シュガーのファンタイム

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竜の姫ブリュンヒルド 感想 レビュー 著者:東崎惟子 / イラストレーター:あおあそ 電撃文庫 ライトノベル

ようこそ、シュガーです。

電撃文庫から発売されているライトノベル

著者:東崎惟子 さん 

イラストレーター:あおあそ さん

竜の姫ブリュンヒルド

を読みました。

第28回電撃小説大賞《銀賞》受賞作「竜殺しのブリュンヒルド」と世界観を共にする本格ファンタジー

感想、レビューを書いて行きます。

いつも通り私の個人的な評価です。

ネタバレがありますのでご注意ください。

 

 

東崎惟子 あおあそ 竜の姫ブリュンヒルド

竜の姫ブリュンヒルド 内容紹介 あらすじ ストーリー

すべてを赦し、ただ一度、憎んだ

 人々は彼女をこう呼んだ。時に蔑み、時に畏れながら、あれは「竜の姫」と。
 帝国軍の大砲が竜の胸を貫く、そのおよそ700年前―-邪竜に脅かされる小国は、神竜と契約を結び、その庇護の下に繁栄していた。
 国で唯一、竜の言葉を解する「竜の巫女」の家に生まれた娘ブリュンヒルドは、母やその母と同じく神竜に仕えた。 竜の神殿を掃き清め、その御言葉を聞き、そして感謝の貢物を捧げる――月に、七人。
 第28回電撃小説大賞《銀賞》受賞の本格ファンタジー、第二部堂々開幕!

内容紹介文は電撃文庫HPより引用

https://dengekibunko.jp/product/ryugoroshi_brunhild/322207000035.html

 

竜の姫ブリュンヒルド 感想 レビュー 評価

お気に入り度を100点満点で表すと85点!

 

前作「竜殺しのブリュンヒルド」とは姉妹作品のような感じです。

「竜殺し」の700年前が舞台になっていました。

1か月に7人の人間を神竜に捧げることで、神竜が邪竜から人間を守るという契約をしている世界。

竜の言葉を理解できる「竜の巫女」と呼ばれる一族の娘ブリュンヒルドは、人間を生贄にするのを辞めたいと考えていました。

色々と手を打ったり調査をしていくうちに、神竜と邪竜について違和感や辻褄の合わない事実が発覚して来ます。

突き詰めていくと、今まで信じられていた事柄が崩れていき、神竜と人間の本当の関係が明らかになって……というお話でした。

 

面白かったです。

「竜殺し」と違って、完全に竜が人間に害をなす存在として描かれていたのは驚きました。

気になっている方は、この点だけ知った上で購入するかどうか決めて欲しいです。

 

「竜殺し」と比べると、竜と人間の関係が全然違っていて、最初は「これは同じシリーズなのか?」と思いながら読み進めました。

ただ、前作今作のどちらも「愛」だったり「思いやり」だったり「悲しみ」だったり「苦悩」だったりが共通しているように思いました。

登場人物たちが恋焦がれたり、疑心暗鬼になったり、それでも信じたいと思ったり、それが難しかったりと、色々な感情に動かされている様子が読めました。

それぞれに理想だったり叶えたいことだったり信念だったりがあって、それらがうまくかみ合わなくて迷ったり悩んだりすれ違ったりする様子は切なかったですね。

2組の主従がメインキャラクタとして登場するのですが、これらも全然違っていて興味深かったです。

特に竜の巫女の従者となるファーヴニルが印象的でした。

その生い立ちから感情が薄くて人を好きになれないまま生きてきたファーヴニル。

彼が悩みながらもブリュンヒルドに仕えて人間らしさを手にしようとする姿は、あてのない旅をしているような感じがして何とも言えない気持ちになりました。

本作ではファーヴニルが1番好きでした。

 

竜と対峙する中盤から終盤は、ブリュンヒルド達が大変な目にあう展開が多くて精神的な消耗を感じました。

物語としては面白いですが、メンタルが元気な時に読むのが良いと思います。

最後の最後で「竜殺し」に繋がるような作りになっているのは流石のプロ!

 

「竜殺し」と「竜の姫」は、どちらから片方だけ読んでも楽しめますし、どちらから読み始めても大丈夫だと思います。

個人的な好みを言うと「竜殺し」の方が好きですね。

初めてこの世界観に触れて圧倒された印象が強いからだと思います。

 

あとは、文章が非常に読みやすいのが良いですね。

過度な装飾語もなければ気取った表現も少ないですし、専門用語や独特なルビもあまりないのでスラスラと頭の中に入ってきます。

好きな文章です。

 

このシリーズは今回で終わりなのでしょうか?

別の世界観でもいいので東崎さんにはもう1度本格ファンタジーを書いてほしいです。

次回作も気になります。

 

シリーズ 感想 レビュー記事リンク

当ブログで書いている同シリーズの感想、レビュー記事紹介です。

一緒に読んでもらえたら嬉しいです。

竜殺しのブリュンヒルド 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

竜の姫ブリュンヒルド 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

クリムヒルトとブリュンヒルド 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

 

まとめ

電撃文庫の「竜の姫ブリュンヒルド」を読んだ感想、レビュー記事でした。

「竜殺し」が圧倒的な完成度かつ1冊できれいに終わっていたので、人によっては本作を「蛇足」と感じてしまう人がいるのかもしれません。

私はそうは思いませんでしたが、仕方ないかなぁとも思います。

それくらい「竜殺し」は凄かったですからね。

Amazon読書メーターのレビュー、ラノベ感想ブログ等で雰囲気を調べてから購入するのが良いかもしれませんね。

私は読んでみて良かったと思いました。

こういうお話もあったんだなぁ~という感じで読めました。

お試しあれ。

 

この記事を読んでいただきありがとうございます!

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それでは今日はこの辺で。

バイバイッ!