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ようこそ、シュガーです。
ガガガ文庫から発売されている
著者:屋久ユウキ さん
イラスト:フライ さん
弱キャラ友崎くん Lv.11
を読みました。
アニメ2期も好評放送中の人生攻略青春ラブコメ第11巻。
発売延期の発表からかなりの時間が経ってようやく新刊!
直ぐに読みました。
感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り私の個人的な評価です。
かなりのネタバレが含まれますので、ご注意ください。
ではいきましょう!
弱キャラ友崎くん Lv.11
内容紹介 ストーリー あらすじ
日南葵、その根源。
思いがけない形で終わってしまった大阪旅行。俺たちは、日南とほとんど話せないまま3年生を迎えた。日南はひとり特進クラスへ。だが、そこでも日南は驚きの姿を見せ――。覚悟を決めて日南の家を訪れた俺は、意外な人物に出会うことになる。「あの……もしかして」「は、はい」「……葵さんの妹さん、ですよね?」……思えば俺は、あいつのことをなにも知らなかったのかもしれない。仮面の下に隠された本当の日南葵を、俺は掬い上げることができるのだろうか――。人生攻略ラブコメ第11弾、いよいよ最終ステージ!!
出典:https://gagagabunko.jp/newrelease/
感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと80点!
10巻では、いつものメンバーで葵の誕生日を祝おうとサプライズを仕掛けていました。
葵のこれまでの振る舞いが、みんなに勇気を与えていたり、楽しさを感じさせていたりしたことが、彼女に伝わる感動的なお話でした。
ただ、サプライズの1つ「家族からのビデオメッセージ」が、葵の触れられたくないところに踏み込んでしまっていて、不穏な空気で幕を閉じていました。
10巻の最後の方では、葵は妹を亡くしていることが明かされていました。
いじめにあって、事故にあった……と。
そこからの11巻。
面白かったですが、読むのが結構精神的にしんどかったです。
葵についてこれでもかと深く踏み込んだお話になっていました。
葵が学校に来なくなって、みんなは何が原因だったのか分からないままで時間だけが過ぎていきます。
そんな中で友崎くんは行動を起こします。
彼は葵が妹を亡くしているのを知っていますから、みんなよりは少しだけ理解が進んでいたわけです。
でも知っていることはそれだけ。
ここで登場するのが日南3姉妹末っ子の遥(はるか)。
中学生の遥とコンタクトを取って、菊池さんの観察力や水沢のコミュ力などを借りつつ、葵への理解を深めていきます。
亡くなった妹の名前は渚(なぎさ)。
日南3姉妹の真ん中でした。
詳細を書くのはネタバレになってしまうので控えますが、かなり重くて苦しい気持ちにさせられました。
幼少期の葵の人格や価値観を形成したものが分かったり、それらがバラバラになって崩れていく様子だったりが明かされていきます。
その結果、ルールが無いと息ができない日南葵が作られてしまった、と。
自分が空っぽなんだと理解してここまで生きてきた葵のことを思うと、辛くなってしまいます。
理由が無いものを信じられない葵と、理由が無いものを信じられる友崎くん。
この2人の対比も印象的で隔たりを感じます。
本当は、自分は自分だからという理由で自分のことを信じて肯定できる友崎くんや花火(たまちゃん)の方が強キャラで、それができない葵の方が弱キャラだったとは……。
葵が本当の意味で自分自身を肯定できて、満足できて、充実感を味わえるようになるために、どうしたらいいんだろうか? と考えてしまいます。
答えは出ません。
これまで強い面ばかり見えていた葵が、ここ最近は不安定で弱く見えて、私は心穏やかじゃありません。
最後には葵の口から人生はクソゲーという言葉まで飛び出して、もう怖いくらいです。
それを口にしていた友崎くんに人生は神ゲーと教えたのは葵なのに。
葵は、あのころからずっと自分が弱キャラだと認識してたんですかね?
それでもパーフェクトヒロインの振る舞いをしていたって……。
激しい言葉で表現すると、自分で自分を操り人形みたいに扱っていたということでは?
そんなのって……息苦しいし辛い。
葵の深ぼり以外にも、いくつか注目点がありました。
大天使菊池さんについて。
小説を書くために、他の人を観察したり、その人の内面に入り込んでしまうことで他人を傷つけてしまう。
人間観察と感情の理解によって、その人の内面の深くまでを理解していくのは、推しの子の黒川あかねを思い出します。
また、完成した小説自体にも人の心を悪い方に動かす可能性があることも彼女は気にしていました。
それらを分かった上で、それでも小説を書く理由は何なのか?
また、なりゆきで友崎くんがゲームの大会に出て、自分が憧れられる側になっていると実感をしたのが印象に残りました。
プロゲーマーの知り合い足軽さんが口にした憧れられている思いを背負うことでも強くなれるという言葉は凄く素敵で格好良くて胸に残りました。
目指す人がいても強くなれるし、目指される人になってもまた強くなれる。
問題は山積みですが、最後は友崎くんと菊池さんが、とある方法を思いついていました。
この方法が葵の価値観をぶっ壊してくれることを祈っています。
あとがきの感じからすると、次の12巻が最後らしいです。
しかも結構早く出るらしい?
完結巻、心して待とうと思います。
試し読みはこちら。
https://shogakukan.tameshiyo.me/9784094531145
弱キャラ友崎くん シリーズ感想記事リンク
当ブログで書いている弱キャラ友崎くんシリーズの感想記事まとめです。
ブログを始めた時期の関係で10巻からになります。
一緒に読んでいってください。
弱キャラ友崎くん Lv.10 感想 レビュー
弱キャラ友崎くん Lv.11 感想 レビュー
まとめ
ガガガ文庫の「弱キャラ友崎くん Lv.11」を読んだ感想、レビュー記事でした。
読みごたえがあって、その分だけ疲れました。
こういう感覚は、読書や映画などの他ではあまり味わえないので貴重ですね。
色々考えるきっかけにもなりました。
私は、私の世界は私を中心に回っていると考えて生きて自己肯定感を爆上げしているので、どっちかというと友崎くんや花火タイプです。
他人の価値観はそんなに大切じゃなくて、自分が納得していたり満足していればいい、という考え方。
葵に少しでもそういった考え方が身に着いたら、この状況は変わるのでしょうか?
友崎くん、みんな、頑張ってくれ!
応援しかできないけど応援しています!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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いつもスターをくれる方々、ありがとうございます!
モチベーションあがります!
それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!