ようこそ、シュガーです。
著者:紺野千昭 さん
イラスト:大熊まい さん
奇世界トラバース ~救助屋ユーリの迷界手帳~
を読みました。
第13回GA文庫大賞金賞受賞作!
さっそく感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り私の個人的な評価です。
若干ネタバレが含まれるかもしれないのでご注意ください。
紺野千昭 大熊まい 奇世界トラバース
奇世界トラバース 内容紹介 ストーリー あらすじ
門の向こうは未知の世界-迷界(セフィロト)-。
ある界相は燃え盛る火の山。ある界相は生い茂る密林。
神秘の巨竜が支配するそこに数多の冒険者たちが挑むが、
生きて帰れるかは運次第――。
そんな迷界で生存困難になった者を救うスペシャリストがいた。彼の名は「救助屋」のユーリ。「金はもってんのかって聞いてんの。救助ってのは命がけだぜ?」
一癖も二癖もある彼の下にやってきた少女・アウラは、迷界に向かった親友を救ってほしいと依頼する。「私も連れて行ってください!」
目指すは迷界の深部『ロゴスニア』。
危険に満ちた旅路で二人が目にするものとは!? 心躍る冒険譚が開幕!
内容紹介文はGA文庫HPより引用
https://ga.sbcr.jp/sp/traverse/
奇世界トラバース 作品紹介PV
GA文庫チャンネルのYouTubeチャンネルに作品紹介動画があるので貼っておきます。
奇世界トラバース 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと80点。
異界探索アドベンチャー第1巻。
非日常を味わえる作品になっていました。
主人公はユーリ。
未知のモンスターや植物がたくさん存在する迷界でピンチになった冒険者たちを助ける代わりに多額の報酬を要求する救助屋です。
その振る舞いからハイエナと呼ばれたりもしますが、腕は一流。
ヒロインはアウラ。
アウラがユーリに「迷界に行って帰ってこない友達を探したいから同行してほしい」といった依頼をするところから物語は始まります。
迷界では私が想像もしないような生物や植物がたくさん登場して、ワクワクさせてくれました。
ただ、ワクワクだけで済んだら救助屋なんていりませんよね?
とんでもないサイズの生き物が出て来たり、ドラゴンが出て来たり、危険な植物が出て来たりしてリスクはたくさん。
ユーリとアウラは生と死の狭間を何度も行き来しながら冒険をします。
冒険シーンのほぼすべてに緊張感とか恐怖、息のつまる感覚みたいなものがありました。
この作品はファンタジーですが、この世界には魔法が出てきません。
そしてユーリにはチート能力もありません。
蓄積された知識と経験をもとに、可能な限りリスクを減らそうとしっかり準備をして迷界に行きます。
それでもイレギュラーが起きたら生き延びるかどうかが運任せになったりして、弱肉強食感を強く感じました。
これが緊張感を持続させてくれる要因だったかなぁと、読み終わってから思いました。
冒険をしていく中で、アウラの抱えていた思いだったり秘密だったりが明かされていきます。
それらをユーリが受け止めたり、時には笑い飛ばすかのような態度を取ったりします。
ユーリの言動をうけて少しずつ変わっていくアウラが心に残りました。
あまり書き過ぎるとネタバレが酷いことになってしまうので、なんとももどかしいですが、最後は凄く清々しくて爽やかな気持ちにさせてくれる終わり方になっていました。
読後感がグッドb
自分がどのように生きたいのか、何のために生きるのか、について考えさせてくれる部分もあって好みでした。
あと文章も読みやすい。
ハリウッド映画のセンターオブジアースシリーズとかジュマンジシリーズのようなアクションとファンタジーが融合したような作品が好きな方には特にオススメです。
また、子供の頃にデルトラクエストやハリーポッターを読んでワクワクしていた方にもおすすめです。
児童文学的な側面もある気がしました。
まとめ
GA文庫の「奇世界トラバース~救助屋ユーリの冥界手帳~」を読んだ感想、レビューでした。
まっすぐなファンタジー世界でワクワクしたりハラハラしたりできました。
今流行っている異世界転生モノでもなければ、チート能力モノでもないです。
そこを理解した上で、是非読んでいただきたい。
こういう純粋なファンタジーは定期的に読みたくなりますね~。
この記事を読んでいただきありがとうございます!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!