ようこそ、シュガーです。
著者:枯野瑛 さん
イラスト:ue さん
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 05
を読みました。
本編完結巻となる本作。
心して読みました。
さっそく感想を書いて行きます。
いつも通り私の主観による評価です。
核心部分はネタバレしないように気を付けて書いているつもりですが、注意喚起はしておきます。
枯野瑛 ue 終末なにしてますか? 05
終末なにしてますか? 05 内容紹介 ストーリー あらすじ
口コミからの大ブレイク! アニメは国内外でも話題騒然!!
ヴィレムは約束を守れず〈月に嘆く最初の獣〉(シヤントル)の結界は崩壊した。
正規勇者(リーガル・ブレイブ)の命と引き替えに長い眠りについていた幼い星神(ほしがみ)は、その余波で空魚紅湖伯(カーマインレイク)とはぐれ、記憶を封じられたびれむと共に仮初めの平穏な日々を過ごす。
その日、〈穿ち貫く二番目の獣〉(アウローラ)が浮遊大陸に降り注ぐことになるまでは――。
〈獣〉に対するのは、アイセアとラーントルク。
死にゆく定めの少女妖精たちと青年教官の、終末最期の煌めき。次代に受け継ぐ第一部、幕。アニメでは語られなかったヴィレムのその後。彼が“伝えたかったたくさんの思い”がここに。
最強にして最高の涙を、あなたに。
内容紹介文はスニーカー文庫HPより引用
URL:https://sneakerbunko.jp/product/shumatsu/321511000411.html
終末なにしてますか? 05 感想 レビュー 評価
お気に入り度を100点満点で表すと85点!
十七種の獣によって地上を追われ、生命体は空に浮かぶ浮遊島で生活している世界での儚くも美しいファンタジー。
すかすかシリーズ第5巻にして最終巻。
こんな終わり方するんですかーーー!という感じでした。
4巻では、ヴィレムがとネフレンが獣の一部と融合してしまって、この先どうなるのか予想もつかないという終わり方をしていました。
それがここまできれいに終わるとは思いませんでした。
この5巻で、過去の地上のことだったり、十七種の獣の謎だったり、レプラカーンという存在だったり、エルクとクトリの関係性だったり……といった今まで不透明だった部分のほとんどが明らかになります。
全ての出来事が最初からここまで繋がっていたわけですか……。
やっぱりプロの作家はすごいですよ。
少しずつ情報を出しながらも、核となる部分は残しておいて、最後の最後にガツンとつながるように持ってきました。
このあたり、もう何を語ってもネタバレになってしまうので、詳しく書くことができません!笑
なのでぼかして書きます。
まずは、この5巻ではネフレンがヒロイン過ぎて素敵でした!
ヴィレムのそばにいて支えたり気遣ったりしていて、ヴィレムのことを大切に思っているのが伝わって来て、優しさや暖かさを覚えました。
ネフレンの最初の印象は、は口数が少なくて考えていることが分かりにくいというものでした。
でも、ここまでお話を読んできて、今では人の本質だったり深いところをしっかり見ていて、自分にできることを実行しているんだなぁと思うようになりました。
レプラカーンはみんな魅力的で、その中でも特にネフレンは好きですね~。
アイセアもめちゃくちゃ好きです。
それから、色々な勢力争いとか計略に巻き込まれてしまったレプラカーン達を助けるために、獣の一部と融合した状態のヴィレムが取った行動には完全にやられました。
感動と切なさが爆発して泣きそうでした。
ヴィレムさん、どれだけレプラカーンのみんなが大切で大好きなんだ、と。
そして、彼女たちを救う手段が、これしかなかったということの辛さ……。
普段は飄々と振る舞っているアイセアが、ヴィレムの覚悟を仲間のレプラカーン達に代弁するシーンも泣けました。
色々はぐらかして喋るアイセアですが、ここまでのお話でも分かる通り彼女は頭がいいんです。
なので、ヴィレムが何を意図して「そんな行動」をとっているかが分かってしまうわけです。
ヴィレムは、アイセアが自分の行動の意図に気が付いてしまったのを悟って「余計なことは言わなくていい」と口止めをしていました。
アイセア以外の他のレプラカーンに負い目を与えないためです。
ただアイセアには、ヴィレムの中に凄まじい愛情と覚悟が存在していることが分かったんですね。
そして、それを仲間たちに伝えないのは絶対に間違いだとが判断したから、あえて口に出して伝えたんだと思います。
それくらいの覚悟と愛情を持ってヴィレムが行動を起こしているんだから、その気持ちを知った上でヴィレムの期待に応えなければならないという強い意志があったんでしょう。
これまでの1~4巻でのヴィレムとレプラカーン達の関係の深まり方が、ここの場面で私の強烈に胸を割いてくるわけですか……。
ちょっともう、読んでいる時は言葉が出ませんでしたよ。
ただひたすらに文字を追いかけて、物語りの行く末を見守るだけでした。
是非とも、ご自身の目で、このお話の行き着く先を、ヴィレムの下した優しくて切なくてたまらない決断を見てもらいたいです。
最後の最後、どこかで見たことのある文章に、どこかで見たことのある展開、どこかで見たことのありそうな特徴のキャラクタが登場して、幕が下りました。
多分、彼は彼なんだと思いますし、彼女は彼女なんだと思います。
ただ明言はされていないので、どう判断するのかは読者に委ねられたのかと思っています。
すかすかシリーズは、この5巻で第1部が完結のようです。
ただ、#EXだったり、ヴィレムと一緒に勇者をしていたリーリァが主人公のスピンオフだったりが発売されているので、そちらも読んでいこうと思います。
既に手元にあるので、じっくり読んでいきます。
それらが終わったら第2部となる新シリーズ「終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?」も読んでいきたいと思います。
「すかもか」「すかすか」シリーズ感想記事まとめ
当ブログで書いている「すかすか」シリーズと「すかもか」シリーズの感想記事リンクです。
一緒に見てもらえたら嬉しいです。
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #01
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #02
終末なにしてますか? 1 感想 レビュー
終末なにしてますか? 2 感想 レビュー
終末なにしてますか? 3 感想 レビュー
終末なにしてますか? 4 感想 レビュー
終末なにしてますか? 5 感想 レビュー
終末なにしてますか? #EX 感想 レビュー
終末なにしてますか? 異伝 #01 感想 レビュー
終末なにしてますか? 異伝 #02 感想 レビュー
まとめ
角川スニーカー文庫から発売されているライトノベル 「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 05」を読んだ感想、レビュー記事でした。
第1部本編完結。
アニメを見ていた時や、改めて1巻を読み始めた時には、まさかこんな結末を迎えるとは思っても見なかったので衝撃を味わいました。
でも、1巻から少しほのめかされてはボヤかされていた色々なことが綺麗に繋がって来る流れで、読んでいて納得感は強かったです。
最後の最後、この儚くて厳しくて美しい世界に、少しの幸せや優しさみたいなものが見られて嬉しかったです。
ご都合主義と捉える方もいるのかもしれませんが、私からしたらハッピーな展開で何が悪い?って感じです笑
もしかしたら外伝やスピンオフ、第2部「すかもか」で解説が入るのかもしれませんけどね?
それも含めて関連作品を楽しんでいきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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それでは今日はこの辺で。
バイバイッ!