ようこそ、シュガーです。
著者:七菜なな さん
イラスト:Parum さん
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 5.
じゃあ、まだ30になってないけどアタシにしとこ?
を読みました。
アニメ化企画進行中の大人気ラブコメ「だんじょる」シリーズ第6巻。
Flag5.ですけど6巻目です。
Flag4.が上下巻でした。
さっそく感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り私の個人的な評価です。
多少のネタバレがあると思いますのでお気を付けください。
七菜なな Parum 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 5.
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 5. 内容紹介 ストーリー あらすじ
夢と友情と恋に揺らぐ親友たちに――過ぎゆく夏が残した未来への衝動とは?
☆★☆アニメ化企画進行中!☆★☆
SNSで話題の青春〈友情〉ラブコメディ『だんじょる?』!!かつて永遠の友情を誓い合った悠宇と日葵も、今ではすっかり夢と恋に揺れる高校2年生。
東京で新たな仲間と出会い、クリエイターとしての現在地を知った悠宇。しかし充実した旅の代償は大きくて……。
「だって、アタシは悠宇の運命共同体(きょうはん)だからね」
「いいよ。わたし、ゆーくんのこと諦めるから」
何も知らない日葵と、全てを知っている凛音。悠宇は自らの嘘と罪に向き合う覚悟を決めるが――1枚の写真がきっかけで予想外の展開に!?
「貴様ら、自分の高校生活が自分のものだと、いつから錯覚しておったのだ?」
怒涛の夏休みも終わり“you”として初めての文化祭が近づく中、3人にあいつからの試練が訪れる!!
内容紹介文は電撃文庫HPより引用
https://dengekibunko.jp/product/danjoru/322202000060.html
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 5. 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと80点。
悠宇の中で恋人や友達よりもフラワーアクセサリーづくりが1番大切だということに、ヒロインの1人である凛音が気づいたのが前巻でした。
悠宇の恋人である日葵は、これを知らない状態で始まります。
凛音と2人きりでの東京旅行が日葵にバレてしまい、日葵の機嫌を直そうと必死になったり、それが発展して悠宇と日葵がいちゃいちゃするシーンがあったりしました。
普段のラブコメ大好き人間の私であればニッコリな展開のハズです。
ただ前巻までで悠宇の中でアクセづくりが1番大事で、それ以外はどれだけ頑張っても2番目以降でしかないと知ってしまったので、空回り感や表面をなぞっているだけのような感じを受けてしまいました。
日葵は東京での出来事を知らないので「今まで通りの2人のいちゃいちゃ」だと思って行動しているのも、どこか虚しさを感じてしまいました。
対照的に、いろいろ分かってしまった凛音。
今までは強烈なアプローチで悠宇の恋人になろうとしていた凛音が、どれだけ頑張っても2番目にしかなれないと悟ったことで、スッと身を引いたのは驚きました。
態度の変わり方に当事者の悠宇も、読者の私もついて行くのが大変でした。
ただ冷静に考えると、勝機がごくわずかしかない場所に多くの労力をかけるのは賢いやり方では無いとも思うので、正しい判断なのかもしれません。
本作のもう1つの楽しみ、クリエイター悠宇の話です。
紅葉さんの動きによって東京のクリエイターの即売会に参加したことで、クリエイターとしての経験や成長を求める悠宇。
文化祭で自作のフラワーアクセサリーショップを出して、お客さんとふれあう場だったり、お店のコンセプトを考えたりといった経験を持ちたいと考えます。
ただ、悠宇は過去に学校でアクセを売ってトラブルを起こしているので、教員からショップを出すのを止められそうになります。
この展開は正直読んでいて腹が立ちました。
目標を持って頑張っている人間が割を食う世の中は良くないと思います。
子供が挑戦する姿を見せているのに何故大人が助けないのかと!
悠宇、ぶちかましてくれ! と応援しながら読んでいたら、願いが通じたのか悠宇がアクセサリー作りや将来に対する強い意志を口にしてくれました!
泣き寝入りするだけじゃなくて本当に良かったです。
その思いが通じたのか、笹木先生が悠宇に反対する先生たちを説得してくれて、条件付きではありますがショップを出せるようになります!
この場面の笹木先生は流石に格好良すぎてヤバかったですね。
個人的にはFlag5.で1番良かったのは笹木先生でした。
格好いい大人は雲雀さん以外にもいたんですね!
救われる思いです。
このショップが出せるか出せないかの話の中で、日葵と悠宇との間で今この瞬間にアクセショップにかける熱量の差が浮き彫りになっていて、読んでいてヒヤヒヤしました。
物語が始まった頃は、日葵と悠宇が組んでアクセサリーショップをやっていく運命共同体を目指していたはずでした。
でも恋人という関係になったことで、日葵は悠宇と過ごす今を恋人としても楽しみたいと考えるようになったんですね。
一方で悠宇はというと、上で何度も書いたようにあくまでアクセが1番なんです。
この2人のズレがじわじわと2人の距離を話しているような気がしてソワソワしています。
日葵も悠宇も、自分の中で何が1番大切なのかをじっくりと考えるフェーズに来たのかもしれません。
こんな状態で次の巻に行くのは……正直胃が痛いです。
楽しみな部分もあれば不安な部分もあります。
ラブコメとして読むと満足度は低くなってしまいますが、悠宇がクリエイターとして成長する物語と思って読むと結構面白かったです。
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) シリーズ感想記事まとめ
当ブログで書いている「だんじょる」シリーズ感想記事リンクです。
一緒に見てもらえたら嬉しいです。
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 1.感想 レビュー
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 2.感想 レビュー
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 3.感想 レビュー
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 4. 上 感想 レビュー
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 4. 下 感想 レビュー
まとめ
電撃文庫の「男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 5. じゃあ、まだ30になってないけどアタシにしとこ?」を読んだ感想、レビュー記事でした。
不穏な空気が物語全体を徐々に侵食しているような感覚になる第6巻だったという印象。
次もこのまま進んでしまったら決別とかもありえそうです。
悠宇も日葵も自分が考えていることを包み隠さず相手に伝えてソフトランディングになることを祈っておきます。
この記事を読んでいただきありがとうございます!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!