ようこそ、シュガーです。
幻冬舎文庫から発売されている
著者:恩田陸 さん
蜜蜂と遠雷 下
を読み終わりました。
では内容紹介や感想、レビューを書いていきます。
いつも通り私の個人的な評価です。
ちなみに、上巻の感想はコチラ。
一緒に見てもらえたら嬉しいです。
恩田陸 蜜蜂と遠雷 下
蜜蜂と遠雷 下 内容紹介 ストーリー あらすじ
2次予選での課題曲「春と修羅」。
この現代曲をどう弾くかが3次予選に進めるか否かの分かれ道だった。
マサルの演奏は素晴らしかった。
が、明石は自分の「春と修羅」に自信を持ち、勝算を感じていた……。
12人が残る3次(リサイタル形式)、6人しか選ばれない本選(オーケストラとの協奏曲)に勝ち進むのは誰か。
そして優勝を手にするのは――。
内容紹介文は幻冬舎文庫より引用
URL:https://www.gentosha.co.jp/book/b12363.html
蜜蜂と遠雷 下 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと90点!
ピアノコンクール×青春小説の下巻!
めちゃくちゃ面白かったです。
上巻の続きで2次予選から。
ふるいにかけられたコンテスタントたちの演奏がじっくり描かれていて、読みごたえがありました。
ページ数が多くて、下巻の最初の方は少し苦労しましたが、中盤からはものすごい求心力の展開が繰り広げられていて、夢中で読み進めました。
実は歯医者の待合室で読み進めていたんですが、あまりの高揚と感動で泣きそうになるのを必死でこらえるという一幕がありました笑
多分家で読んでいたら涙を流してたと思います。
ピアニストのマサルも明石も塵も、みんな個性的で魅力的で大好きです。
その中でも下巻では亜夜の活躍が胸に刺さりました。
彼女は、ある事情から1度は表舞台から去っており、今回のコンクールが久々の舞台でした。
上巻では、コンクールに出る理由とかを探しながら演奏をしていた彼女が、塵の演奏を聴いて色々と考えはじめ、ステージに向かう気持ちを高める様子が描かれていました。
そして下巻では、塵の演奏を聴いて覚醒していく姿が見られます。
この覚醒していく場面は心が震えるような胸の高ぶりを感じたり、嬉しさを覚えたりしました。
上巻では、塵を起爆剤にして人間ドラマが動き出す群像劇のようなイメージでしたが、この下巻は亜夜が主人公かのように感じるほどでした。
亜夜の演奏を聴いた明石が、演奏を終えた彼女に声をかける場面もふるえました。
音楽に携わっている人たちが共感できるものがあったんだろうと読み取れてグッときました。
外側から物語を観測している私も、読書を通して彼ら彼女らの世界を経験しているので、亜夜や明石がコンクールを通して受け取った感情に少し共感できる部分もあって、感激しましたよ……。
こんなに感情を揺さぶられるとは、いや~傑作ですね。
コンクールの結果についてはネタバレになるので書きませんが、あぁ~こうなるのねって感じでした。
読後感も非常によくて、この作品を読んでよかったなぁと心から思えました。
これだけ面白ければ、そりゃあ本屋大賞に選ばれますよね。
巻末の解説では、この作品を書き上げるのに相当の労力と時間がかけられていたことが書かれていました。
これに関してはもう本当にありがとうございました。
そしてお疲れさまでした。
楽しい読書時間を過ごさせてもらいました。
こんな人にオススメ
私の主観で、以下のような人は本作が好きなんじゃないかなぁ~というのを書いてみます。
・マンガ / アニメ ピアノの森 が好きな人
・マンガ / アニメ 四月は君の嘘 が好きな人
・小説 ドラフィル が好きな人
・音楽をテーマにした作品が好きな人
青のオーケストラ、響け!ユーフォニアム、BLUE GIANTなど、音楽を通して人間ドラマが動いていく作品が好きな方は楽しめると思います。
まとめ
恩田陸さんのピアノコンクール×青春小説「蜜蜂と遠雷 下」を読んだ感想、レビュー記事でした。
上下巻通しての読後の満足度が高くて、読んでよかったなぁと思いました。
今回のコンクールに出場していたコンテスタントたちを読めるスピンオフの短編集「祝祭と予感」を買ったので、それも読んでいこうと思います。
この記事を読んでいただいてありがとうございました!
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いつも読んでくれている人はありがとうございます。
それじゃあ今日はこの辺で。
バイバイッ!
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