ようこそ、シュガーです。
著者:松山剛 さん / イラスト:ファルまろ さん
僕の愛したジークフリーデ 第1部 光なき騎士の物語
を読みました。
さっそく感想を書いて行きます!
いつも通り私の主観に基づく評価です。
ネタバレが含まれますのでご注意ください。
それではいきましょう!
松山剛 ファルまろ 僕の愛したジークフリーデ 第1部
僕の愛したジークフリーデ 第1部 内容紹介 ストーリー あらすじ
暗黒時代の王国を舞台に、少女たちによる戦いがいま始まる。
かつて魔術師が隆盛を誇り、その後、「反魔素材」の発明で、大きく衰退を見せた世界。残った数少ない「魔術師」である少女・オットーは、旅のさなかにある一人の剣士と出会う。
その者、「光なき」眼帯の女性剣士。
名を『ジークフリーデ・クリューガー』。
両目とも見えぬはずが、一瞬で野盗の群れをなぎ倒すその力に、「新種の魔術」の片鱗を見たオットーは、その力を研究したいという一心で彼女を追う。それが、身も心も《沼》に落とすことになると知らずに……。
混乱の時代に出会った少女二人の、数奇な運命を描く。
内容紹介文は電撃文庫HPより引用
URL:https://dengekibunko.jp/product/322103000077.html
僕の愛したジークフリーデ 第1部 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと80点!
魔術が衰退してしまった世界で、数少ない魔術師として旅をする僕っ子少女のオットー。
表紙に左下のメガネっ子です。
彼女は、亡き師匠から受け継いだ魔法の書を完成させるために旅をしています。
ある時、賊に襲われて窮地に立たされたオットーを助けたのが、表紙に描かれる盲目の騎士ジークフリーデでした。
目が見えないハズなのに凄まじい剣さばきで次々に賊を倒すジークフリーデの姿に、オットーは興味を抱きます。
オットーは、多少強引にジークフリーデと関わるようになります。
その流れで、舞台となるのはリーベルヴァイン王国。
残虐で理不尽な暴君ロザリンデが納める国で、人の命を軽くもてあそぶ彼女の振る舞いに目をそむけたくなってしまうオットー。
オットーはジークフリーデと関わるうちに、ジークフリーデが過去にロザリンデの身辺警備をしていたことを知ります。
その頃は仲睦まじくしており、ジークフリーデには視力もありました。
ロザリンデとジークフリーデの過去、2人が離れてしまった理由、ジークフリーデが視力を失った理由、ロザリンデが暴君になってしまった理由、などが少しずつ描かれていく……というお話です。
中世っぽい時代感のファンタジーで、文章が読みやすくて、キャラクタも個性的で、スラスラと読み進められました。
暴君ロザリンデとジークフリーデの過去を知ると、何故今のような事態になっているのかが気になります。
また、いわゆる百合作品としても楽しめました。
リーベルヴァイン王国の女性騎士イザベラというキャラクタが百合的にいい味を出していました。
ジークフリーデが王国でロザリンデの身辺警備をしていたころに、その強さにあこがれて研鑽を重ねてきたイザベラが、ジークフリーデに寄せる複雑な思い。
今となってはロザリンデ側のイザベラと、形式上対立関係となるジークフリーデが剣をかわす場面でのイザベラの気持ち。
どんなに頑張って実力をつけてジークフリーデの視界に入ろうとしても、ジークフリーデはロザリンデのことばかり見ていて、自分を見てくれないという状況。
イザベラの中のあこがれは、やがて寂しさや悔しさになり、ついには怒りや憎しみも持つようになってしまうわけです。
久々にドロッとした百合作品に触れましたよ。
なかなか良きですb
この1巻では、ジークフリーデが盲目の騎士になってしまった理由だったり、昔のジークフリーデとロザリンデの関係などは描かれていますが、ロザリンデが変わってしまった理由や、2人が離れてしまった理由は明確になっていません。
このあたりがどうなんだろうか……と思いながら終盤の展開を読んでいたら、想像を軽く超える残酷な展開が繰り広げられて、ゾッとしてしまいました。
文章から痛みや悲しみを読み取ってしまうくらいのシーンで、もう言葉になりません。
こんな衝撃的な場面で1巻が終わるとは……これは直ぐに2巻を読まなければ!
心配なところがいくつもあるし、判明していないことも結構あるしで、先が気になります。
既に続刊を購入しているので読んでいきます。
松山剛さんの作品 感想レビューリンク
当ブログで書いている松山剛さんの作品の感想記事リンクです。
一緒に見てもらえたら嬉しいです。
おねだりエルフ弟子と凄腕鍛冶屋の日常 感想 レビュー
君死にたもう流星群 感想 レビュー
君死にたもう流星群2 感想 レビュー
君死にたもう流星群3 感想 レビュー
君死にたもう流星群 感想4 レビュー
君死にたもう流星群5 感想 レビュー
まとめ
電撃文庫から発売されているライトノベル 「僕の愛したジークフリーデ 第1部 光なき騎士の物語」を読んだ感想レビュー記事でした。
松山さんの別作品、君死にたもう流星群、おねだりエルフ弟子を読んでいたので、熱いお話かハートフルなお話を想像していましたが、かなりハードでヘヴィなものになっていてビックリしました。
でも面白かったのもまた事実です。
恐る恐るですが、続きを読んでいこうと思います。
この記事を読んでいただいてありがとうございました!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!