ようこそ、シュガーです。
アニメ化も決定したお気に入りのライトノベルシリーズ「天才王子の赤字国家再生術」の最新刊である第10巻が発売されたので、早速購入して読みました!
面白かったです!
内容紹介や感想を書いていこうと思います!
例によって周りの評価は気にしない、自分だけの考えです。
では行ってみましょう!
天才王子の赤字国家再生術10
内容紹介、あらすじ
TVアニメ化決定!!大人気、弱小国家経営譚第10弾!
ウルベスでの独断専行が家臣達の反感を買い、しばらく国内で大人しくすることにしたウェイン。
その矢先、大陸西部のデルーニオ王国より式典への招待が届き、妹のフラーニャを派遣することに。しかしそこでフラーニャを待ち受けていたのは、数多の思惑が絡み合う国家間のパワーゲーム。一方で国内に残ったウェインの下に、大陸東部で皇子達の内乱が再燃という報せが届く。
「どうやら、東西で両面作戦になりそうだな」
グリュエールの失脚。皇子達の陰謀。東レベティア教の進出。野心と野望が渦巻く大陸全土を舞台に、北の竜の兄妹がその器量を発揮する!
内容紹介引用元:GA文庫公式ホームページ
URL:https://ga.sbcr.jp/product/9784815610951/
感想、レビュー、書評
今回も非常に面白かったです。
この10巻は、ウェインの妹であるフラーニャがメインとなるお話になっていました。
デルーニオ王国から式典への招待を受けたナトラ。
前巻の9巻でめちゃくちゃな振る舞いをして家臣の反感を買ったウェインは今回留守番に。
ウェインの代わりに妹のフラーニャが式年に主席することになります。
行ってみたら、デルニーオの傀儡の王様ラウレンスや、シリジスの後任で宰相になったデルニーオで実権を持っているマレインの陰謀、ソルジェスト王国王女のトルチェイラの思惑ありげな行動などなどが渦巻いており、フラーニャはそれらに対応しなければならなくなるという感じ。
ほぼ全編国家間の政治。
フラーニャの成長を感じるお話になっていて良かったです。
兄であるウェインの優秀な姿を何度も見てきて、憧れるだけでなく勉強をしっかりして着実に力をつけてきたんだなぁと思わされます。
また、フラーニャの優しかったり、思いやりがあったり、人のために行動できたりという、人間性の部分もたくさん描かれていて、こういう人には家臣が付いてくるんだろうなぁと感じました。
愛国心も持っていますしね。
国を売ると言ったり、利のある方について平気で人を利用するウェインとは大違いで笑ってしまいますね。
でもこれは、どちらが良いとか悪いとかではなくて、どちらも必要だと思うので難しい。
損得だけで割り切って人を利用した結果、反感を買いすぎてもいけないし、情に流されてダラダラとダメになってもいけない。
2人がそれぞれ適した場所で活躍してくれるのが良いんだと思うんですけど、ウェインには何か思うところもあるみたいで……。
この式典への招待と、そこで待ち受けるトラブルに対処するフラーニャの様子を読んでいると、人の上に立つ力をつけてきたなぁと感心させられます。
んで、ウェインは自国で留守番なので、フラーニャが置かれるであろう状況を読んで手を差し伸べるお助けポジションになっていました。
ウェインのキレッキレな頭脳が少ししか楽しめなかったのは残念でしたが、離れている場所からでも適切な一手を打ってくるのは流石としか言いようがないです。
どこまで先が読めるんだこの王子は……凄いを通り越して少し怖いくらいです。
でも面白い。爽快感すらある。
それと、ウェインが前線で活躍していないので、お決まりの「これで計画通り」→「予想外の出来事勃発!」→「どうしてこうなったぁぁぁああ!?」の流れがなくて、そこは寂しい気もします。
ウェインが予想を裏切られたり予想を超えられたりしてうろたえる姿は愉快なので、次は是非とも読みたいです。
もはやそれ待ちなところすらある笑
最後の方に、ウェインの側近であるニニムについての新たな事実が明かされたり、ナトラの現国王オーウェンがウェインと話す場面で、ウェインが明らかに何かをたくらんだような発言をしていたりで、これから先も楽しみになります。
ウェインは、ここまでのお話を通して(10巻だけでなくシリーズ全体)フラーニャの成長を促し見守ってきた側面があるように感じています。
そしてこの10巻の最後のオーウェンとのやりとりを読むと……ウェインはフラーニャをナトラの女王にする計画を進めているのかなぁ? とか考えたりしてしまいます。
そのために、ウェインの計画でオーウェンとウェインは何かしら国民の反感を買うようなことを起こしたりするかもしれないなぁと。
私が超大好きなライトノベルシリーズ「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」の主人公イクタが似たような感じでしたから。
予想したからには当たってほしい気もしますが、物語的にはウェインの活躍をずっと読んでいたいので、そういう面では当たってほしくない気もします。
何にせよ、毎回面白いお話を楽しませてくれて、いろいろと考えさせてくれる鳥羽さんには感謝しかない。
ありがとうございます!
リンク - シリーズ感想記事
前の巻である9巻の感想も記事を書いていますので、よかったら一緒に見てください。
雑談……アニメのキャストについての所感
キャラクタと担当声優について書いてみたいと思います。
あくまで個人的な意見ですので、ご了承ください。
ウェインが斉藤壮馬さんなのはドンピシャで嬉しいです!
キャスティングした人は原作をしっかり読み込んでいるでしょうし、最近の流行りも理解しているっぽいですね!
ナイスです!
ニニムが高橋李依さんなのは、そう来たかという感じです。
私が小説で読んでいるときは、プリンセスプリンシパルでアンジェを演じているときの古賀葵さんの声のイメージで脳内再生していました。
高橋さんは演技の幅が広いので、高めのトーンなのか低めのトーンなのかで随分変わってきそうです。
私の中のニニムの印象は落ち着いていてちょっぴりドライな面もあるような感じなので、低めのトーンが良いなぁ~と思ったり。
フラーニャが千本木彩花さんなのは私のイメージにかなり近いです。
私の脳内再生は照井春佳さんボイスでしたけど、千本木さんと聞いてなるほどなるほど合ってる!ってなりました。
「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」ファルファや、絶賛放送中で私も激ハマりしているテレビアニメ「かげきしょうじょ!!」のさらさを演じている方ですね。
ロウェルミナが東山奈央さんなのは、なんというかイメージ通りですけど意外性がない。
こういう表面上おしとやかに上品に見せて、内面は策略家で腹黒い……みたいなキャラクタって東山さんが演じている確率が高い気がします。
安定感はありますね。
私の脳内再生では早見沙織さんでしたけどね。
キャストに関してはこんな感じ。
アニメでのキャラクタデザインについては、なんか違和感があります。
ウェインの設定は「性根と顔面以外のすべてに優れた男」じゃなかったんですか!
顔がイケメンになってる!
まぁでも物語の中でくらい美形がたくさんいてもいいハズです!
ニニムは再現度中々高いなオイ! よき!
フラーニャは随分幼い印象を受けます。
天真爛漫だけど上品で年の割に少しだけ大人びているくらいのイメージでした。
そしてロウェルミナは、なんか全然違うんですけど?!
こんなに髪の色明るかったでしたっけ?
髪型も、もっとボリュームがあった気がします。
まぁ、生徒会の一存で会長こと桜野くりむも「メディアの違いを理解せよ!」と言っていたので、そういうこともあるでしょう!
いいんです! 違うのは違うので楽しめればいいのです!
面白ければいいので!
原作がこれだけ面白いんですから、アニメ頼むぞ面白くしてくれよ!?
まとめ
天才王子の赤字国家再生術10 ~そうだ、売国しよう~ について、内容紹介や読んだ感想を書いてみました。
アニメ化についても少し触れてみました。
あとがきを読むと、原作の方はこれから佳境に向かうとのことなので、先の物語を楽しみにしつつ待ちたいと思います!
この作品、読みやすいし笑えるし、スカッともできるので凄くオススメです!
戦記物とは少し違いますが、ファミ通文庫の「覇剣の皇姫アルティーナ」が好きな人は楽しめると思うので、是非お手に取っていただきたい!
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それじゃあ今日はこの辺で。
バイバイッ! またねっ!