ようこそ、シュガーです。
角川文庫から発売されているミステリー小説
著者:似鳥鶏 さん
彼女の色に届くまで
を読みました。
美術、絵画をテーマにした人の死なない日常ミステリー。
面白かったです。
私は似鳥鶏さんのファンなのです。
さっそく感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り個人的な評価です。
多少のネタバレがあるかもしれませんのでご注意ください。
ではいきましょう!
彼女の色に届くまで
内容紹介 ストーリー あらすじ
彼女は、天才画家にして名探偵――。青春×アートミステリの決定版!
◎本格ミステリ大賞、日本推理作家協会短編賞候補作◎
◎単行本時は王様のブランチでの特集で話題沸騰◎注目のミステリ作家が贈る青春ミステリの新たな決定版、待望の文庫化!
掌編仕立て(!?)の文庫版あとがきは、書き下ろし!
彼女は、天才画家にして名探偵。
天才少女と画商の息子は、絵画で謎を解き明かす――!画廊の息子で幼い頃から画家を目指している緑川礼こと僕は、期待外れな高校生活を送っていた。友人は筋肉マニアの変わり者一人。美術展の公募にも落選続きで、画家としての一歩も踏み出せず、冴えない毎日だった。だが高校生活も半ばを過ぎた頃、僕は学校の絵画損壊事件の犯人にされそうになる。その窮地を救ってくれたのは、無口で謎めいた同学年の美少女、千坂桜だった。千坂は有名絵画をヒントに事件の真相を解き明かし、それから僕の日々は一変する。僕は高校・芸大・社会人と、天才的な美術センスを持つ千坂と共に、絵画にまつわる事件に巻き込まれていくことになり……。
ルネ・マグリット『光の帝国』、ジャクソン・ポロック『カット・アウト』、パウル・クレー『グラス・ファサード』など有名絵画が多数登場!【カラー口絵付き】
絵画をヒントに、美術にまつわる事件の謎を解け。「才能」をめぐる、ほろ苦く切ない青春×アートミステリ!
内容紹介文はKADOKAWA公式HPより引用
https://www.kadokawa.co.jp/product/321904000356/
感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと90点!
面白かったです!
メインとなる登場人物は以下の3人です。
1人目は緑川礼(みどりかわれい)。
画廊の息子で絵描きを目指す男子高校生。
2人目は千坂桜(ちさかさくら)。
絵画の才能にあふれ、対人能力の欠如した同級生。
3人目は風戸翔馬(かざとしょうま)。
礼の同級生で、筋肉を愛する義理堅い男。
絵画や美術品に関するトラブルに巻き込まれてしまう礼が、千坂の協力を得ながら解決していくという日常ミステリーです。
人が死なないので少し安心して読むことができます。
千坂がホームズ役、探偵。
礼がワトソン役、助手という感じ。
千坂は頭が良くて謎を解決できる能力が高いものの、コミュニケーション力は壊滅的です。
なので、千坂の言葉を礼が解説して推理を披露していくという流れが作られていて面白かったです。
探偵になりたいワトソン、みたいな?
風戸は持ち前の筋肉で場を和ませてくれますし、いざという時は必ず礼の味方になってくれるので頼もしかったです。
礼に降りかかるトラブルは、学校の絵画が壊されて犯人にされそうになるだとか、展示会で美術品が破壊されたうえに床中にペンキがぶちまけられていたりとか、絵が盗まれた後に帰ってきたりだとか、そういう奇妙なものでした。
こういった謎を絵画になぞらえて解決していく展開は新鮮で興味深かったです。
私は芸術や絵画などに全く関心も無ければ、知識もない状態でしたが、面白い展開と個性的なキャラクタたちが物語をグイグイ読ませてくれました。
短編連作形式で、高校時代、大学生、社会人まで、時間が進みながらお話が描かれます。
この点は驚きました。
日常ミステリーで青春ミステリーの場合、ずっと高校生だったり、ずっと大学生だったりすることが多いからです。
終盤は少し苦さや胸がギュッとなるような展開が訪れたりもします。
もしかしたらそうかも? と予想していた部分もあったのですが、実際'それ'が開示されると気分が落ちてしまいます。
でも、礼がなんとかしてくれました!
礼くん偉いぞ!
この3人の物語をもっと読みたいです!
似鳥さん、続編ないのですか!?
日常ミステリーをお探しの方、おすすめです!
試し読みはコチラ。
ブックウォーカーです。
似鳥鶏さんのおすすめ作品紹介
似鳥鶏さんの作品で私のおすすめを紹介します。
市立高校シリーズ
コミカルな日常系のミステリーシリーズ。
謎解きも楽しめますし、キャラクタ同士の掛け合いや、ほんのりとした恋愛模様も味わえておすすめ!
現在シリーズ第8作まで発売されていますので、是非ともお手に取ってみてください。
米澤穂信さんの「古典部シリーズ」や相沢沙呼さんの「酉乃初シリーズ」が好きな方に超オススメです!
まとめ
似鳥鶏さんの「彼女の色に届くまで」を読んだ感想、レビュー記事でした。
やっぱり似鳥さんの作品は好きです!
ファンですから!!
作者買いができる人に巡り会えるのは嬉しいです。
似鳥さんの「きみのために青く光る」も一緒に買ったので、少しずつ読んでいこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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いつもスターをくれる方々、ありがとうございます!
モチベーションあがります!
それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!