シュガーのファンタイム

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馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow 感想 レビュー 著者:森博嗣 小説 講談社文庫

ようこそ、シュガーです。

講談社文庫から発売されている

著者:森博嗣 さん

馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow

を読みました。

新シリーズ「XXシリーズ」開幕!

さっそく感想、レビューを書いて行きます。

いつも通り個人的な評価です。

ではいきましょう。

 

 

馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow

内容紹介 ストーリー あらすじ

探偵事務所への匿名の依頼は、あるホームレス青年の調査だった。

彼は穏やかで理知的な人物だが、社会に絶望していた。

調査の目的に疑問を感じながら、探偵が尾行を続けるうちに、
青年の知人の老ホームレスが急死し、遺品から彼の写真が見つかる。

それは依頼人から送られたのと同じものだった。

新シリーズ開幕。

内容紹介文は講談社BOOK倶楽部より引用

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000376588

 

感想 レビュー 評価

お気に入り度を100点満点で表すと80点!

 

探偵事務所の所長小川令子(おがわれいこ)と所員加部屋恵美(かべやめぐみ)のもとに匿名の依頼がやってきます。

それは、とある青年柚原典之(ゆかわのりゆき)を監視するというものでした。

彼は知的で穏やかで賢いですが、社会に絶望しており、その結果ホームレス生活を選んで暮らしているのです。

誰が、何のために監視を依頼しているのか?

典之はいったい何者なのか?

調査を進める中で少しずつ情報が明かされていく……というお話でした。

 

面白かったです。

序盤中盤は、小川と加部屋が典之を監視したり、交流したりという場面が淡々と描かれます。

特に気になる出来事も無ければ派手な展開もありません。

監視、交流する中で典之の思考パターンが描かれます。

ものすごく森博嗣さんを感じる思考や言動になっていて「これこれ、これを読みたかったんだよ」という気持ちになりました。

森さんの文章が好きで作者買いしているところもあります。

ベーシックインカムだとか、政治家の批判だとかも入り交じっていて、そのあたりも面白かったです。

 

終盤で急激に物語が動きます。

それまではゆっくり淡々と静かにお話が進んでいただけに、ギャップがすごくて驚かされました。

なんというか、救われない感じを覚えました。

彼がとった行動は彼自身を救ったかもしれませんが、まわりの人間や社会からの見られ方は厳しいだろうなぁと思ってしまいました。

典之の行動で加部屋がショックを受けていたので、そこも残念だしかわいそうだと思いました。

シリーズ第1巻での終わり方がコレなのは……続刊の展開が心配になります。

 

そういえば、加部屋は森さんのこれまでのシリーズS&MシリーズやGシリーズに登場している人物ですよね。

どこかで聞き覚えがあるなぁと思って記憶をたどったら頭の片隅にありました。

小川はXシリーズに登場しているらしいですが、私はXシリーズを読んでいないので、時間が空いたら読もうと思います。

西之園萌絵も登場するらしいですし、楽しみです。

 

話を戻して馬鹿と嘘の弓。

これから先は小川と加部屋のコンビがメインになって行くんでしょうか?

それとも、他に登場した人物が再登場するのでしょうか?

気になるので追いかけて行きます。

 

英語タイトルFool Lie Bowは、ホームレスと「風来坊」をかけたんですかね?

森作品あるある。

 

気になった方は試し読みを試してみてください。

コチラより

kds-t.jp

 

森博嗣さん作品感想記事リンク

当ブログで書いてきた森博嗣さん作品の感想、レビュー記事まとめです。

一緒に見てもらえたら嬉しいです。

君たちは絶滅危惧種なのか? 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

女王の百年密室 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

工学部・水柿助教授の逡巡 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

リアルの私はどこにいる? 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

君が見たのは誰の夢? 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

まとめ

講談社文庫の「馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow」を読んだ感想、レビュー記事でした。

森さんっぽい考え方が読める本になっていて好みでした。

ただ、S&Mシリーズみたいに派手だったり新しかったりするような仕掛けがあるわけでは無いので、そこは少し物足りない感もありました。

ミステリーと言っていいのかも私には分かりません。

面白かったので何でもいいです笑

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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それでは今日はこの辺で。

バイバイッ! 

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