ようこそ、シュガーです。
富士見ミステリー文庫から発売されていたライトノベル
著者:葉山透 さん
イラスト:山都エンヂ さん
ニライカナイをさがして
を読みました。
今は無くなってしまった富士見ミステリー文庫の作品。
感想レビューを書いて行きます。
いつも通り私の個人的な評価です。
ネタバレがあるかもしれないのでご注意ください。
葉山透 山都エンヂ ニライカナイをさがして
ニライカナイをさがして 内容紹介 ストーリー あらすじ
沖縄に向かう空港で、出会ったのは人気絶頂のアイドルだった!
ラブストーリーが始まる。この青い海のはてには、ハテのウルマと名づけられたこの島の、もっと先の果てには、ニライカナイがあるのだろうか。秘密を抱えた二人が楽園の島で繰り広げる純愛ラブストーリー!
内容紹介文はKADOKAWAより引用
URL:https://www.kadokawa.co.jp/product/200510000054/
ニライカナイを探して 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと80点。
主人公は高校生の松本拓郎(まつもとたくろう)。
通学前に羽田空港で朝食をとっていたところ、ある女性に声をかけられます。
その人は大人気アイドルの宮沢梨花(みやざわりか)でした。
少し会話を交わした後、拓郎は梨花に手を引かれて強制的に沖縄へ行くことになります。
普通の男子高校生と大人気アイドル。
かと思いきや、拓郎には人に言っていない秘密があって……というお話。
KADOKAWAの内容紹介では「秘密を抱えた二人が楽園の島で繰り広げる純愛ラブストーリー」というような書き方になっていて、それも間違いでは無いんですが、読んだ印象からすると「青春」の方が合っているように思います。
2人だけで旅する時間をじっくり描いていました。
梨花は強気でツンデレっぽい女の子で、拓郎は人づきあいが得意じゃない普通っぽい男の子。
急に梨花に連れられて沖縄に行くことになった拓郎が困惑する様子は共感できました。
予定外のことを急にするのって大変だし疲れますよね。
しかも梨花は色々なところに拓郎を連れて行って、買い物につき合わせたり、荷物持ちをさせたりします。
ただ、最初は戸惑っていた拓郎でしたが、段々と梨花との時間を楽しむように変わっていくので、読んでいて楽しい気持ちになれました。
ニライカナイとは、理想郷や楽園のようなものらしいです。
梨花にとってのニライカナイって何なんだろうか?と考えながら読み進めました。
旅の途中では悲しい事実が明かされて、湿っぽいというか、何とも言えない気持ちにさせられたりもします。
コレがあったから梨花は旅をするように計画していたのか~と後から分かる物語運び。
拓郎の秘密についても同じようなタイミングで明かされて、それがあまりうれしくない方向で作用してしまって「あちゃ~」みたいな気持ちになりました。
2人の旅が終わって、色々あって最後。
拓郎が自分の気持ちに正直になって梨花のために行動を起こす場面が読めて良かったです。
結構駆け足だと感じましたが、それすらも爽やかに吹き抜ける風のような感じがして悪くない印象でした。
ただ、贅沢を言うなら再会した2人がどんな会話をしたのかを読みたかったです!
想像にお任せします、的なエンディングも嫌いではありませんが、旅を通して少し変わった拓郎が口にする言葉が何なのかは気になります。
私は沖縄に行ったことがありません。
でも、葉山さんが文章で描く沖縄の様子が綺麗で素敵なので行ってみたくなりました。
沖縄の夏は気温が高くても湿度が低くて思ったよりも過ごしやすいというのは本当なんでしょうか?
綺麗な海やサンゴ礁を見てみたいです。
恐らくこの小説は古本でしか入手できないと思うので人にすすめるのは難しいですが、ひと夏の爽やかな青春を体験できた感じがして良かったです。
葉山透 さんのおすすめ作品紹介
葉山透さんの作品で私が好きなものを紹介します。
0能者ミナト シリーズ メディアワークス文庫
特殊能力を一切持たない主人公の九条湊(くじょうみなと)が怪異現象を解決していくお話です。
神おろしだったり、法力だったりという不思議な力を持った人物が登場する作品なのに湊は特殊能力なし。
それなのに驚異の解決力を誇る凄腕。
ただ性格も言動もひねくれていて、まわりからはあまりいい印象を持たれていません。
2022年現在シリーズ第11巻まで発売されています。
スケールの大きなお話が多くておすすめです。
9S ナインエス シリーズ 電撃文庫
狂気の天才と呼ばれた科学者が発明した「遺産」と呼ばれるトンデモアイテムをめぐるハードアクション、サスペンスです。
私がライトノベルにハマるきっかけになった作品で超絶面白いのでオススメです!
現在外伝もあわせると13冊の書籍が発売されています。
ここ最近は続刊が発売されておらず、最新刊の11巻ですら発売されたのが10年前というほど時間が空いています。
葉山さん、お願いですから私が生きている間に完結編を読ませてください。
電撃文庫の偉い人、続刊待ってます。
まとめ
富士見ミステリー文庫の「ニライカナイをさがして」を読んだ感想、レビュー記事でした。
好きな作家の1人である葉山透さんの作品ということで、いつか読もうと思っていました。
ようやく読むことができて嬉しいです。
上でも少し書いていますが、終盤は駆け足感や唐突な感じを受けるところがありました。
でも、悪くない。
そんな感覚を味わわせてくれる不思議な感じがありました。
読んでよかったです。
この記事を読んでいただいてありがとうございました!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!