ようこそ、シュガーです。
今日も読んだ小説の感想を書いていきます。
今回はコチラ!
相沢沙呼さんの「マツリカ・マハリタ」です!
面白かったです!
では内容紹介や感想、いってみましょう。
記事本文
内容紹介
不可思議な事件を解くのは、廃墟に棲まう謎の美少女!青春学園ミステリ!
柴山祐希、高校2年生。学校の向かいにある廃墟ビルに住み、望遠鏡で校舎を観察している美少女・マツリカに命じられて、学校の階段を調べている。新学期、クラスになじめない柴山の下に、1年生の時に自殺した少女の霊が、ときどき校内に現れるという情報が舞い込んできた。その真実を突き止めるため、捜査を開始したが、調べていくうちに……!? 他人と関わる事で、嫌いだった自分も変わることができるはず。青春ミステリ。
内容紹介引用元:KADOKAWAホームページ
URL:https://www.kadokawa.co.jp/product/321604000170/
感想等
クラスで存在感の薄い高校生男子の柴山くんが主人公の本作品。
学校の向かいにあるビルに住んでいる謎の美少女マツリカさんに言われるがまま、柴山くんは学校の怪談や不思議なことを調べていきます。
そんな中で、不思議な出来事に遭遇します。
それらをマツリカさんの助言を受けて解決していくという青春ミステリー。
今回は、マツリカさんの正体が少しわかるお話になっていました。
ここでそれを書いてしまうと、読んだときに面白くなくなるのでネタバレはしませんが。
マツリカさんにも人間的に柔らかい部分だったり、不器用な部分があったりするのが分かって、なぜか安心しました。
今までは、よくわからない人間で美人で頭脳明晰という認識だったので、恐怖とまではいきませんが、私の中で少し不安に思うところがあったんだと思います。
安心したと言いつつ、心のどこかではマツリカさんはずっと謎に包まれたままでも良かったかもしれないと考える時もあるので、我ながらわがままだとは思うのですが、感情って難しい。
それから、柴山くんの人間的成長が見られて面白かったです。
もしかしたら、これが本作の1つのテーマなのかもしれません。
序盤は、モノローグの中では「僕はみんなみたいにうまく笑えない」「友達の輪にまざっていい理由が分からない」といったような、ことを繰り返しているのですが、なんだかんだで写真部の人たちと関わったりして、少し前進している様子が分かって安心しました。
学校生活の中で、人と関わっていくことで、少しずつ前向きになっていったり、人のことを思って行動したりという面が見えて嬉しかったです。
とはいえ、そんなにすぐに人の中身は変えることはできないのか、少し前向きになったと思えば元に戻ったりもして……といったように感じました。
不器用というか、考えすぎというか、生きるのが下手というか。
でも、生きるのが下手な柴山くんだからこそ、村木さんの不安定な部分に気がついて声をかけられたというところもあって、悪いことばかりではないなぁと思わせてくれました。
あの場面の柴山くんのモノローグの「僕は透明人間じゃない 頑張るから」は、ものすごく胸に響きました。
普段の柴山くんの様子を読んできているので、この場面の発言や行動には相当の勇気や力が必要だっただろうなぁということは容易に想像できます。
ただ、それでも柴山くんは「村木さんに声をかけないと後悔する」という思いから行動を起こしてくれたわけです。
上で存在感が薄いだとか生きるのが下手だとか書いていますが、柴山くんには相手の気持ちを想像して寄り添う力だったり、相手の感情を読み取る力がありますし、優しくて人をほおっておけないという側面もあるんですよね~。
小説の登場人物なのに何故かとっても現実感があるというか、人間臭いです。
謎解きの面でも柴山くんは成長している面を見せてくれましたね。
マツリカさんに答えを聞くだけではなく、自分の頭を働かせて、推理していくという場面もありました。
人と関わるようになって、柴山くんの中に「自分も何者かになりたい」「誰かの役に立ちたい」という気持ちが芽生えたからこその成長だと思うので、感慨深いですね~。
マツリカさんが柴山くんをからかうシーンでは、相沢さん持ち前の文章力が全開で発揮されており、様子が頭の中に浮かんでくるようでした。
何なんですかマツリカさんのスカートに入っているハンカチを柴山くんに取らせるというご褒美なのか罰なのか判断が難しいあのシーン。
化物語シリーズで、主人公の阿良々木くんが、妹である火憐ちゃんの歯磨きをするシーンを思い出しましたよ。
それくらい描写に気合が入っていました笑
マツリカシリーズ紹介
シリーズ第1巻のタイトルは「マツリカ・マジョルカ」です。
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私がブログを始めるずっと前に読んだ作品なので、感想等は残っていません。
はじめてマツリカさんの言動を目にしたときは、驚きで目を見開きながら読んだのもいい思い出です。
そして、シリーズ第3巻のタイトルは「マツリカ・マトリョシカ」です。
- 価格: 924 円
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こちらもいずれは購入して読みたいと思っています。
ただ、世の中には面白い小説がたくさんあるので、いつになることやら?笑
時間とお金が足りない!
当ブログでの相沢さん作品記事
ここ最近読んだ作品の中では1番感情を動かされた「小説の神様」の感想記事になります。
リンクを貼っておきますので、一緒に見てもらえたら嬉しいです。
私的にスーパー最高面白かったので、たくさんの人に読んでもらいたいです!
特に、マンガや小説や音楽、絵等の、何かを創作している人には響く内容になっていると思うので、ぜひとも読んでほしい!
もし興味を持たれた方は、是非ともどうぞ!
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まとめ
マツリカシリーズ第2弾「マツリカ・マハリタ」の感想記事でした。
ネットの評判を見ると、第3弾の「マツリカ・マトリョシカ」は非常に評判が良いので、時間を作って早く読みたいところです。
日常の謎も楽しめますし、柴山くんという1人の人間の成長も魅力的な要素なので、マツリカ・マハリタ是非とも読んでもらいたい。
そして、相沢さんファンが増えますように!
それでは今日はこの辺で。
バイバイッ! またねっ!