シュガーのファンタイム

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羊と鋼の森 感想 レビュー 著者:宮下奈都 文春文庫 小説

ようこそ、シュガーです。

文春文庫から発売されている小説

著者:宮下奈都 さん

羊と鋼の森

を読みました。

ピアノの調律師を描いたお話です。

王様のブランチによるブランチブックアワード2015大賞に選ばれたり、2016年の本屋大賞に選ばれたりしている人気作。

この記事を書くにあたって調べていて知ったのですが、山崎賢人さん主演で映画化もされているんですね。

知りませんでした。

では感想、レビューを書いて行きます。

いつも通り個人的な評価です。

多少のネタバレが含まれると思いますのでご注意ください。

また、音楽がテーマになっているおすすめ作品なんかも紹介できればと思っていますので、是非最後まで読んでください!

 

 

宮下奈都 羊と鋼の森

羊と鋼の森 内容紹介 ストーリー あらすじ

ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。
ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った感動作。

内容紹介文は文春オンラインHPより引用

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167910105

 

羊と鋼の森 感想 レビュー 評価

お気に入り度を100点満点で表すと85点!

 

高校時代にピアノの調律を見たことがきっかけで、調律師を目指すことに決めた外村君が主人公のお話しでした。

天才調律師の板鳥宗一郎が調律をしたピアノの音に聞きほれて、彼にアドバイスをもらい専門学校へ行き、調律師になる外村君。

板鳥さんも務める江藤楽器に入社し、見習いから始め、やがては自分のありたい調律師の姿を見つけていきます。

 

本作は派手だったり劇的だったりする展開が特にありません。

外村君は、お客さんのピアノを調律してみるものの失敗してしまったり、先輩調律師の調律に対する様々な考え方や価値観を知っては悩んだりして、少しずつ少しずつ成長していきます。

なんという表現が適切なのかが難しいのですが……序盤から中盤にかけては淡々と物語が進むように感じました。

物語に大きな起伏が無い序盤や中盤は、素朴で純粋な外村君の様子だったり、美しい文体だったりが印象的でした。

 

外村君が先輩の柳さんと「とあるお客さんたち」のピアノの調律に向かう場面から、少しずつ物語が熱を持つようになり始めます。

今までは「何が正しい調律なのか?」をずっと追いかけていた外村君が「この人のために調律をしたい」という気持ちを強く持つようになるんです。

あまりネタバレをし過ぎてもよくないので、どれくらい紹介するのが良いのか難しいのですが、このあたりから一気に面白くなってきました。

この「とあるお客さんたち」に関するエピソードは、結構しんどかったりもするのですが、最終的には前向きな着地を決めるので安心して読んで大丈夫です。

終盤、外村君がお世話になった先輩やお世話になったお客さんのために必死になって調律をして、それが報われるシーンがあって、感動が凄くて泣きそうでしたよ。

このシーンを読んでいたのが会社のお昼休みだったので、まわりの視線を気にしてなんとかなくのをこらえましたが、家だったら涙を流していたと思います。

序盤中盤の淡々と進む流れからは予想もできない終盤の展開で、読んできて良かったなぁと思いました。

もう少し先の、外村君やピアニストたちの先の物語を読みたいなぁと思わせてくれる素敵なお話でした。

やはり本屋大賞は信用できる!

 

音楽がテーマになっているオススメ小説紹介

私がこれまで読んできた小説のうち「音楽がテーマ」になっているおすすめ作品を紹介します。

蜜蜂と遠雷

様々なピアニストがコンクールにのぞむ様子を描いた感動青春物語!

幻冬舎文庫版では上下巻あわせて1000ページくらいあった気がしますが、面白くてぐいぐい読めます!

泣きそうになるほど感動した思い出があります。

 

ドラフィル! シリーズ

メディアワークス文庫から出ている作品で、商店街のアマチュアオーケストラと人間ドラマを描いた作品です。

読みやすくて熱くなれて感動もできる素敵な作品だと思います。

 

楽園ノイズ

電撃文庫から発売されているバンド×青春×恋愛ライトノベルです。

ライトノベルということもあり、登場人物のキャラクタ性が豊かだったり、恋愛面が描かれたりしていて読みやすいです。

更に、演奏シーンでの熱い展開も楽しめます。

音楽系の作品が好きで小説を始めて読む人にオススメできます。

 

まとめ

文春文庫の「羊と鋼の森」を読んだ感想、レビュー記事でした。

最近は音楽がテーマの小説をちょこちょこ探しては読んでいます。

本作もそれで手に取りました。

見事当たり作品で嬉しかったです。

ピアノの調律について技術的なことも描かれるのかなぁ~と思っていましたが、そうでは無くて主人公の成長にスポットを当てたお話でした。

専門用語等が少なくて読みやすかったですけど、調律の詳しいことも知りたかった気もします。

クラシックが好きな方やピアノを演奏する方は読んでみては?

オススメです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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それでは今日はこの辺で。

バイバイッ!