ようこそ、シュガーです。
著者:ひたき さん
イラスト :桑島黎音 さん
双子探偵ムツキの先廻り
を読みました。
ライトノベル×ミステリー。
面白かったです。
感想、レビューを書いて行きます。
いつも通り個人的な評価です。
謎解きのネタバレには配慮して書いて行こうと思います。
ではいきましょう。
双子探偵ムツキの先廻り
内容紹介 ストーリー あらすじ
探偵なんて、もういらない。
探偵あるところに事件あり。一世を風靡した名探偵・睦月紫月。その華麗なる探偵一族『睦月家』は、ある時から殺人事件を呼び寄せる“死神”と忌み嫌われ――そして表社会から消えた。
それから数十年。睦月を名乗る双子、青士と赤音は今日も死体の前に立ち尽くす。
「すでに証拠は撮ってある。こんなこともあろうかとな」
「んじゃ、いつものようにサクッと解決しちゃおっか。この名探偵赤音ちゃんが!」
超天才&超心配性の兄・青士と、能天気な妹・赤音。二人は行く先々で事件が起きてしまうご先祖様の《体質》を受け継いでいたのだ!
殺人事件? ご安心を。それならば事前に準備をしよう。カメラ、盗聴器なんでもござれ。反論する奴には証拠を突きつけろ。それは掟破りの《先廻り探偵》の誕生で――!?
内容紹介文は電撃文庫HPより引用
https://dengekibunko.jp/product/322303000994.html
感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと85点!
事件を呼ぶ体質を持った兄妹が「どうせ事件が起きるから事前に準備しておこう!」ということで、様々な準備をして、事件を解決していくエンタメミステリーでした。
好み!
探偵役は兄の睦月青士(むつきあおし)と妹の睦月赤音(むつきあかね)。
青士は慎重なタイプで理論を構築して話すのが得意。
対人コミュニケーションに若干の難あり。
赤音は感覚派で人間関係に敏感、観察力もあり。
理論立てて話すのは苦手。
そんな2人がお互いの優れたところを発揮し、苦手なところは補い合って探偵業をしていきます。
いくつかの事件が起こりますが「事前にカメラを仕掛けていたから犯人が分かる」とか、被害者が出ると思って「酸素マスクや生理食塩水を準備していた」とかで、用意周到すぎるところが面白くて笑えました。
山奥に行くときはスターリンクを準備して「俺に圏外はない」と言う青士の振る舞いにも笑わせてもらいました。
すごい時代になりましたよ。
睦月兄妹の当て馬(ヒドイ言い方)として、ポンコツお嬢様探偵の八雲迷子(やくもめいこ)も登場します。
ミステリー作品の名探偵に憧れている迷子と、リアリストな青士の相性は良くなさそうでした。
でも対人スキルマックスの赤音がいるのでまとまってました。
赤音が青士にめちゃくちゃ懐いていたり、青士も言葉にはしないものの赤音のことを大切にしているのが伝わってきたりして、兄妹の絆みたいなものを感じられたのも良かった……とか思いながら読んでいたんですよ。
そしたら最後に衝撃の事実が明かされて「あぁ~なるほど、そうなんですか!?」みたいな気持ちになりました。
これは続きが読みたくなります!
あと、文章がシンプルでテンポが良くて読みやすいところも好みでした。
過剰な装飾語もなければ、地の文も多すぎないですし、専門用語もほとんどなし。
登場人物たちの掛け合いも頭の中で想像しやすくてGOOD!
私はこの作品のあらすじを読んで、大好きな作家である井上真偽さんの「探偵が早すぎる」を思うかべました。
似ているところがあると思って手に取った経緯があります。
あちらは超絶有能でユーモラスな探偵が、事件が起こる前に解決(というか未然に防ぐといった方が正しい?)するという内容。
双子探偵ムツキは、事件を呼び寄せる体質により事件は起きてしまうのは避けられないため、それを迅速に解決するように準備するという内容。
ちょっと違いますが、読んでいる時の雰囲気は似たところがあります。
なので、探偵が早すぎるを楽しめた方には凄くオススメです!
⇩試し読みはコチラ。
まとめ
電撃文庫の「双子探偵ムツキの先廻り」を読んだ感想、レビュー記事でした。
エンターテイメント性の高い作品が好きな私としては「よくぞ書いてくれました!」と感謝がいっぱいの物語でした。
私は面白ければなんでも正義タイプなので。
本格ミステリーを好む人が読んだら「いやいやこれは……」となりそうですけど笑
肌に合いそうだなと思う方、是非ともご一読ください。
そして編集部さん、どうか続編をお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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いつもスターをくれる方々、ありがとうございます!
モチベーションあがります!
それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!