シュガーのファンタイム

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さよピアノソナタ 感想 レビュー 著者:杉井光 / イラスト:植田亮 ライトノベル 電撃文庫

ようこそ、シュガーです。

電撃文庫ライトノベル

著者:杉井光 さん

イラスト:植田亮 さん

さよならピアノソナタ

を読みました。

現在電撃文庫で、青春×バンド×恋愛がテーマの「楽園ノイズ」を書いている杉井さんが前に手がけていた作品です。

さっそく感想、レビューを書いて行きます。

いつも通り私の個人的な評価です。

ネタバレがあるかもしれないのでご注意を。

 

 

杉井光 植田亮 さよならピアノソナタ

さよならピアノソナタ 内容紹介 ストーリー あらすじ

「六月になったら、わたしは消えるから」転校生にしてピアノの天才・真冬は言い放った。彼女は人を寄せ付けずピアノも弾かず、空き教室にこもってエレキギターの超速弾きばかりするようになる。そんな真冬に憤慨する男子が一人。大音量でCDを聴くためにその教室を無断使用していたナオは、ベースで真冬を“ぶっとばす”ことにより、占拠された教室の奪還をめざす。民俗音楽研究部なる部活の創設を目論む自称革命家の先輩・神楽坂響子とナオの幼なじみ・千晶も絡みつつ、ナオと真冬の関係は接近していくが、真冬には隠された秘密があって――。恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。

内容紹介文は電撃文庫HPより引用

https://dengekibunko.jp/product/sayopia/200710000270.html

 

さよならピアノソナタ 感想 レビュー 評価

お気に入り度を100点満点で表すと80点。

 

主人公はナオ

音楽評論家の父を持つ男子中学生。

ヒロインは蛯沢真冬(えびさわまふゆ)

天才ピアニストと言われたが突如主で舞台から姿を消した女子中学生。

機械いじりが得意なナオが、不法投棄場ジャンクヤードでピアノを弾く真冬に出会うところからお話が始まります。

わがままで自分勝手な発言をする真冬に驚きながらも、ピアノの演奏に聞きほれ、気になってしまうナオ。

そして後日、ナオの通う中学に真冬が転校してきます。

真冬はピアニストとして知名度があったため、転校して来てクラスメイトに色々と効かれますが、冷たい言葉で一蹴し、他人を寄せ付けません。

このあたりの真冬の態度には「わがままだなぁ」とか「きつい性格してるなぁ」とか思わずにはいられませんでした。

言葉を選ばずいえば「理不尽」ですらあるように感じていました。

そんな態度ですから真冬は直ぐに孤立していきます。

ナオは極力関わらないようにしていましたが、ジャンクヤードでのピアノ演奏が頭に残って振り切るまでには至らず。

色々あって、ナオは真冬がギターでクラシックを演奏する場面を見聞きします。

しかも相当な腕前で。

ピアノをやめて音楽から離れたのかと思いきや、そういうわけでもないらしい。

このことがきっかけでナオは真冬と関わるようになっていき、真冬の秘密を知っていく……というお話でした。

概略が長くてすみません。

 

真冬の理不尽とも思える態度に最初は驚きましたが、物語が進んでいく中で明かされた真冬の秘密を知ると「そりゃそれくらい言いたくなるよな」と納得してしまいました。

ここでそれを書いてしまうとネタバレが酷いことになるので書きませんが、真冬にとってとても大きなことなのは間違いありません。

まわりが興味本位で踏み込んだりしちゃダメでしたね。

やっぱり人には見えていない部分があると思って暮らしていかないといけないです。

 

あとは、音楽には人の心を動かす力があるんだと思わせてくれて嬉しかったですね。

ナオが真冬の秘密をまだ知らないタイミングで、ナオは真冬とセッションをします。

ナオがベースで真冬はギター。

このセッションのシーンは文章が美しくてスラスラと頭に流れ込んできますし、2人の音が1つの「音楽」を作っている様子がひしひしと伝わってきましたし、今まで他者を寄せ付けなかった真冬の心の扉を少し開いたりもしていて、特に重要なシーンだったと思います。

ここから真冬がナオに向ける目が少し変わったのは間違いないですから。

杉井さんが現在書いている「楽園ノイズ」でも、登場人物たちが言葉では伝わらない何かを演奏を通して伝えあうような場面があってグッと来てしまうんですよね~。

わたしが音楽好きなのもあるんでしょうけど。

話は戻ってさよならピアノソナタ

ナオの演奏が、大変な秘密を抱えて苦しむ真冬に少しの希望を持たせていたのが胸に刺さりました。

諦めに似たような気持ちだった真冬が、踏みとどまって少し前を向いてくれたような感覚です。

ナオ、もっともっと真冬の気持ちを引っ張ってください!

 

ナオと真冬がセッションをするまでの過程には、真冬を自分のバンドに入れたい神楽坂先輩だったり、ナオの幼なじみの千晶だったりが絡んでいるのですが、それは2巻以降の感想で触れようと思います。

1巻はナオと真冬の人間性や置かれた状況、関係の変化が大事な部分だと思うので。

 

楽園ノイズ1巻ほどの熱さやコミカルさはありませんでしたが、その分シリアスパートが読めましたし、音楽に対する熱量は同じくらいあったりして良かったです。

どちらも同じじゃつまらないですもんね。

続きも読もうと思います。

 

こんな人にオススメ!

わたしの感覚ですが、以下のような作品が好きな方は「さよならピアノソナタ」が楽しめると思います。

・楽園ノイズ

四月は君の嘘

SHIORI EXPERIENCE

・ドラフィル

・青のオーケストラ

 

杉井光さん 作品感想リンク

当ブログで書いている杉井光さんの作品の感想記事まとめです。

一緒に見てください!

楽園ノイズ 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

楽園ノイズ2 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

楽園ノイズ3 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

楽園ノイズ4 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

楽園ノイズ5 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

音楽関連作品感想レビューリンク

音楽関連の小説として、蜜蜂と遠雷がオススメです。

以前文庫の上下巻を読んだ感想を書いたので紹介します。

めちゃくちゃ熱くなったり感動したりするおすすめ作品です!

コチラも併せてみてください!

蜜蜂と遠雷 上 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

蜜蜂と遠雷 下 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

まとめ

電撃文庫の「さよならピアノソナタ」を読んだ感想、レビューでした。

ナオと真冬の関係が変化しつつ、最後でようやく固まった感じがしました。

ここからはバンドを組んで眩しい青春を駆け抜けていくのでしょうか?

それともシリアスな展開になるのでしょうか?

ドキドキしながら続きを読みます。

やっぱり音楽モノは好きだ~!!!!!

 

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バイバイッ!