シュガーのファンタイム

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小説 著者:暁佳奈 / イラスト:スオウ 春夏秋冬代行者 春の舞 下 電撃文庫 感想

ようこそ、シュガーです。

久しぶりの小説の感想記事です。

今回は暁佳奈さんの「春夏秋冬代行者 春の舞 下」になります。

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以前書いた上巻の感想記事はコチラ。

sugarbitter.hatenablog.com

下巻の感想と一緒に見てもらえたら嬉しいです。

ではいってみましょう。

 

 

記事本文

内容紹介

「独りにしないで。お願い帰ってきて」
 世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たす者は“四季の代行者”と呼ばれた――。
 『春』の少女神雛菊には生涯の忠誠を誓う剣士が居た。名を「さくら」。職位は代行者護衛官。愛する主を拐かした者へ、悲劇を傍観していた者へ、自分達を傷つけた全ての者に復讐すべく刀を抜く。主を守って死ぬと決めた。だからもう迷わない。師と仰いだ男への恋慕は捨てた。これより先は、覚悟ある者だけが進める戦場なり。いざや、春の舞を踊ろうぞ。
 暁 佳奈が贈る、春を世に顕現する役割を持つ少女神の物語。堂々完結。

内容紹介引用元:電撃文庫ホームページ

URL:https://dengekibunko.jp/product/syunkasyuuto/322012000370.html

 

 

感想等

京都アニメーション作成の超絶大人気アニメ「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」の原作者である暁佳奈さんが描く春夏秋冬の物語下巻。

あまりネタバレをしないように感想を書きたいのですが、難しいのでちょっと書いてしまっている部分もあります。

上巻の終盤で秋の代行者である撫子が誘拐されてしまい、これを解決すべく春夏秋冬の代行者とその従者が協力して作戦行動に出るというところから始まり、10年前に春の代行者である雛菊を誘拐した観鈴率いる組織の起こすテロと全面対決するというお話になっていました。

上巻では登場人物の紹介や世界観の解説などにページが多く使われていたので、中盤くらいまではゆっくりと物語が進んでいた印象がありましたが、この下巻では「撫子を救う」という共通の目標に向かって代行者と従者が一緒に走るので、スピーディに感じました。

私的には下巻の方がより面白かったです!

 

上巻の感想では、秋の従者である竜胆のことをドライなタイプだと表現しましたが、撫子が誘拐されて自分のもとから消えたことを実感した彼は、自分の中での撫子の存在の大きさに気が付いて、撫子を助けるためならば、なりふり構わず行動するという従者としての強い意志を見せてくれて、私的に竜胆の株が大暴騰!

全然ドライじゃありませんでした!

いっそ怖いくらいに竜胆は取り組んでいたので、ギャップで風邪をひきそうでしたよ笑

このギャップはいいギャップ。

でも、撫子が誘拐されてすぐの竜胆は、ただ嘆くばかりで前を向くのが難しい状況だったんです。

それを動かしたのは間違いなく春の代行者である雛菊でした。

雛菊は10年前に誘拐されてから必死で生きてきて、10年ぶりに戻ってきたわけなんですが、その誘拐されていた10年近くの間にたくさんの辛いことにさらされて、人格が消えて、精神的ダメージも負ってしまったわけなんです。

そんな彼女が「生きててよかった。生きてできることがある」という言葉を竜胆の前で口にして、竜胆に手を差し伸べる。

このシーン、奮えましたよ。

間違いなく名シーン。

 

撫子を救出するために、夏の代行者である「瑠璃」と、夏の従者であり瑠璃の姉でもある「あやめ」は竜胆と行動を共にするのですが、その時に起こった事件で私の頭は真っ白にされました。

ちょっと信じられないような衝撃的な展開がされていて、1回冷静になろうと思って本を閉じたくらいですよ。

深呼吸をして再度読み直しましたが、やはり間違いなく驚愕の展開になっていて頭を抱えました。

この事件がツラくて気持ちが落ちていたら、この後に今度はいい意味で驚かされる展開が待っていて、感情が半信半疑あっちこっちでした。

暁さんの描く物語で、暁さんの掌の上で、踊らされている感がありますが、いいのです!

だって面白いから!

 

テロを解決するために、雛菊と従者のさくらは首謀者の観鈴に立ち向かうわけですが、人数的な不利等がありピンチに陥ってしまいます。

ここでギリギリで助けに来る冬の代行者「狼星」と従者の「凍蝶」の頼もしさや格好良さったら、言語化するのが難しいレベル!

この2人が助けに来ることは、それまでのお話の流れで誰もが理解しているんですけど、それでもグッと来るからたまらない。

10年前は雛菊が自分の身と引き換えに狼星、凍蝶、さくらの3人の命を救ったわけですが、今回は雛菊のために3人が力を合わせるという胸に響く対比になっているところも素敵でした。

 

ほのぼのとした後日談で春夏秋冬の代行者と従者が交流するところがうかがえたり、凍蝶とさくらが代行者としての冷徹で恐ろしい思考を見せてくれる一場面もあったりで、テロ解決後も短いですが楽しめました。

 

上下巻通して読んでよかったと思える作品でした。

あわせて900ページ以上あったような?

読みごたえあるわ~。

 

まとめ

春夏秋冬代行者初の舞上下巻読んだ感想を書いてきました。

上巻の感想記事の時にも書きましたが「代行者と従者」という関係性が強く描かれている作品なので、主従関係モノが好きな人は読んでも損はしないと思います。

黒執事とか妖狐×僕SS(この表記で いぬぼくシークレットサービス は知らない人読めないだろ笑)とか、ちょっと違うかもしれませんがシャーロックホームズのホームズとワトソンなどなどが好きな人は要チェックです。

 

代行者が季節の能力を使う場面や季節を呼ぶ場面は、映像化したら確実に化けると思うので、アニメ化しませんかね偉い人?

出来れば劇場版クオリティで。

 

では今日はこの辺で。

バイバイッ! またねっ!