ようこそ、シュガーです。
著者:東崎惟子 さん
イラスト:あおあそ さん
を読みました。
第28回電撃大賞銀賞受賞作のシリーズ第3巻。
今回もしっかりとしたファンタジーを読ませてくれました。
感想、レビューを書いて行きます。
いつもどおり個人的な評価です。
多少のネタバレがあるかもしれませんのでご注意ください。
クリムヒルトとブリュンヒルド
内容紹介 ストーリー あらすじ
王国に仇なした神竜が、「竜殺しの女王」に葬られて百年――歴代女王の献身により、王国は繁栄を享受していた。
五代目女王の娘・クリムヒルトもまた王国を護る決意を胸に戴冠の日を迎える。歴代女王と同じ、神の力の「蝕み」に倒れ苦しむ姉・ブリュンヒルドの想いも背負い、玉座の間に入るクリムヒルト。しかしそこには、女王になる者が知らされる、王国最大の闇が待ち受けていた。
「護りたい」想いは同じく、しかし目に映す未来は異なる、女王が、忠臣が、王子が、竜が――紡ぐ歴史の狭間の物語。第28回電撃小説大賞《銀賞》受賞の本格ファンタジー、第三部開幕!
内容紹介文は電撃文庫HPより引用
https://dengekibunko.jp/product/ryugoroshi_brunhild/322302001105.html
感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと85点!
メインキャラクタは五代目女王の姉・ブリュンヒルドと妹・クリムヒルト。
姉のブリュンヒルドは歴代女王と同じ「神の力」を有するも、代償として「竜の蝕み」に苦しんでいました。
クリムヒルトが女王になる未来に暗いものを察知したブリュンヒルドは、徐々に弱っていく体に気づきながらも自分が女王になろうとします。
「蝕み」を緩和、克服しようと手を尽くすも上手くいかず、クリムヒルトが女王になってしまいます。
女王の王冠には仕掛けがあって、更には王国には一部の人間しか知らない闇があって……クリムヒルトとブリュンヒルドの運命は?
という感じでした。
面白かったです。
これまでのシリーズを思い出させてくれる本格ファンタジーでした。
王国が抱える闇の部分が明らかになった時はゾッとしました。
どんなケガや病気でも直ぐに治せる「霊薬」に関することなんですが、信じたくない事実が突き付けられて衝撃でしたよ。
でもまぁ……冷静に考えれば、そんな神がかり的な効果を持つ霊薬が何の代償もなく作りだせるわけないか……とも思います。
これはかなりきつかったです。
王国の在り方を正しく変えようと動くクリムヒルト。
過去の王国の姿を忘れられない重鎮ウォレン。
ブリュンヒルドを助けたい竜のベルンシュタイン。
各々の考えが入り交じってお話が動いていきます。
協力者が現れたり、特殊な武器が登場したりなんかもします。
終盤の戦いでは、身を切らせ骨を削るような展開が描かれていて、読むのが大変でした。
それぞれの理想や成し遂げたいことのため、命を懸けて戦う彼ら彼女らの姿に、強さや悲しみ、苦しさみたいなものを感じて、何とも言えない感情になりました。
全員の希望が叶う未来は無いわけですからね。
終わり方は、クリムヒルトの意志の強さを感じるものになっていて良かったです。
最後まで読んだら「読み終わった~」という心地よい疲労感がありました。
爽やかなわけでもスッキリするわけでもないですが、読んでよかったと思わせてくれます。
心が落ち着いている時に読むことをおすすめします。
この作者さんは文章がシンプルで凄く読みやすいです。
過度な修飾語も無ければ気取った表現も少ないですし、専門用語や独特なルビなども少なめです。
淡々とした文章はスピード感を持ってグイグイ読めます。
私の好きなタイプの文章。
次回作も読みたいと思います。
ブリュンヒルドシリーズ感想 レビュー記事リンク
当ブログで書いているブリュンヒルドシリーズの感想記事まとめです。
一緒に読んでみてください。
竜殺しのブリュンヒルド 感想 レビュー
竜の姫ブリュンヒルド 感想 レビュー
クリムヒルトとブリュンヒルド 感想 レビュー
まとめ
電撃文庫の「クリムヒルトとブリュンヒルド」を読んだ感想、レビュー記事でした。
今回も本格的なファンタジーを読ませてくれてありがとうございます。
読みごたえがあって色々な感情を味わわせてくれました。
次回作も期待しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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いつもスターをくれる方、ありがとうございます!
それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!