シュガーのファンタイム

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四元館の殺人 探偵AIのリアル・ディープラーニング 感想 レビュー 著者:早坂吝 / イラスト:VOFAN 小説 新潮文庫NEX

ようこそ、シュガーです。

新潮社文庫NEXの小説

著者:早坂吝 さん

イラスト:VOFAN さん

四元館の殺人 探偵AIのリアル・ディープラーニング

を読みました。

人工知能×ミステリー!

面白かったです。

感想、レビューを書いて行きます。

いつも通り個人的な評価です。

謎解きの核はネタバレしないよう気を付けて書いて行きます。

 

 

早坂吝 VOFAN 四元館の殺人 探偵AI 3

四元館の殺人 探偵AI 3 内容紹介 ストーリー あらすじ

「犯罪オークションへようこそ!」 犯人のAI・以相(いあ)が電脳空間で開催した闇オークション、落札したのは従姉を殺され復讐を誓う少女!? 以相の企みを阻止すべく、探偵のAI・相以(あい)と助手の輔(たすく)が辿り着いた先は、奇怪な館、四元館(よんげんかん)だった。連鎖する不可思議な殺人事件。人工知能の推理が解き明かす前代未聞の「犯人」とは!? 本格ミステリの奇才が“館ミステリ”の新たなる地平を鮮烈に切り開く!

内容紹介文は新潮社HPより引用

https://www.shinchosha.co.jp/book/180220/

 

四元館の殺人 探偵AI 3 感想 レビュー 評価

お気に入り度を100点満点で表すと85点!!

 

探偵の人工知能「相以」と犯人の人工知能「以相」が登場するAIミステリーのシリーズ第3巻!

面白かったです。

今回も2巻に引き続き長編でした。

1巻の短編連作形式も良かったですし、この3巻の長編も集中して読めました。

シリーズが進んできたことで本作が頭に馴染んできたんだと思います。

 

犯人AIの以相が犯罪オークションを開催し、自分の好奇心をくすぐられたものを実行するという流れから、探偵AIの相以とワトソン役の輔が事件解決に取り組むといったお話でした。

 

今回は水平線効果というものがテーマになっていたように感じました。

水平線効果を分かりやすく説明するのは難しいです。

カタい文章で説明するなら

探索アルゴリズムの深度を有限とした場合、それ以降の経路をあたかも水平線の向こうのように考慮しないため、長期的に見て問題のある選択をしてしまう人工知能における問題

ということになります。

意味が分からないですよね笑

AIは自分に与えられた問題を解決するために有効な手段を取ったり判断をしたりしますが、この判断や手段が、その先の自分が与えられていない領域で不利になってしまうものだったとしても、それに気が付くことができない、みたいなことです。

多分、おそらく、きっと。

自分に与えられた範囲内で最適解を出すのは得意ですが、全体を見通して判断するのは難しい、といったことのようです。

将棋で例えられることが多いようですし、本作でも将棋で説明されていました。

私はAIの分野に興味はありますが詳しいわけでは無いので上手く説明できません。

ただ、非常に興味深い内容だったので書きたくなりました。

こういった娯楽小説の中で新しいことを知れるのはワクワクして嬉しいです。

 

さて、本作で事件が起きる舞台は四元館と呼ばれる館です。

館ミステリーと呼ばれるジャンルがあるくらい人気なジャンルですね。

綾辻行人さんの十角館の殺人が館ミステリーの走りですかね?

通信が途絶したり、逃げるため唯一の道がふさがれたりするお決まりの展開があって、ミステリー好きとしてはニヤニヤしてしまいました。

ベタだけどコレが良いんですよ。

ただ、解決編で暴かれるトリックというか仕掛け? はトンデモないものになっていて、あっけにとられました。

全く想像できないような内容になっていて、ワクワクと疑問が半分半分くらいな気持ちでした。

早坂さんの発想力に私の頭がついて行ってなかったです笑

こういうのもあるんですか~~~すごい。

「こんなのありかよ……」と感じる方もいれば、「これは新しい!」と感じる人もいるでしょうね。

私は後者だったのでしっかりと楽しめました。

探偵AIシリーズを1巻2巻と読み進めてきた人は楽しめると思うので安心して購入してください。

昔ながらの本格ミステリーを求めている方は、一旦本作の感想やレビューを見て自分に合うか調査した方がいいかもしれません。

 

登場人物も個性豊かでひと癖もふた癖もある感じで読み進めるのが楽しかったです。

特にメイドの一ノ瀬が良かったですね~。

 

読む人を選ぶとは思いますが、私は凄く好きでした。

続編も待ってます。

 

探偵AI シリーズ感想記事リンク

当ブログで書いている探偵AIシリーズの感想レビュー記事まとめです。

一緒に見てもらえたら嬉しいです。

探偵AIのリアル・ディープラーニング 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー 探偵AI 2 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

四元館の殺人 探偵AIのリアル・ディープラーニング 探偵AI 3 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

 

まとめ

新潮社文庫NEXの「四元館の殺人 探偵AIのリアル・ディープラーニング」を読んだ感想、レビュー記事でした。

AI、人工知能に個人的に興味があるのも相まって非常に楽しく読めました。

最近はopenAIの画像生成AIだったり文章生成AIだったりが話題ですよね。

ChatGPTDALL·E 2など聞いたことがある方もいると思います。

超有名企業マイクロソフトがopenAIに多額の出資をしたことも記憶に新しいです。

これに対抗してGoogleBardという会話型AIサービスを出そうとしているようです。

私はChatGPTを使ったことがあります。

凄まじいスピードで質問に答えてくれたり、調べ物を代わりにやってくれたりして驚きますしワクワクしました。

今後も人工知能の進化は追いかけて行きたいです。

 

この記事を読んでいただきありがとうございます!

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それでは今日はこの辺で。

バイバイッ!