ようこそ、シュガーです。
著者:杉井光 さん / イラスト:春夏冬ゆう さん
楽園ノイズ(パラダイス・ノイズ) 2
を読みました。
1巻に続き2巻もめちゃくちゃ面白かったです!
さっそく感想を書いて行きます!
いつも通り私の主観に基づく評価です。
多少のネタバレが含まれますのでご注意ください。
それではいきましょう!
杉井光 春夏冬ゆう 楽園ノイズ(パラダイス・ノイズ) 2
楽園ノイズ(パラダイス・ノイズ) 2 内容紹介 あらすじ ストーリー
読めば音楽が聴こえてくる疾走の青春ストーリー。待望の第2幕開演!
☆☆☆『このライトノベルがすごい!2021』(宝島社)新作4位獲得!☆☆☆
バンドとして本格始動した僕ら四人は、二学期になってもトラブル続き。
クラシックしか認めない堅物の凛子母がバンド活動に怒って退学を迫ってきたり、ファンキージャズドラマーの詩月祖父がいきなり僕を拉致したり、生徒会長にごり押しされて文化祭の女装コンテストに出場する羽目になったり!?
挙げ句の果てには大物音楽プロデューサーとメジャーデビューをかけて勝負することになり、文化祭ライヴはオーバーヒート必至!
恋も音楽もノンストップの超純度青春ストーリー、待望の第2弾!!
内容紹介文は電撃文庫HPより引用
URL:https://dengekibunko.jp/product/paradise_noise/322011000006.html
楽園ノイズ(パラダイス・ノイズ) 2 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと95点!!
青春×バンド×恋の美味しいところ詰め合わせライトノベル第2巻。
今回もスーパー面白かったです。
文化祭をバンドメンバーで楽しんだり、音楽活動の方が進んだりします。
ピアノ担当の凛子は、親がバンド活動を許さないとかで練習に来なかったり、喧嘩して主人公の真琴の家に転がり込んできたりと、なかなか大変そうでした。
凛子の母親は、自分の理想を凛子に押し付けているように読み取れてしまって、少し辛い思いをしながら読み進めることになりました。
子供は親の言うことを行くものだというのは、ほとんどの面では正しいと思うのですが、凛子自身がやりたいことをやらせてあげて欲しいし、本人が辛くなるようなことを選ばせないで欲しいとも思います。
真琴の家に凛子が泊まる案件で、詩月や朱音がラブコメヒロインの立ち回りをしていて、私としてはニッコリです。
何故ならラブコメ大好き人間だから!
メンバーの1人でドラムの詩月がジャズっぽい演奏なのは、おじいさんの影響だったんですね。
詩月のおじいさん禄郎は、若いころにジャズドラマーとして世界を旅していたらしいのです。
別の作品になりますが、BLUE GIANTの宮本大を思い出させますね。
そんな禄郎からドラムを教わったため、詩月のドラムがジャズっぽい感じが残っていると。
真琴が禄郎と詩月とセッションをしていく中で、詩月の家のごたごたが見えたりもして、複雑な感情になりました。
お嬢様の家って大変なんだなぁと。
お金持ちというだけで羨ましいと安易に思っていましたが、しがらみはあるんですね。
第1巻のライブで知名度の上がったパラダイス・ノイズ・オーケストラ、通称PNO。
レコーディングや曲のアレンジ、プロデュースをプロにお願いした方がいいのでは? という話から、有名なキョウコ・カシミアというミュージシャンと出会います。
彼女にプロデュースをする条件を付けられるんですけど、これがもう厳しいもので読むのがシンドかったです。
詳細は読んでもらいたいので書きませんが、4人のバランスや関係が変わってしまうようなもので、真琴は判断に迷う時間が続いて、音楽にも身が入らないほどになってしまいます。
そんな中で学祭のライブで出演する依頼を受けてステージに立ちます。
ただ、やっぱり音楽とはすごいもので、ステージに立つと色々なことを考えたり、頭が整理されたり、シンプルで大切なものが分かったりするんですよ。
このステージで徐々に真琴が精神的に登って、帰ってくる場面は鳥肌モノでした。
音楽は「届けたい1人に届けばいい」と。
そして、真琴が自分の音楽を1番届けたい存在というのは……凛子でも詩月でも朱音でもキョウコでもなくて、1巻でむちゃくちゃを押し付けて来たり、大事なところで背中を押してくれたりした彼女なんですよね。
1巻を読んでいる方ならお分かりかと思いますが、とある事情で彼女の登場シーンは少ないんです。
それでも確実に真琴の中では大きい存在になっているのが読んでいて伝わってきました。
熱いし感動で泣きそうだったりもしました。
私は、この「1人に届ける音楽」という考え方をしている人気ロックバンドを知っています。
それはSUPER BEAVERです。
何度かライブを見たことがありますが、「あなたたちじゃなく、あなたのに歌っている、音楽をやっている」とMCでよく聴きます。
セールス的には何百万人にウケることが大切なんでしょうけど、音楽ってそれだけじゃないと思うんですよね。
まぁスーパービーバーは、活動スタンスがそうというだけでめちゃくちゃ売れてますけど笑
話を戻して……。
音楽だけに限らずクリエイティブな活動では、自分たちのやりたいようにやっていいし、反対に自分たちがやりたくないことはやらなくてもいいし、活動も目的も自分で決めていいし、モチベーションがそれぞれ違ってもいいハズなんです。
自己満足のためでもいいし、単純に楽しいから続けてもいいし、誰か届けたい人がいるからでもいいし、十人十色で許されるフィールド。
少し話がそれましたが、真琴が文化祭ライブのステージを通して、自分の大切なものや芯となる存在を改めて認識してくれたので、読者の私としては安心と期待を感じました。
これから先のPNO活動は大丈夫だろうという安心と、ここからどんな眩しくて熱いステージを見せてくれるのか? という期待です。
そんでもって最後……あの短い場面で、めちゃくちゃ心揺さぶられました!
もう、感動とか優しさとか、そういうプラスの感情が溢れて泣きそうでしたよ!
こんなの続き読むに決まってます!
素晴らしい作品です!
楽園ノイズ(パラダイス・ノイズ) 感想記事リンク
当ブログで書いている楽園ノイズシリーズの感想記事リンクです。
一緒に見てもらえたら嬉しいです。
楽園ノイズ(パラダイス・ノイズ) 感想 レビュー 評価
こんな人にオススメ!
私の主観で、以下のような人は本作が好きなんじゃないかなぁ~というのを書いてみます。
・音楽が好きな人
ライブハウスやコンサートホールに足を運んだり、応援しているアーティストがいたりする人は楽しめると思います。
・クリエイター、もしくはクリエイターを目指している人
音楽でも、絵でも、小説でも、ゲームでも、自分の中から何かを作り出して、世間に広めようとする人には刺さる展開がありました。
・マンガ SHIORI EXPERIENCE が好きな人
青春×バンドという共通点の作品つながりです。
・マンガ BLUE GIANT が好きな人
言葉では届かないものが音楽では届くというのが似ている気がします。
・小説 蜜蜂と遠雷 が好きな人
ジャンルは違えど、音楽を通じて人間ドラマが描かれるという関連。
まとめ
電撃文庫から発売されているライトノベル 著者:杉井光 さん / イラスト:春夏冬ゆう さん 「楽園ノイズ(パラダイス・ノイズ) 2」を読んだ感想、レビュー記事でした。
スーパー最高でした。
ラブコメも美味しいし、バンドとしての成長も見られるし、PNOの4人が学校でどう過ごしているのかも見られるし、演奏シーンでは熱く滾る気持ちを味わわせてくれて、
こんなに面白くしてどうするんだよ!?
という感情になります!
あ~~面白いよ~~!
続き直ぐ読みます。
この記事を読んでいただいてありがとうございました!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!