ようそこ、シュガーです。
私が現在電撃文庫で1番楽しみにしている七つの魔剣が支配する、略称"ななつま"の新刊第8巻が発売されたのでさっそく読みました!
ライトノベル好きな人全員にオススメできますこのシリーズ!
面白かったです!
今回も内容紹介や感想を書いていきます!
七つの魔剣が支配するVIII(8)
内容紹介、ストーリー、あらすじ
決闘リーグ&骨の魔人との決戦! 至高の魔法バトルファンタジー第8弾!!
最上級生たちが登場し、さらに盛り上がりを見せる決闘リーグ。一方その裏で、ゴッドフレイの骨を奪還するため、ナナオたちはリヴァーモアを追い、地下迷宮の放棄区画へと突入した。
無数の死者が住まう王国で幕を開ける、決闘リーグでの三人一組に上級生を加えた編成での捜索。数多の骨獣から古代の秘術によって作られた無貌の古人まで、リヴァーモアの使役する使い魔が息つく間もなく彼らに襲いかかる。さらにはレオンシオ陣営も捜索の妨害に回り──。
人間ひとり分の骨を蒐集したリヴァーモアの目的とは。そして、『棺』の真実にたどり着いたオリバーが取る道は──。
電撃文庫公式ホームページより引用
URL:https://dengekibunko.jp/product/7-maken/322105000006.html
感想、レビュー、評価
非常に面白かったです。
儚さや美しさ、無力感、無常さ、いろんな感情を味わうお話になっていました。
100点満点でいうなら90点!!
終盤の流れったらもう……なにあれ!って感じですよ。
決闘リーグが開催されている中、リヴァーモアに奪われてしまったゴッドフレイ統括の骨を取り返すため、無数の死者やアンデッドが跋扈する地下迷宮へ潜ることになるオリバー達。
上級生の指導を受けながら、目的を果たすために尽力していくことになります。
それとあわせて、リヴァーモアの過去や置かれている状況、彼が目指している目的も描かれていきます。
前の7巻では、ゴッドフレイの骨を奪っていったリヴァーモアに対して嫌な感情を持っていましたが、リヴァーモアの過去や目指いしているものを知ると、応援するまでは行きませんが、少し納得してしまうというか、そうだったのか……というような気持になりました。
彼にも彼なりの事情と理由があって行動を起こしていたわけです。
人は、その時見えている側面だけで判断するんじゃなくて、多角的に見ないと印象がズレてしまうんだなぁ~とまじめなことを思ったり。
とはいえ、オリバー達もゴッドフレイの骨を取り戻さないといけないのは紛れもない事実なわけで、やはり衝突は避けられないという状況。
上級生と一緒に行動するとはいえ、リヴァーモアの手が加えられたアンデッドたちと戦うのは大変。
そんな中で、オリバーやナナオ達の成長が見えたのは良かったです。
1回の衝突で勝ちきれないなら、作戦を考えて、段取りを踏んで、時間は少しかかってしまうものの、確実に仕留められるような運びを考えて戦う。
まさにオリバーらしい戦い方ですし、オリバーを信用してそれにあわせてくれるナナオやユーリとの関係性も良かった。
友情というか戦友感とでもいうのでしょうか?
仲間であり、お互いに切磋琢磨しあうライバルでもあるという関係。
紆余曲折あって、終盤でリヴァーモアの目的を知って、その気持ちの部分に揺さぶられて、オリバーは自ら危険な目に会ってしまう戦いに足を踏み入れることになってしまうんですが、ここでもナナオとユーリは1つの疑問も持たずに手を貸してくれるんです。
詳細は伏せますが、勝つことがほぼ不可能で、リスクしかないという戦いなのに。
「なんでそんな選択をするんだ?」みたいなことは一切言わずに「どう戦うのがいい?」と、さも自分たちはオリバーと一緒に戦うのが当然だとでもいうような態度を見せてくれて、思わず胸が熱くなりましたよ!
感動と熱さとでめちゃくちゃ痺れました!
なんなんだこの2人、格好良過ぎでしょ!
なんなら「オリバーならこうすると分かっていた」みたいに読み取れる発言すらありました。
どれだけお互いのことを理解してるんだ絆が強いにも程があるぞ!
この関係性、皆さんご存じスティーブンスピルバーグ監督の名作「バックトゥザフューチャー」のマーティとドクみたいじゃありませんか?
ドクはマーティが少し失敗したりしても、「なんでそんなことしたんだ!?」とか怒らずに「じゃあどうすればいい?」「こう対応しよう」みたいな態度で基本的にいつも協力的です。
読んでいて、似ているなぁと思ったので少し言及してみました。
世界観は全然違うんですけどね。
最後のシーン、リヴァーモアは目的を果たした代償を覚悟した上でここまできたんでしょうけど、その結果の中には悲しさ、寂しさ、切なさが付きまとっていて、読んでいるこちらからしたら無力感や無常さを感じてしまう。
でも何故か美しさのようなものも感じられるようになっていて、自分でもこれらの感情が同居するなんて不思議だと思うのですが、実際そうなんだから、そうなんです!
何言ってるんでしょうね?
オリバーがリヴァーモアに向けた叫びにもならない悲痛な言葉も、私の心に突き刺さりました。
オリバーは優しすぎる……。
敵対していたリヴァーモアの心さえも大事にしてしまうので、生きるのが大変そう。
仲間たちの気持ちを考えて心を痛めたり、時には自分の身を削って行動したりもするし、今回のような敵対している相手に対しても気持ちを推し量ってしまう。
そんな繊細な彼が、これから先も教師に復讐していくという裏の顔を保ち続けられるのか、その過程で心が壊れてしまわないのか、心配になってしまいます。
これで復讐の途中や最後で、ナナオやガイ、ピート、シェラと対立することになったら、どうなってしまうんですか……。
でも、おそらくですけどその時はやってくると思うんですよね。
ピートがオリバーについてガイと話している時に「こっちを向かせるだけだ」という発言をしていたので、もしかしたら救われる展開もあるのかもしれませんが。
とにかく、いろんな感情に振り回される8巻でした。
本当に面白い。
ライトノベル読んでいるならこの作品は外せないぞ!
七つの魔剣が支配する シリーズ感想記事リンク
当ブログで書いている ななつまシリーズの感想記事まとめです。
ブログを始めた時期の関係で途中からしか感想記事を書いていませんが、一緒に見て行ってください!
七つの魔剣が支配する VII (7) 感想 レビュー
七つの魔剣が支配する VIII (8) 感想 レビュー
七つの魔剣が支配する IX (9) 感想 レビュー
七つの魔剣が支配する X (10) 感想 レビュー
七つの魔剣が支配する XI (11) 感想 レビュー
七つの魔剣が支配する Side of Fire 感想 レビュー
まとめ
魔法バトルファンタジーライトノベル、七つの魔剣が支配するVIIIについて内容紹介や感想を書いてきました。
間違いなく現在の電撃文庫の主戦力の1つだと思います!
最初からずっと面白い!
多分どこかのタイミングでアニメ化すると思うので、先に読んでおきましょう!
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また、ストーリーが面白い小説やライトノベルがあったら教えてください。
それじゃあ今日はこの辺で。
バイバイッ! またねっ!