ようこそ、シュガーです。
著者:七菜なな さん
イラスト:Parum さん
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 6.
じゃあ、今のままのアタシじゃダメなの?
を読みました。
アニメ化企画進行中の大人気ラブコメ「だんじょる」シリーズ第7巻。
Flag.6ですけど7巻です。
面白かったです。
さっそく感想、レビューに行きましょう。
いつも通り私の個人的な評価です。
ネタバレが多数含まれますのでご注意ください。
- 七菜なな Parum 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 6.
- 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) シリーズ感想記事まとめ
- 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 1.感想 レビュー
- 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 2.感想 レビュー
- 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 3.感想 レビュー
- 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 4. 上 感想 レビュー
- 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 4. 下 感想 レビュー
- 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 5. 感想 レビュー
- 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 6. 感想 レビュー
- 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 7. 感想 レビュー
- まとめ
七菜なな Parum 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 6.
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 6. 内容紹介 ストーリー あらすじ
迷える恋人同士な親友ふたりの――運命を分ける波乱の文化祭が幕を開ける!
かつて永遠の友情を誓い合った悠宇と日葵が、〈運命共同体(きょうはん)〉となって早1か月。甘々もギスギスも一通り楽しんだ二人の恋人関係は――“ひと夏の恋”に終わるかどうかの瀬戸際に立たされていた……!
恋と夢は両立できないと言う雲雀。恋人は親友にはなれないと言う咲良。そんな兄姉たちの声に対抗心を燃やした日葵は急転直下、あることを悠宇に宣言する。
「今回の販売会、やっぱりアタシがばっちりプロデュースするから!」
すれ違う日葵の決意と悠宇の思惑。そしてそのまま迎えた文化祭当日――。
「あたしが“you”様の一番弟子ッス!」
謎の中学生の登場でさらなる波乱が!?
内容紹介文は電撃文庫HPより引用
https://dengekibunko.jp/product/danjoru/322205000046.html
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 6. 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと90点!!
前巻で紆余曲折の末に悠宇は文化祭でフラワーアクセサリーショップを開けるようになりました。
そこは良い点でした。
不安な点としては、アクセに対する熱量や本気度が悠宇と日葵では開きがあったところです。
ボタンの掛け違いがどのような方向に行くのかと思いながら読みました。
悠宇と日葵はアクセショップを黒字で終わらせるという目標をたてて動いていきます。
日葵は悠宇のショップのコンセプトを考えたり会場のプロデュースをしてみたり力を尽くしますが、悠宇の中にはどこか違和感が残ってしまう流れに……。
端的に言うと日葵には空間のデザイン力やコンセプトを考える力、いわゆる「0を1にする能力」が備わっていなかったのです。
よって、アクセが売れない。
これは読んでいて致命的だと思ってしまいました。
雲雀さんが日葵に言っていたように、日葵はアクセのモデルをするのが適材適所。
雲雀さんはさらに、お店の経営は凛音の方が向いているとも言っていました。
分かっていても認めたくないことってあると思います。
日葵の気持ちは痛いほどわかるのですが、事実として日葵が悠宇のショップの力になれていない様子が浮かび上がってしまったので何も言えません。
youのアクセに魅了されてクリエイターになったという新キャラ城山芽依(しろやまめい)は「良い恋人がいい仕事仲間になるとは限らない」というようなことを言っていおり、それが日葵にも悠宇にもクリーンヒットしていました。
言葉を選ばずに書くと……悠宇は日葵と恋人関係になったことで、クリエイターとしての動きが鈍くなっているのです。
日葵のコンセプトに違和感を感じても一旦は信じてみたり、空間のデザイン力が日葵より高い芽依のアイディアを1回は却下してみたり。
日葵に気を遣っている状況がありました。
1番大切なはずの「フラワーアクセ」に関する判断に迷いが生まれてしまう悪い流れ。
もう、読んでいて苦しさしか感じませんでしたよ。
悠宇と日葵には、恋とアクセクリエイターのどちらも両立するのは無理なんじゃないかと本気で思うくらいでした。
しかも、その後に追い打ちをかけるかのような展開が待っていました。
なかなか売れないアクセが、スーパー完璧人間である雲雀さんの活躍で急にどんどん売れていきます。
雲雀さん効果で押し寄せるお客さんを大量に捌いて行くような事態になって、悠宇は自分の中に違和感を覚えます。
悠宇がやりたかったアクセショップは、ローコストロープライス品を大量に捌くようなものでは無かったのです。
じっくり丁寧にアクセサリーを制作して、そのアクセサリーを本当に求めているお客さんと向き合って、買って行ってもらうスタイルを求めていたと理解するのです。
物語を外側から観測している私には分かっていたことですが、当事者である悠宇は文化祭でのアクセショップの経験をしてようやく自分の理想を見つけるんです。
凄く遠回りでしたが、経験から来る気づきがあったのは良かった面もあると思います。
ただ、この気づきだけでは終わらないのが「だんじょる」でした。
日葵は「アクセが売れたからとりあえずOK」という考えで、悠宇の理想のスタイルを理解しきれていませんでした。
なので「アクセが売れたから文化祭2日目は恋人として悠宇と楽しく過ごそう」という考えに至ります。
対照的に凛音は「それじゃダメだ」と理解しているので「文化祭2日目は自分の理想を得るために足掻いた方がいい」といったような提案をします。
どちらのヒロインの言葉が悠宇の心に響くか、もう言うまでもないですね。
前巻での悠宇と日葵の認識のずれが、ここにきて大きな亀裂となって表れていて苦い気持ちでいっぱいになりました。
日葵が悪いというつもりはないのですが、日葵の考えを尊重している限り、悠宇はクリエイターとして成功するのは難しいだろうなぁと思ってしまいました。
「仲良きことは美しきかな」では本物になれないフェーズまで来てしまったんです。
最後の最後、凛音が日葵に告げたセリフの破壊力が凄まじかったので紹介します。
「ひーちゃんにとって、ゆーくんと目指す夢ってその程度なの?」
「じゃあ、運命共同体はわたしがもらうね?」
これですよ。
今の日葵と一緒にいることが、悠宇にとって足かせになるから、日葵は恋人の関係だけで線を引いて、アクセに関する部分では凛音が力になる、ということですね。
やっぱりメンタル強者の凛音でした。
個人的には凛音の株大暴騰で激熱です!
続きどうなるの?!
激動のFlag.6でした。
感情がジェットコースターのように上がったり下がったりして読みごたえがありました。
ラブコメというより「人生を一生懸命生きる」お話という感じでしたが、非常に面白かったです。
続き読みたい~~!
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) シリーズ感想記事まとめ
当ブログで書いている「だんじょる」シリーズ感想記事リンクです。
一緒に見てもらえたら嬉しいです。
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 1.感想 レビュー
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 2.感想 レビュー
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 3.感想 レビュー
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 4. 上 感想 レビュー
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 4. 下 感想 レビュー
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 5. 感想 レビュー
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 6. 感想 レビュー
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 7. 感想 レビュー
//後日更新
まとめ
電撃文庫の「男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 6. じゃあ、今のままのアタシじゃダメなの?」を読んだ感想、レビュー記事でした。
悠宇は早めにクリエイター活動と恋人どっちを優先するのか宣言しないと、いろいろややこしくなってしまいます。
あと、自分が考えていることをある程度正直に口にした方がいいとも思います。
Flag.6ビターエンド過ぎたので、早くFlag7.を読んで救われたいです。
この記事を読んでいただきありがとうございます!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!