ようこそ、シュガーです。
講談社タイガから発売されている小説
著者:綾里けいし さん
偏愛執事の悪魔ルポ
を読みました。
悪魔と天使の推理がせめぎ合うラブコメ×ミステリー!
めちゃくちゃ好みでした!
さっそく感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り個人的な評価です。
多少のネタバレがありますのでご注意ください。
綾里けいし 偏愛執事の悪魔ルポ
偏愛執事の悪魔ルポ 内容紹介 ストーリー あらすじ
悪魔の夜助が心酔するのは、春風家の琴音嬢。
だが、夜助には悩みがある。
琴音は天使のような人格ゆえに、実際に神からも天使候補と目されているのだ。愛する主人を守りたい、けれど未来の天敵を悪堕ちさせたい。
ジレンマに苦しみながらも夜助は、神からの試練として日々降りかかる事件に挑む琴音に、“悪魔的”に手を差し伸べる。悪魔と天使の推理がせめぎ合う、ラブコメ×ミステリー。
内容紹介文は講談社BOOK倶楽部HPより引用
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000364948
偏愛執事の悪魔ルポ 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと95点!
めちゃくちゃ私好みでした!!
こんなジャンルがあるのか分かりませんが、ファンタジーミステリーコメディでした。
登場キャラクタの紹介と一緒に内容を簡単に説明します。
メインとなるキャラクタは2人。
1人目は春風琴音(はるかぜことね)。
22歳の女性で"犯罪被災体質"と呼ばれる体質。
彼女の周りでは事件が頻繁に起こります。
そしてここが面白いのですが、いずれ天使になる人間です。
ファンタジー感がありますよね。
続いて2人目は佐山夜助(さやまやすけ)。
琴音に仕え、ご主人様を溺愛している執事です。
人間はご主人様かそれ以外かで認識しているという極端っぷりを見せてくれます。
そして"あくまで執事"という「どこの黒執事のセバスチャンミカエリスですか?」という設定です。
天使と悪魔は相容れない存在ですが、夜助は琴音と一緒にいたいと思っています。
そこで、琴音の周りで起こる事件を悪魔的手法で解決することで、琴音を悪堕ちさせようと企みます。
ところが琴音の天使的手法で事件が解決されてしまう、という流れでお話は進みます。
とにかく夜助の琴音への愛の注ぎっぷりが常軌を逸しているレベルまで来ているのがスーパー面白くて読むのが楽しかったです。
お嬢様の椅子になろうとしたり、ご主人様の写真たてを支えるために机になって自由時間を過ごしたりするくらいのかっ飛ばしっぷりを、それが世の中の常識であるかのように見せつけてきます。
これがおもしろおかしくて大好きです。
もはや狂人(悪魔なので正確には人では無いですが……)と呼べるレベルで琴音を溺愛する夜助の様子は無限に楽しめます。
本作は夜助の1人称で進んでいきます。
その中で何度も何度もご主人様の素晴らしさを読者に説いてくるので、段々と私も「ご主人様は素晴らしいんだ」と思うようになっては「いやいや違うわ笑」って我に帰ったりもしました。
夜助のプレゼン、恐ろしい笑
ミステリーとしての側面はそんなに強くなかったです。
トリックがどうとか、謎解きシーンでハッとさせられるとか、そういうタイプの作品では無いです。
まぁ、上の夜助と琴音の紹介あたりでなんとなく理解してもらえているとは思うのですけど、一応注意喚起しておきます。
そこよりも、夜助と琴音のキャラクタや関係性、悪魔的解決や天使的解決を楽しむのが本作です。
楽しい雰囲気と軽快な文章でグングン読み進められて最高でした!
読む人を選ぶように感じますが、私はめちゃくちゃ大好きです!
綾里さん、続編は無いのですか?
気になった方はコチラで試し読みできますのでどうぞ。
まとめ
講談社タイガの「偏愛執事の悪魔ルポ」を読んだ感想、レビュー記事です。
綾里さんはファミ通文庫の「幻獣調査員」が好きだったので本作も手に取ってみました。
作品のあちらこちらから綾里さんがノリノリで書いているであろう雰囲気が伝わって来て非常に楽しかったです。
もっと話題になって欲しいですし、続編も読みたいです。
贅沢を言えばアニメ化もして欲しいです。
笑い転げながら楽しく見ると思います。
オススメです。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!