シュガーのファンタイム

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爆弾 感想 レビュー 著者:呉勝浩 小説 講談社文庫

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ようこそ、シュガーのファンタイムへ!

講談社文庫から発売されているミステリー小説

著者:呉勝浩 さん

爆弾

を読みました。

このミステリーがすごい! 2023年版』、『ミステリが読みたい! 2023年版』国内篇で驚異の2冠を達成した作品!!

会社の小説好きが貸してくれました。

感謝!

この記事では、本作を読んだ感想、レビューを書いていこうと思います。

いつも通り個人的な評価です。

多少のネタバレが含まれるかもしれません。

ではいきましょう。

 

 

爆弾

内容紹介 ストーリー あらすじ

東京、炎上。正義は、守れるのか。


些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。
爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。

引用元

https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000363042

 

感想 レビュー 評価

お気に入り度を100点満点で表すと80点!

 

とある事件の容疑者としてスズキタゴサクと名乗る男が警察署に連行されてきます。

酔っぱらいの傷害事件と思って聴取する警察関係者でしたが、スズキの発言で事態は一変します。

彼は「秋葉原で爆発事件が起こる」と自分の霊感が告げていると言い、それが現実になります。

傷害事件から爆破テロの容疑者へと見方を変えた警察は、尋問により次の爆破事件を止めようと尽力していくも、徐々にスズキのペースに持っていかれてしまいます。

果たして警察は爆発を止められるのか?

スズキはいったい何者なのか? といった流れでした。

 

冴えないと思われたスズキが、尋問してくる警察関係者を話術で自分のペースに引きずり込んでいきます。

この流れは、アンソニーホプキンスがハンニバル・レクター博士を演じた「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」を思い出すものでした。

まぁ、スズキにはレクター博士のような気品とか魅了させる力は感じませんでしたが笑

位の高いお固めな性格をしている人、頭は切れるがつかみどころのない人、感情的で分かりやすい人など、色々なタイプの警察関係者がスズキを尋問します。

スズキは、相手のタイプを把握して、相手を困惑させたり怒らせたりしながら徐々にその場を掌握していきます。

手玉に取られて操られてしまう人もいれば、戦意を失わされる人もいましたし、逃げずにとことん向き合う人もいました。

色々な人間が描かれていて興味深い。

心理戦の攻防が好きな人にはおすすめできます。

 

スズキとの取調室での攻防と同時に、現場では刑事たちが爆弾を必死に探し回っていきます。

主に取調室と現場の2つの場面から構成されていて、頭を切り替えながら読むことになります。

登場人物が多いので、頑張って物語についていきましょう。

現場の方では、警察の人間が使命と感情に板挟みになりつつも足を動かして頑張っている様子が見られました。

時にはヒドい状況に追い込まれてしまったりもしますが、そこで得られた情報が少しずつつながって、取調室のスズキと対面する警察側に有利に働いたりもします。

それぞれ活躍するフィールドが違うだけで、事件解決という同じゴールを目指して走っているんだと伝わってきました。

そういった複数人の頑張りによって、事件の全容が見えてきてからの終盤の展開は、手に汗握るものになっていました。

綱渡りが成功しなければ、最悪中の最悪が起きてしまう、みたいな。

ここに至るまで、東京のいろいろな場所で爆発事件が起きて、被害は出ているんですけどね。

 

最後は、やるせなさとか、無力感、救われない感じが残る終わり方で、後味が良いとは言えないものでした。

もっとどうにかならなかったのか? と思わずにはいられません。

犯人側も追い詰められていた部分があって、その犯人によって市民や警察関係者にも被害が出ていて、誰も幸せになっていないんですよ。

なんだかな……。

 

物語りとしては面白かったですが、気持ちのよさとかは無い。

そんな感じ。

 

警察と犯人の心理攻防を楽しみたい方におすすめ。

 

爆弾 内容紹介 Shorts動画

www.youtube.com

 

まとめ

講談社文庫の爆弾を読んだ感想、レビュー記事でした。

500ページくらいありましたが、長いとは感じずスラスラ読めました。

展開も結構サクサク進むので、間延び感もなくて良かったです。

どうやら映画化されるようですね?

スズキ役が佐藤二朗さんなの、あて書きしたかのようなフィット具合。

文字を読むのが好きではない方は、映画で楽しんでみてはいかがでしょう?

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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それでは今日はこの辺で。

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