ようこそ、シュガーです。
著者:菊石まれほ さん / イラスト:野崎つばた さん
ユア・フォルマIV (4) 電索官エチカとペテルブルクの悪夢
を読み終わりました。
第27回電撃小説大賞《大賞》受賞作品のシリーズ第4弾!
では内容紹介や感想、レビューを書いていきます。
いつも通り私の個人的な評価です。
謎解きや核心部分のネタバレには気を付けて書いて行きます。
菊石まれほ 野崎つばた ユア・フォルマIV (4)
ユア・フォルマIV (4) 内容紹介 ストーリー あらすじ
悪夢は再び始まりを告げる。ハロルドが向かう道は復讐か、それとも――。
電子犯罪捜査局を標的とした一連の事件の首謀者とされたAI「トスティ」。しかしその開発者は世界のどこにも実在しない人物だった。開発者の正体を探すエチカとハロルド。ハッカーから足を洗ったビガも本格的に捜査に加わるが、一向に足取りを掴むことができない。そんな中、アミクスを狙った殺傷事件が発生。その手口は、かつてハロルドの恩師ソゾンが惨殺された「ペテルブルクの悲劇」と酷似していて……。第27回電撃小説大賞《大賞》受賞の本格SFクライムドラマ、波乱の第4弾!
内容紹介文は電撃文庫ホームページより引用
URL:https://dengekibunko.jp/product/yourforma/322109000021.html
ユア・フォルマIV (4) 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと90点!!!
ユアフォルマという糸のような情報端末を脳に埋め込むことが主流となった近未来を舞台にしたバディSFクライムドラマ第4巻!
今回は、ハロルドの過去がたくさん描かれていました。
恩師であるソゾンに出会うまで、ソゾンに出会ってからハロルドの観察眼が磨かれてきた経緯、「ペテルブルクの悪魔」と呼ばれるソゾンとハロルドが別れることになる残虐な事件などなど。
ハロルドは、自分からソゾンを奪った「ペテルブルクの悪魔」の犯人をずっと追いかけてここまできています。
ハロルドの掘り下げもされつつ、過去のお話で登場したビガがレギュラーポジションになったりもしていました。
そんな中で、ペテルブルクの悪魔に酷似した事件が発生し、ハロルドが普段の穏やかな様子が全く見えない程に事件にのめり込んでいきます。
本来は人間に危害を加えることができないアミクス(ヒト型ロボット)ですが、ハロルドにはそれが出来ます。
そして、そのことを知っている数少ない人間のエチカは、ハロルドが犯人を見つけて復習を果たすことを恐れ、彼を事件から遠ざけようとしますが、これによってぎすぎすした空気に……。
このあたりは、2人両方の気持ちがわかるだけに、読んでいてどうもできないような気持ちになりました。
無茶なことはしてほしくないと思うので、エチカの考えを支持したかったのですが、過去でソゾンたちと過ごしている時のハロルドの安らいでいる様子を読んでしまったので、気持ちの板挟み状態でしたよ。
ぎすぎすした空気になってしまってもハロルドのことを常に気にかけるエチカの様子を読むと、1巻の頃の他者との関係を可能な限り持たずに孤独を選んできた彼女と同一人物とは思えないくらいの変わりっぷりで、しみじみと思うものがあります。
それだけ1巻の事件だったり、その中でのハロルドとの関わりが彼女の中で大きいものだったんだなぁと改めて思います。
事件の行方は、予想していなかった展開で驚かされました。
私的な感覚で言うと、2段階に分けて衝撃を受けるようなものでした。
ココは嬉しい部分でしたね。
ミステリーを読んでいて「そうだったのか?!」と驚かされる感覚に似たものを味わえました。
プロファイリングが出て来たり、複雑な展開が繰り広げられたりと、海外ドラマのクリミナルマインドを見ているような感覚になりました。
そういえばソゾンはBAUのホッチやロッシみたいな感じしました。
これが伝わるのかは分からないんですけど。
事件の終焉とともに、エチカとハロルドの関係性が変わっていったのも興味深かったです。
あのエチカが、あんな優しさや包容力を見せるとは……。
はじめての理解者、能力の見合うパートナー、利害関係などと色々な理由はつけられますが、ここまで読んできた私にはそれ以上のものがあることが読み取れて言語化できない気持ちになります。
切なさ、焦がれ、依存、すがる、みたいなものを混ぜたような、そういうの。
これから2人の関係がどうなるんだろうと思いながらエピローグを読んでいたら、ここでも予想外な事実が提示されて、もうお手上げです。
この引き……続きが気になって仕方がないやつです!
面白かった!
こんな人にオススメ!
以下のような方は、ユアフォルマシリーズを楽しめると思います。
・海外ドラマ「クリミナル・マインド」が好きな方
・ロボットやAIと人間とのかかわりが描かれた物語が好きな方
・アニメ「Vivy -Fluorite Eye's Song-」を楽しめた方
私的な感覚ですけどね~。
ユア・フォルマ シリーズ感想記事リンク
当ブログで書いているユアフォルマシリーズの感想記事リンクです。
一緒に読んでもらえたら嬉しいです。
ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒
ユア・フォルマII (2) 電索官エチカと女王の三つ子
ユア・フォルマIII (3) 電索官エチカと群衆の見た夢
まとめ
電撃文庫から発売されているSFクライムドラマライトノベル「著者:菊石まれほ さん / イラスト:野崎つばた さん ユア・フォルマIV (4) 電索官エチカとペテルブルクの悪夢」を読んだ感想記事でした。
面白かったですけど、心にダメージが残るような強烈な展開になっていました。
心に余裕があるときに読むのが良いですね笑
続刊も楽しみにしておきます。
この記事を読んでいただいてありがとうございました!
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いつも読んでくれている人はありがとうございます。
それじゃあ今日はこの辺で。
バイバイッ!