ようこそ、シュガーです。
宝島社から発売されている
著者:小西マサテル さん
名探偵のままでいて
を読みました。
第21回このミステリーがすごい!大賞 大賞受賞作!
すごく面白く読めました!
さっそく感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り個人的な評価です。
多少ネタバレがあるかもしれません。
では行きましょう。
名探偵のままでいて
内容紹介 ストーリー あらすじ
かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、71歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。
しかし、小学校教師である孫娘の楓が、身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった!
そんななか、やがて楓の人生に関わる重大な事件が……。
内容紹介文は宝島CHANNELより引用
https://tkj.jp/book/?cd=TD037633
感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと90点!!
面白かったです!
レビー小体型認知症という症状を持った老人が、安楽椅子探偵となって“日常にあるかもしれない謎”を解いて行く短編連作ミステリーでした。
メインキャラクタは学校の教師をしている楓(かえで)。
探偵役は楓の祖父です。
彼はレビー小体型認知症です。
祖父は幻視や記憶障害といった症状が出てきているものの、楓が身の回りで起きた謎を話すと、知性を取り戻して解決に導いてくれます。
謎の一例を出すと、「プールの授業中に先生が消えてしまった」とか「教室で幽霊が出た」とか、そういう日常であるかもしれないものです。
そういった謎について楓が自分なりの推理を話すと、祖父が筋が通っているところ、矛盾があるところなどを指摘して行って、解決に導いてくれるという流れ。
最初の方は普通の短編ミステリーだな~と思いながら読んでいました。
読み進めると楓のまわりに岩田先生や劇団員の四季くんなど個性的な人物が登場して来て読むのが楽しくなってきました。
少しおかしかったり、楽しげだったりする掛け合いがあってサラサラと読めました。
また、ストーリー進むにつれて楓の辛い過去が明らかになって来たり、何やら不穏な空気が漂ってきたりして、ゾワゾワしたような感覚になりました。
最後の章は、それまでのお話しよりもかなりシリアスかつスリリングなものになっていて、ハラハラヒヤヒヤしながら読み進めました。
第1~3章の登場人物、人間関係が効いてきます。
ミステリーで謎のネタバレをするのはダメだと思うので、ここでいろいろ書くのは避けておきますが、とにかく最後の第4章が面白かったです!
もし1章や2章を読んで「う~ん」となってしまった方がいたとしても、お願いですから4章まで読んでください!
タイトルの「名探偵のままでいて」というのも、最後まで読むと納得です。
よく考えられてますね~。
プロの作家さんはワードチョイスも凄い。
短編連作のミステリーが好きな方、魅力的なキャラクタが登場する日常に近いミステリーが好きな方、ミステリーを読み始めた方などにオススメです!
試し読みはコチラ。
ブックウォーカーです。
https://viewer-trial.bookwalker.jp/03/15/viewer.html?cid=cb3ae32a-d5f2-4b9b-ac76-2aaf76ad22f7&cty=0
まとめ
宝島社の「名探偵のままでいて」を読んだ感想、レビュー記事でした。
普段値段の関係で文庫しか買わない私が単行本を買うなんて珍しいことです!笑
それくらい気になっていた作品でした。
魅力的なキャラクタ、短編のお話が最後に繋がっていく構成、読みやすい文体、どれも好みでした。
読書初心者にもオススメです。
ライトノベルをメインに読んでいる読者層にも刺さる内容になっていると思います。
是非ともお手に取ってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!