シュガーのファンタイム

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美澄真白の正なる殺人 感想 レビュー 著者:東崎惟子 新潮文庫nex 小説

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ようこそ、シュガーのファンタイムへ!

新潮文庫nexより発売されている

著者:東崎惟子 さん

美澄真白の正なる殺人

を読みました。

電撃文庫の「ブリュンヒルドシリーズ」でファンになった作家さんの新作!

カバーイラストは清原紘さんの美麗なものになっていて素晴らしい!

発売発表から予約して楽しみにしていました。

この記事では本作の内容紹介や読んだ感想、レビューを書いていきます。

いつも通り個人的な評価です。

謎解きのネタバレには気を付けて書こうと思います。

ではいきましょう!

 

 

美澄真白の正なる殺人

内容紹介 ストーリー あらすじ

私たちは、どこで間違ったのだろう。天主堂と聖歌の町で、「正義の味方」を目指す女子高生の美澄真白(みすみましろ)は、八年ぶりに再会した親友・紫音(しおん)と楽しい日々を過ごしていた。紫音の抱える闇に気づくまでは──。事故死したはずの母親、虐待と思しきいくつもの痣……。聖なる夜、大切なものを守るため、痛々しいほど真っ白な少女が犯す、完全に正しい罪の炎。衝撃のラストが心を穿つサスペンス。

引用元

https://www.shinchosha.co.jp/book/180301/

 

感想 レビュー 評価

お気に入り度を100点満点で表すと90点!!

冷静さと狂気と美しさの共存!

 

メインキャラクタは2人。

1人目はタイトルにもなっている美澄真白(みすみましろ)

警察官を目指している少女。

2人目は一ノ瀬紫音(いちのせしおん)

 

小学校時代いじめを受けていた真白は、公園でたまたま紫音に出会う。

だんだん仲良くなっていく2人だったが、とある出来事があって疎遠に。

時は流れて高校生になる真白。

紫音を探して夜の街を歩いていたら、なんと紫音を見つける。

ただ、言動が過去の彼女と違うように見えて違和感。

その後、実は同じ学校に通っていることが分かって、再び仲良くする2人。

その中で、真白は紫音の体に痣があることを見つける。

紫音に起きていることを知った真白は、どんな行動をとっていくのか?

そんな感じでした。

 

物語を読ませる力がすごい!

過度な修飾語がなく読みやすい文章で、どこか薄ら寒い雰囲気も伝わってきます。

紫音と真白が高校生になって再会してからは、グイグイ読ませてくれました。

先が気になって仕方がないストーリーと、ゾワゾワしてしまう緊張感がページをめくる手が止まりません。

 

紫音や彼女を取り巻く状況は、とある特性というか秘密?を抱えていて、それが物語を引き締めている思いました。

ヒヤヒヤするようなギリギリのバランス感。

この秘密はぞっとするようなものでした。

ネタバレ防止のために抽象的な書き方になるのがツラい!

ただ、これは警察官を目指している真白に行動を起こさせるのに十分なものだと思います。

途中までは紫音のために様々な行動を起こす真白を頼もしいと思いながら読んでいました。

ですが、ある時点から物語の様子がガラリと変わっていきます。

ギアが1段上がった感じと、タガが外れた感じが同時にやってきて「おぉぉおっ?!?!?」となりました。

そこからは最後まで綱渡りの緊迫感で一気に読まされました。

大切な友達のために、なりふり構わない真白に「狂気」と「頼もしさ」を同時に感じる奇妙な感覚になりました。

本当は何もかも書いてしまいたいのですが、それができないのでもどかしい!

ここまでくると、友達関係というよりは共依存みたいな感じでしょうか?

 

タイトルも秀逸。

終盤まで読んで、ようやく「なるほど!!!」となります。

よく考えられている。

あっと言わされるラストを是非とも読んでいただきたい!

 

試し読みはこちら。

www.shinchosha.co.jp

 

東崎惟子さん作品感想記事リンク

当ブログで書いてきた東崎惟子さん作品の感想、レビュー記事まとめです。

一緒に読んでいってください。

竜殺しのブリュンヒルド 感想 レビュー

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竜の姫ブリュンヒルド 感想 レビュー

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クリムヒルトとブリュンヒルド 感想 レビュー

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王妹のブリュンヒルド 感想 レビュー

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少女星間漂流記 感想 レビュー

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少女星間漂流記 2 感想 レビュー

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美澄真白の正なる殺人 感想 レビュー

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まとめ

新潮文庫nexの「美澄真白の正なる殺人」を読んだ感想、レビュー記事でした。

期待していた東崎さんの新作、期待を超えるものを読ませてくれて感謝!

海外ドラマのサスペンスものが好きな人は是非とも手に取ってみてください。

クリミナルマインドとか好きな人はハマれるはず。

百合要素も含んでいる点も私にとってプラス!

面白い作品を生み出してくれる作者さんには本当に感謝がつきません。

これからも微力ながら応援していくので、新しい物語を読ませてください!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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モチベーションアップになります。

それでは今日はこの辺で。

バイバイッ!

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