ようこそ、シュガーです。
著者:菊石まれほ さん
イラスト:野崎つばた さん
ユア・フォルマ VI (6)
電索官エチカと破滅の盟約
を読みました。
アニメ化も発表されたSFクライムドラマのシリーズ第6巻。
アニメ化についてまとめた記事も書いているので後ほど紹介します。
まずは原作ラノベ最新刊の感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り個人的な評価です。
多少のネタバレがあると思いますのでご注意ください。
ユア・フォルマ VI (6) 電索官エチカと破滅の盟約
内容紹介 ストーリー あらすじ
すべて、繋がっていた。眼前に広がる闇の深さを知る、シリーズ第6弾!
令状のない電索の咎で謹慎処分を受けたエチカ。しかしトールボットが存在を明かした「同盟」への関与が疑われる人物の、相次ぐ急死が発覚。検出されたキメラウイルスの出所を探るため、急遽捜査に加わることに――。
内容紹介文は電撃文庫HPより引用
https://dengekibunko.jp/product/yourforma/322303001010.html
感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと85点!
人間が脳にユアフォルマと呼ばれる糸状の情報端末を埋め込むようになった近未来。
そんな世界で起こる電子犯罪を調査していくSFクライムサスペンス第6巻。
面白かったです。
前巻の最後で、ハロルドが神経模倣システムを搭載しているという秘密を守るため、エチカは無許可の電索をしてしまいました。
それによって謹慎状態から始まります。
ところが、新たな事件が発生して急遽招集される……というスタート。
ハロルドの秘密を守りたいエチカ。
エチカに自分の秘密を背負ってほしくないハロルド。
2人の思いは交わらず、気まずい空気感が漂います。
そんな中でも事件は待ってくれません。
前巻「ファラーシャアイランド」で人型ロボット「アミクス」の思考実験を行っていた同盟と呼ばれる秘密組織に関する事件。
この同盟に出資していた人物が次々に被害に合う事件が発生して調べていくことになります。
この事件にはキメラウィルスと呼ばれる兵器が関わっていることが発覚し、出所を追っていくも、内外に怪しい動きがあって……という感じ。
調査をしていく中で、色々と不可解な部分があって非常に違和感を覚えながら読み進めることになりました。
捜査の情報が漏れていたり、先回りされたり、命令系統が機能していなかったりというところがあったからです。
あまり考えたくはないことでしたが「エチカたちの組織の中に裏切り者がいる」と思わざるを得ない状況でした。
大体あたりを付けながら読んでいって、実際その通りだったので「ですよね」と思っていたら、それを軽く凌駕するような事実が明かされてあっけに取られたりもしました。
二転三転する展開に目が回りそうになりながらも興味を惹かれてぐんぐん読めました。
読者が疑いながら読み進めることを前提として書かれていたんだなぁ~と素直に感心させられましたよ。
プロの作家はやっぱりすごいですね。
ここまで振り回してくれると、もはや感謝を覚えるほどです。
SF好きな人だけでなく、ミステリーが好きな方にもオススメ。
登場人物の関係も結構変わってきました。
自分の秘密を知ってしまったエチカを遠ざけようとするハロルド。
ハロルドの秘密を守るために自分の身を犠牲にすることもいとわないエチカ。
2人の関係がぎこちないことに気が付いて動き始めるビガ。
メインキャラクタの3人が、それぞれの感情や思惑から行動を起こして、関係がややこしいことになってきました。
1巻の頃はアミクスを嫌っていたエチカが、今となっては自分の身を危険にさらしてまでハロルドに執着するようになったなんて……出会いは人間を変えますね。
ハロルドはエチカを遠ざけようとするものの、エチカのピンチには冷静さを失って駆けつけようとしてしまう自分もいたりして動揺していました。
ヒューマノイドに人格や感情が生まれるのかを考えさせてくれる部分でした。。
ビガの頭が切れすぎてちょっと怖いところなんかも見られました。
彼ら彼女らの絡まった関係性がどこにたどり着くのか、見ものです。
今巻も終盤でトンデモないことが起こって、強烈な衝撃を受けたまま終わっていました。
このシリーズは毎回引き際の破壊力が凄まじいので、続きを待つ時間が長く感じてしまいます。
はやく7巻を書いてください菊石さん!
試し読みはコチラ。
ブックウォーカーです。
ユア・フォルマシリーズ感想記事リンク
当ブログで書いているユアフォルマシリーズの感想、レビュー記事リンクです。
一緒に見てもらえたら嬉しいです。
ユア・フォルマ I (1) 感想 レビュー
ユア・フォルマ II (2) 感想 レビュー
ユア・フォルマ III (3) 感想 レビュー
ユア・フォルマ IV (4) 感想 レビュー
ユア・フォルマ V (5) 感想 レビュー
ユア・フォルマ VI (6) 感想 レビュー
ユア・フォルマ アニメ化まとめ記事
ユア・フォルマのアニメ化について書いた記事です。
内容紹介や作品PV、コミカライズなどの情報まとめです。
まとめ
電撃文庫の「ユア・フォルマ VI (6) 電索官エチカと破滅の盟約」を読んだ感想、レビュー記事でした。
サブタイトルの「破滅の盟約」は本作の内容を非情に良く表しているなぁと、読み終わってから思いました。
これから先にエチカとハロルドを待ち受ける運命は険しいものになりそうです。
覚悟して続きを読んでいこうと思います。
アニメ放送がいつからなのかは明かされていませんが、そちらも楽しみに待っておこうと思います。
クリミナルマインドやパーソンオブインタレストなどの海外ドラマが好きな方に是非とも見ていただきたい!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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いつもスターをくれる方、ありがとうございます!
それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!