シュガーのファンタイム

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レモンと殺人鬼 感想 レビュー 著者:くわがきあゆ 宝島社文庫 小説

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ようこそ、シュガーです。

宝島社文庫から発売されている小説

著者:くわがきあゆ さん

レモンと殺人鬼

を読みました。

第21回 『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作!

面白かったです!

さっそく感想、レビューを書いて行きます。

いつも通り個人的な評価です。

多少ネタバレが含まれるかもしれません。

ではいきましょう。

 

 

レモンと殺人鬼

内容紹介 ストーリー あらすじ

十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、運命の輪は再び回りだす。被害者であるはずの妃奈に、生前保険金殺人を行なっていたのではないかという疑惑がかけられるなか、妹の潔白を信じる姉の美桜は、その疑いを晴らすべく行動を開始する。2023年第21回『このミステリーがすごい!』大賞文庫グランプリ受賞作

出典:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784299041678

 

感想 レビュー 評価

お気に入り度を100点満点で表すと90点!!

 

先が気になるストーリー展開でグイグイ読ませてくれました!

 

メインとなるキャラクタは小林美桜(こばやしみお)

通り魔により父親を亡くした上に母親が失踪してしまい、妹の妃奈とは別々の親戚に引き取られて不遇な日々を送っていました。

ある日、妃奈の遺体が見つかります。

更に妃奈が保険金殺人を行っていたと噂が出てきます。

妹の潔白を証明しようと動き出す美桜。

彼女の前には様々な人物が現れたり、知らなかった事実が明らかになったりしていく……という流れ。

 

久々にジェットコースターのような読書体験をしました。

話の流れから「こういう展開になるかな?」と予想しながら読み進めることって誰しもあると思います。

でもそれが本作には通用しませんでした。

二転三転では足りず、4回5回と予想もしないような展開が読者に突き付けられて、何度も「えっ?!」「いやいや、ちょっと待ってよ!?」「うわ、あれってそういうこと?!」という気持ちになりました。

作者の掌できれいに踊らされた感じで少し悔しいのですが、これが気持ち良かったりもするから凄い。

美桜の周辺に登場する人物たちがみんな特徴的で、様々な可能性を考えさせてくるんです!

キャラクタ造形と配置が上手い!

見事翻弄されました。

ここまでやられるとアッパレです笑

文章もかなり読みやすくなっていて、なおかつ上手くミスリードするような雰囲気も持っています。

人物造形や配置、それに文章の表現力や雰囲気も考えて作られており、思考が踊らされます。

作品世界の動かし方が上手いように思いますし、読者の思考の動きを理解した上で操っているようにすら思えました。

素晴らしい!

 

後半では結構入り組んだ展開になったり、種明かし的な部分が徐々に描かれていったりします。

最後の方なんて、あまりにも予想外な方向に行って終わるので「はっ?!」みたいな放心状態のような感覚になりました。

読み始めた時も中盤を読んでいる時も、こんな最後を迎えるなんて想像もしませんでした。

あんなに「すぱっと」終わるとは。

こんな物語読まされたらお手上げです。

 

ただ、読み終わって冷静になって考えたら賛否両論あるかもしれないと感じました。

私は面白ければ何でもあり派なので、本作かなり好きです。

でも中には「展開が急」というふうに感じる人もいるでしょうし「リアリティに駆ける部分がある」と受け止める人もいると思います。

そういう意見が出るのも理解はできます。

このあたりは、個人の好みなので何とも言えません。

ある程度何でも許容できる方には非常におすすめです!

徹頭徹尾カッチリした作品が好きな方は、ネタバレに気を付けつつ色々なレビューをチェックしてから手に取った方がいいかもしれません。

そんな感じでした。

 

私は好きです!

 

まとめ

宝島社文庫の「レモンと殺人鬼」を読んだ感想、レビュー記事でした。

このミステリーがすごい大賞・文庫グランプリ受賞作という肩書になっていますが、ミステリーよりサスペンス色の方が強いと感じました。

これを感想の部分で書けばよかったのですが、今思いついたのでここに書いておきます。

本格ミステリーを期待する人は本作の狙う客層では無いと思います。

エンタメにサイコパス感、どんでん返しなどを期待する方、手に取りましょう!

きっと満足できますよ?! 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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それでは今日はこの辺で。

バイバイッ! 

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