ようこそ、シュガーです。
集英社オレンジ文庫から発売されている小説
著者:白川紺子 さん
契約結婚はじめました。
~椿屋敷の偽夫婦~
を読みました。
アニメ化もされた後宮の烏を手がける白川紺子さんの作品。
さっそく感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り個人的な評価です。
多少のネタバレがあるかもしれませんのでご注意ください。
白川紺子 契約結婚はじめました。1
契約結婚はじめました。1 内容紹介 ストーリー あらすじ
寿町四丁目一番地、通称〈椿屋敷〉――それが私だ。
寿町四丁目にある、通称〈椿屋敷〉。そこに住む柊一は、若くして隠居暮らしをしているため、若隠居と呼ばれている。そんな彼のもとに嫁いできた、十九歳の香澄。しかしそこには秘密があった。ふたりは利害の一致から結婚した、偽装夫婦なのだ。町の相談役である柊一のもとには、たびたび近所から相談が持ち込まれるが――。「家」が語る、わけありな人々の物語。
内容紹介文は集英社オレンジ文庫HPより引用
http://orangebunko.shueisha.co.jp/book/4086801310
契約結婚はじめました。1 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと80点。
主な登場人物は2人。
1人目は篠沢柊一(しのざわしゅういち)。
椿屋敷と呼ばれる建物に住んでいて若隠居と呼ばれる青年です。
2人目は篠沢香純(しのざわかすみ)。
柊一のもとに嫁いできた女性です。
柊一と香澄は、とある理由から偽装夫婦関係にあります。
町の相談役的な立場の柊一のもとには、色々なトラブルやお願いが舞い込んで来て、それに対応していくうちに2人の秘密も明らかになっていく……というお話。
本作を読んで驚いたのは、物語が「椿屋敷」の視点で描かれていたことです。
建物が意識をもって、柊一や香澄の様子を描写したり、たまに意見を主張したりしながらお話が進んでいきます。
この読書体験は初めてだったので最初は少しおろおろしながら読みましたが、直ぐに慣れました。
読み終わった今となっては椿屋敷視点の語り口は心地よくて好きです。
お話としては上でも書いたように色々な人から相談が持ち掛けられて、それが椿に関連するものであることが多くて、柊一が解決していくという短編連作形式になっています。
女友達に婚約者を奪われて駆け落ちされたとか、学校の周辺に不審者らしき人が出るとか、そういった内容の相談を聞いていく感じです。
ミステリーのような固い謎解きのような雰囲気では無いので、色々な人に読みやすいと思います。
小説を始めて読む人なんかにおすすめするといいかもしれません。
柊一と香澄の偽装結婚の理由は、人間の感情面だったり人間関係だったりから来るものになっていて「そういうこともあるよな~」と納得したくないけど納得してしまうようなものでした。
なかなか人間思い通りに生きられませんね。
でも暗いばっかりじゃないですよ!
偽装結婚と分かりつつも、柊一の無意識な格好いい発言で香澄さんが照れてしまうような展開が何度かあって、それはもう「ごちそうさまです!」という感じでした!
この展開は何回でも読みたいですし、もっと頻度が高くても良いです!
甘い展開は大好物!
本作が気になった方は、以下のバナーから試し読みができますので是非!
白川紺子さん 作品 感想リンク
当ブログで書いている白川さん作品の感想記事です。
一緒に見て行ってください!
三日月邸花図鑑 花の城のアリス 感想 レビュー
まとめ
集英社オレンジ文庫の「契約結婚はじめました。~椿屋敷の偽夫婦~」を読んだ感想、レビュー記事でした。
短編連作なのもあってスラスラと読めました。
色々な登場人物の言動にハラハラさせられたりヒヤヒヤさせられたりもしましたが、柊一の落ち着いた雰囲気と香澄の可愛らしい様子に和んだりもしました。
2023年3月現在で本シリーズの最新刊は5巻のようです。
お話が進むごとに2人の距離が近づいてくるのでしょうか?
時間を見つけて読み進めて行ければと思います。
このブログで何度も紹介している白川さんの「下鴨アンティーク」シリーズもおすすめなのでぜひともご一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!