とはいえ、基本は楽しく読めました。
それもこれも、メインの2人の関係性が私の好みに刺さりまくったからです。
2人ともお互いのことを好ましく思っていて、付き合ってもいないのに距離感が近くて、なのに過剰に意識もしていない付かず離れずな感じ?
たまらない!
早く付き合っちゃってくださいと思う場面が何度もありました。
ラブコメの波動が強い。
だって、1本のサイダーを飲みまわしたり、1つのクレープをシェアしたりしてるんですよ!
これで付き合ってないって言うんですから、周りから見たら「????」という感じですよ!
素晴らしい!
両片想いでベタベタしていないのに、2人の関係性に安心感みたいなものがあって、盤石みたいな?
こういう関係性、めちゃくちゃ好きです。
終盤は、ちょっと苦いお話があったのも印象に残りました。
他人との関わり方や、謎解きをするべきかしないべきかなどで古川くんと二ノ瀬さんの考え方が違っていて、興味深かったです。
そうなってしまう理由づけも過去編で見えてくるので納得感もありました。
この苦みの部分は、アニメ化もされた米澤穂信さんの小市民シリーズっぽさを感じました。
小市民シリーズが好きな方、本作オススメですよ!
魅力的なキャラクタと安心して読める謎解き、青春の甘いところと苦いところが楽しめるストーリー。
面白かったです!
続編希望!
まとめ
宝島社文庫の「古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚」を読んだ感想、レビュー記事でした。
サラサラと読めて楽しい読書時間でした。
真実を解き明かすことが必ずしも正義ではない、という部分は考えさせられるものがあります。
日常生活でも似たような場面がある気がしますね。
正論だけでは生きていけない、みたいな。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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モチベーションアップになります。
それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!