シュガーのファンタイム

月間PV数16000達成! ようこそ、シュガーです。音楽、ライブ、小説、マンガ、アニメ、映画など私の楽しいこと、好きなことについて書いていきます。 コメントもらえると嬉しいです! 基本リンクフリーですが、悪質な利用はやめてくださいね。本ブログはプロモーションが含まれています。お仕事や献本等待ってます!

青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない 感想、レビュー 著者:鴨志田一 / イラスト:溝口ケージ ライトノベル 電撃文庫

ようこそシュガーです。

電撃文庫から発売されているライトノベル

著者:鴨志田一さん/イラスト:溝口ケージさん

青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない

を読み終わりました。

アニメ化、映画化もした青ブタ、青春ブタ野郎シリーズの第10巻!

といいつつ、この「迷えるシンガー」はアニメになっていません。

つまり、原作を読むしか内容を知る手段は無いのです!

では、私の主観に基づいて感想、評価を書いていきます。

当然おすすめ作品です。

 

 

鴨志田一 溝口ケージ 青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない

青春ブタ10 内容紹介、ストーリー、あらすじ

ちょっと不思議な青春物語――シリーズ待望の第10弾“大学生編”開幕!

 忘れられない高校生活も終わり、咲太たちは大学生に。新しくも穏やかな日々を過ごしていた、そんな秋口のある日――。
「さっきの本当に卯月だった?」
 アイドルグループ『スイートバレット』のリーダー・卯月の様子がなんだかおかしい。いつも天然なあの卯月が、周りの空気を読んでいる……? 違和感を覚える咲太をよそに、他の学生たちは誰も彼女の変化に気づかない。これは未知なる思春期症候群との遭遇か、それとも――?
 新しい場所、新しい人との出会いの中で、咲太たちの思春期はまだ終わらない。新たな物語の始まりを告げる、待望のシリーズ第10弾。

内容紹介文は電撃文庫ホームページより引用

URL:https://dengekibunko.jp/product/aobuta/321906000877.html

 

青春ブタ10 感想、レビュー、評価

お気に入り度を100点満点で表すと85点!

 

思春期症候群と呼ばれる精神状態が不安定な思春期の男女に起こる不思議な出来事と、それに関わる主人公の咲太を描いた青春物語第10巻!

 

咲太が大学生になって講義を受けたり交友関係を広げたりしています!

 

今回スポットが当たっていたのは広川卯月(ひろかわうづき)でした。

彼女はのどかと同じアイドルグループ「スイートバレット」のメンバーで、花楓が進路を決める時に凄く力になってくれた存在でもあります。

天然で突拍子もない言動をする彼女が、ある日を境に急に空気を読んだ言動をするようになります。

会話を友人と合わせたり、服装を友人と似たようなもので揃えてみたり。

普通の学生からしたら集団に上手く溶け込むための手段ですが、今まで我が道を歩んできた卯月がそれらをするとかなりの違和感を覚えてしまいます。

咲太は卯月の言動が変わった原因が思春期症候群なのか、そうではないのか時間をかけて観察していって、卯月の胸の内を知ることになります。

シリーズ第1巻「バニーガール先輩」、第2巻「プチデビル後輩」では「空気を読む」ことについてがテーマになっていたように思いますが、この「迷えるシンガー」でも再びこれについて言及されるとは。

目には見えないのに、確かにそこに存在している「空気」というもの。

卯月は急に自分が周りからどう思われているか、どう映っているのかが分かるようになって、今まで考えてこなかったことを色々考えて不安定になってしまします。

空気が読めた方が良いのか、読めない方が良いのか。

これは結構難しい部分だなぁとストーリーを追いながら思いました。

組織に属して生きる場合は多少空気を読めた方がいいでしょう。

少し残念ですが、それは間違いないと思います。

ただ、自分の夢だったり信じているもの、譲れないものについては空気を読む必要はないとも思います。

そこは誰か他の人の顔色をうかがう場所ではないし、他の誰かより自分の判断を優先していいはずです。

卯月にとってアイドルやメンバーやファンは譲れないものであると咲太は分かっていましたが、それでも多くの言葉をかけて卯月を説得したりせずに、卯月が自分で自分の気持ちに気が付くように動いていました。

卯月が崩れないように一緒にいて、卯月のやりたいようにやればいいという態度で接するのに、肝心なところは外さないんだから本当に咲太は格好いい。

これまで遭遇した様々な思春期症候群を通して、大切な人たちの感情の揺れを的確に読み取って、必要な時に必要なだけ力を貸す能力が身についているんですかね?

咲太、なんか大人になったらモテ期が来るかも?

でも麻衣がいるから無理か笑

最後は卯月の背中をそっと押してあげて解決に導いていました。

この場面でのセリフ、いたずらっぽさと皮肉と励ましが良いバランスで混ざっているような言葉選びがされていてたまらない!

流石プロの作家。

面白かったです。

 

「ゆめみる少女」「ハツコイ少女」で少し未来が変わって、それまで名前を聞かなかった覆面歌手霧島透子(きりしまとうこ)や、咲太の大学の同級生美東美織(みとうみおり)が、これから本格的に物語に関わって来そうな雰囲気があるので楽しみに待っておこうと思います。

 

青春ブタ野郎シリーズ感想記事リンク

当ブログで書いている青春ブタ野郎シリーズの感想記事リンクです。

一緒に見てもらえたら嬉しいです。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 感想、評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない 感想、評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない 感想、評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 感想、評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない 感想、評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない 感想、評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない 感想、評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない 感想、評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない 感想、評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない 感想 評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎ナイチンゲールの夢を見ない 感想 評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 感想 評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

まとめ

電撃文庫から発売されているライトノベル青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない」を読んだ感想、レビュー記事でした。

色々ありましたが、スイートバレットの今後が楽しみになるお話でもありました。

面白かったです。

次は11巻「ナイチンゲール」らしいので早く読もうと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

参考になったり面白かったりしたら、読者になるボタンのクリックや、コメントをしてもらえると嬉しいです!

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それじゃあ今日はこの辺で。

バイバイッ! 

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青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない 感想、レビュー 著者:鴨志田一 / イラスト:溝口ケージ 電撃文庫 ライトノベル PR

ようこそ、シュガーです。

電撃文庫から発売されているライトノベル

著者:鴨志田一 さん / イラスト:溝口ケージ さん

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない

を読み終わりました。

アニメ化、映画化もした青ブタ、青春ブタ野郎シリーズの第9巻。

前巻の「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」からは映像化されていないません。

前巻、今巻どちらも素晴らしく面白かったので是非とも読んでいただきたいおすすめ作品です。

では、感想を書きます。

 

 

鴨志田一 溝口ケージ 青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない

青ブタ9 内容紹介、ストーリー、あらすじ

物語は、劇場アニメのその先へ――! ちょっと不思議な青春物語・第9弾。
 三月に入って、三学期も残り1ヶ月。いよいよ迎えた麻衣の卒業式当日。
「おじさん、だぁれ」
 七里ヶ浜の海岸で麻衣を待っていた咲太の目の前に、子役時代の麻衣にそっくりな小学生が現れて!?
 一方、花楓の一件以来、別々に暮らしていた咲太の父親から電話が……。
「母さんのことなんだが、花楓に会いたいと言っててな」
 それは、花楓に起きた出来事を受け止めきれず、長いこと入院していた母親から届いた「会いたい」という願い……。
 家族の絆、新たなる思春期症候群の前触れ――急展開をみせるシリーズ第9弾!

内容紹介文はKADOKAWAホームページより引用

URL:https://www.kadokawa.co.jp/product/321805000007/

 

青ブタ9 感想、レビュー、評価 

お気に入り度を100点満点で表すと90点!!

 

思春期症候群と呼ばれる、精神状態が不安定な思春期の少年少女に起きる不思議な出来事と、それに関わる主人公の梓川咲太(あずさがわさくた)を描いた青春ストーリー。

 

前巻「青春ブタ野郎はおでかけ妹の夢を見ない」のラストで登場した麻衣にそっくりな小学生が表紙になっています。

お話としては咲太がメインになっています。

梓川家は、花楓の解離性障害(=かえで)のことで母親がまいってしまって、両親と兄妹が別々に暮らしている状況でした。

そういう状況で2年くらい生活してきましたが、咲太や麻衣、のどか、それから花楓の頑張りによってようやく「花楓」と「かえで」のことに整理がついたところでした。

そんな咲太と花楓へ父親から連絡があります。

「母さんが花楓に会いたいと言っている」という内容。

様々な理由から2か所で別れて暮らしていた家族が、再び一緒に過ごすようになりそうなところで思春期症候群が発生して、咲太は自分自身の気持ちに向き合うことになる、といったお話でした。

 

咲太は自分の周りの大事な人達の感情の動きは敏感に察知して、その場面にあった言動を選ぶことができるのに、自分のことになると途端に鈍くなるというか疎くなるところがあるなぁと今までのお話を通して思っていました。

そして、この「ランドセルガール」では特にそれを強く感じました。

両親と兄妹が久しぶりの再会をして嬉しいはずなのに、簡単には言語化できないような気持ちを抱えてしまって、でもそれの正体が何なのかが分からなくて戸惑ったり悩んだりします。

読んでいる私も咲太が何を考えているのか察することが出来なくて、物語を読み進める中で不安を覚えました。

お話が進んでいって咲太が抱えている複雑な感情が咲太の口から言語化されたのを読んでからは、「咲太はここまでずっと頑張ってきたんだ」「咲太はすごいやつだ」という気持ちになりました。

自分の気持ちには疎い咲太が、自分の心の中にある複雑で難しい感情を麻衣の前で吐き出すシーンと、そんな咲太の言葉を優しくしっかりと受け止める麻衣の優しさに感動して泣きそうでした。

咲太が吐き出した気持ちを受け止めて、優しく諭すように麻衣が口にした「そういうのをね、大人になったっていうのよ」という暖かくて思いやりにあふれたセリフが私的ハイライト。

麻衣が咲太のそばにいてくれて本当に良かったと心から思います。

麻衣のおかげで自分の気持ちに整理をつけることができた咲太は、自分の気持ちを正直に母親に話そうと会いに行きます。

そこからの咲太と母親のシーンでまた泣かされそうになるというね。

油断したらやられると覚悟して読んでいるのにここまで胸に響くわけですから相当ですよ。

母親も父親も1人の人間です。

完璧に何でもこなせるわけがないんです。

そんなの当たり前ですし、咲太や花楓のの両親は他にいません。

時間や距離がしばらく離れてしまっていても、すぐに家族に戻れる。

家族ってそういうものなんだと思わせてくれます。

 

このシリーズ、私は「おるすばん妹」あたりからは毎回泣く寸前になたり泣いたりしてます。

こんなに色々なエピソードで感動を味わわせてくれる鴨志田さんに感謝してもしきれません。

ありがとうございます。

 

あと、この「ランドセルガール」で起きる思春期症候群の症状や、それを解決する手段が、1巻の「バニーガール先輩」でのそれらと近いものになっていて、でも役割が全然違ったりもしていて、そういう対比を描いていたりもするのかなぁ~と妄想したりもしました。

面白かったです。

 

青ブタシリーズ感想記事リンク

当ブログで書いている青春ブタ野郎シリーズの感想記事リンクです。

一緒に見てもらえたら嬉しいです。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 感想、評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない 感想、評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない 感想 評価

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青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない 感想 評価

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青春ブタ野郎ナイチンゲールの夢を見ない 感想 評価

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青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 感想 評価

sugarbitter.hatenablog.com

 

まとめ

電撃文庫から発売されているライトノベル 著者:鴨志田一さん / イラスト:溝口ケージ さん 青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない を読んだ感想、評価記事でした。

今回もしっかりと物語を堪能させてもらいました。

本当に面白いのでたくさんの人に読んでもらいたいです。

この「ランドセルガール」で咲太の高校生活が終了し、次回からは大学生編が始まるようです。

ただ、最後の終わり方が思春期症候群っぽかったので、どうなるのか分かりません。

続きを読みます。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない 感想 レビュー 著者:鴨志田一 / イラスト:溝口ケージ 電撃文庫 ライトノベル

ようこそ、シュガーです。

電撃文庫から発売されているライトノベル

著者:鴨志田一 さん

イラスト:溝口ケージ さん

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない

を読みました。

青春ブタ野郎シリーズ第8弾。

略称青ブタ。

アニメ化されていないエピソードになります。

アニメを楽しめた方は楽しめると思います。

おすすめ作品です。

感想、レビューを書いていきます。

結構ネタバレがありますので、ご注意ください。

 

 

鴨志田一 溝口ケージ 青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない

青ブタ8 内容紹介、ストーリー、あらすじ

それぞれの未来に向け、ついに再始動するシリーズ第8弾!
 初恋の人・翔子の未来を願った12月が過ぎ、いつの間にか咲太も高校二年生の3学期を迎えていた。
 三年生の麻衣と峰ヶ原高校で一緒にいられる学生生活も残り僅かとなったなか、長年おうち大好きだった咲太の妹・花楓が誰にも明かしたことのない胸の内を打ち明ける。
「お兄ちゃんが行ってる高校に行きたい」
 それは花楓にとって大きな決意。極めて難しい選択と知りながらも、咲太は優しく花楓の背中を押してあげ――。
『かえで』から託された想いを『花楓』が受け取り、未来へ一歩踏み出すシリーズ第8弾!

内容紹介文はKADOKAWAホームページより引用

URL:https://www.kadokawa.co.jp/product/321709000801/

 

青ブタ8 感想、レビュー、評価

お気に入り度を100点満点で表すと90点!

 

思春期症候群と呼ばれる、精神状態が不安定な思春期の少年少女に起きる不思議な出来事と、それに関わる主人公の梓川咲太(あずさがわさくた)を描いた青春ストーリー。

 

表紙を見て分かる通り、今回は咲太の妹である花楓がメインのお話になっていました。

思春期症候群はほとんど出てきません。

 

中学でいじめを受けて不登校になり、思春期症候群が発症して、しばらくは「花楓」と別の「かえで」という人格で過ごしてきた彼女。

シリーズ第5巻の「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」で元の「花楓」の人格に戻ったわけですが、それでもいじめられていたことが無くなるわけでもなければ、「かえで」として過ごしてきた時間が戻るわけではありません。

そんな彼女の高校受験についてが描かれます。

花楓は咲太や麻衣と同じ峰ヶ原高校に行きたいと口にします。

ただ、現実は厳しいもので、学校にしばらく行っていない花楓は内申点が低い状態で、家で勉強していたとはいえ学力は同い年の生徒と並ぶほどではありません。

そういった目を背けたくなる現実があることを認識しつつも、咲太は花楓が峰ヶ原高校に行きたいならいいと思うと言って勉強を見てあげたりします。

花楓は咲太や麻衣の妹であるのどかに勉強を教わって学力を向上させていきます。

そんな中で、花楓が何故「峰ヶ原高校」にこだわるのかが分かって来て、咲太は花楓のために色々と動いていく、という感じ。

 

咲太がどれだけ花楓のことを大切に思っているのかが物語のいたるところから伝わって来て、感動させてくれます。

終始、花楓がやりたいことを自由にさせてあげたいと考えて行動していますし、花楓の人生が少しでも楽しくなればと思って力を貸したり時間を割いたりを当たり前のようにしている様子がたくさん描かれていて、読んでいる私は優しい気持ちになれますし、嬉しくて泣きそうになったりもしました。

247ページで咲太が花楓に向かって語り掛ける場面が私の中でのハイライトでした。

引用して紹介します。

「花楓が毎日のちょっとしたことに、幸せを感じながら過ごせればいいって僕は思ってるよ。朝食のスクランブルエッグが美味しいとか、でも、時々作るの失敗して、カチカチに固まったやつを『失敗だな、これ』って笑いながら食べるとか、花楓も麻衣さんに作り方を教わって、悪戦苦闘するとかさ。たいしたことじゃないことで笑って、なんか楽しいって思いながら、今日も、明日も、明後日も、過ごしてくれることが僕の望みだ。(※抜粋)」

まわりと同じように学校に行って欲しいなんて咲太はもちろん言いません。

花楓は自分のペースで少しずつ歩けばいい。

花楓が少しでも楽しく生きてくれることが大切だと。

これの優しさと涙腺の破壊力が凄まじ過ぎて、ここを読んで一旦読むのを止めたくらいでした。

ちょっと噛みしめて浸透させる時間が必要になるくらいの言葉でした。

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」の中での経験から、咲太は自分の好きな人たちと過ごす何気ない日常がどれだけなのかを身をもって理解しているわけです。

そして読者である私は、咲太がどれだけの経験をして、日常の大切さを改めて認識して生きていることを知っているんです。

そんな咲太から出た言葉なわけですから、説得力が段違い。

花楓は「かえで」と「花楓」のことで悩んだり苦しんだり落ち込んだりもしていたのですが、この咲太の言葉を受け止めて、自分自身のために決断します。

物語を読んでいる限り、この決断が花楓にプラスに働きそうなものに思えて安心しましたし喜ばしい気持ちになれました。

ここまでいろいろあった花楓が少しずつ前を向いて歩きだしてくれて、それを物語の外からにはなりますが見守っていた私としては、胸に来るものがありました。

花楓の周りの人間がみんな優しくて嬉しいぞ!

と、ハッピーな気持ちで読み終わるかと思いきや最後!

思春期症候群らしき出来事が最後の最後にちょっと描かれて次につながる、と。

油断なりませんね鴨志田さん!

続き読みます。

 

青ブタシリーズ感想記事リンク

当ブログで書いている青春ブタ野郎シリーズの感想記事リンクです。

一緒に見てもらえたら嬉しいです。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない 感想、評価

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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない 感想 評価

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青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない 感想 評価

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青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない 感想 評価

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青春ブタ野郎ナイチンゲールの夢を見ない 感想 評価

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青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない 感想 レビュー

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青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 感想 評価

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まとめ

電撃文庫から発売されているライトノベル 著者:鴨志田一 / イラスト:溝口ケージ 青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない を読んだ感想、評価記事でした。

いつまでたっても面白い青春ブタ野郎シリーズ

全力でオススメできます。

テレビアニメと映画を見た方は、このシリーズ第8巻「おでかけシスター」から読めばお話が繋がりますので、是非とも1度読んでみてください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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祝祭と予感 感想 レビュー 著者:恩田陸 幻冬舎文庫 小説

ようこそ、シュガーです。

幻冬舎文庫から発売されている小説

著者:恩田陸 さん

祝祭と予感

を読みました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

祝祭と予感 (幻冬舎文庫) [ 恩田陸 ]
価格:627円(税込、送料無料) (2022/5/9時点)

楽天で購入

第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞ダブル受賞作「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ短編集。

では内容紹介や感想、レビューを書いていきます。

いつも通り私の個人的な評価です。

 

 

恩田陸 祝祭と予感

祝祭と予感 内容紹介 あらすじ ストーリー

また彼らに、
会える。

待望の『蜜蜂と遠雷』スピンオフ短編小説集!

【内容】
大好きな仲間たちの、知らなかった秘密。
入賞者ツアーのはざまで亜夜とマサルとなぜか塵が二人のピアノ恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。
芳ヶ江国際ピアノコンクールの審査員ナサニエルと三枝子の若き日の衝撃的な出会いとその後を描いた「獅子と芍薬」。
作曲家・菱沼忠明が課題曲「春と修羅」を作るきっかけとなった忘れ得ぬ一人の教え子の追憶「袈裟と鞦韆」。
ジュリアード音楽院に留学したマサルの意外な一面「竪琴と葦笛」。
楽器選びに悩むヴィオラ奏者・奏に天啓を伝える「鈴蘭と階段」。
ピアノの巨匠ホフマンが幼い塵と初めて出会った永遠のような瞬間「伝説と予感」。
全6編。

内容紹介文は幻冬舎文庫ホームページより引用

URL:https://www.gentosha.co.jp/book/b12660.html

 

祝祭と予感 感想 レビュー 評価

お気に入り度を100点満点で表すと80点!

 

ピアノコンクール×青春小説「蜜蜂と遠雷」に登場したピアニストやその関係者、審査員などの短編が読める作品になっていました。

面白かったですけど短い!

もっとたくさん短編を読みたかったです!

 

全6本の短編、どれも面白かったです。

その中でも2つが特に私の心に残りました。

1つめは、マサルの先生であるナサニエルマサルの過去のエピソード「竪琴と葦笛」です。

マサルナサニエルに師事する前のことだったり、マサルナサニエルとジャズバーに行ったりする様子が描かれていて新鮮でした。

蜜蜂と遠雷でのマサルの演奏は、様々な色を思い浮かべるようなものになっていました。

それは彼の血筋から来ていると思っていましたが、それだけではなくて、彼が触れてきた様々な音楽だったり楽器だったり人間だったりから来ているんだということが伝わってくるエピソードで良かったです。

ピアニストはクラシックというイメージが強いと思いますが、ジャズだってロックバンドだってピアノの要素を取り入れた音楽性はありますもんね。

あと、詳細は語りませんが、マサルの頭の良さ、というか周りの人間を自分の思うとおりに動かす周到さも見られるお話になっていて、そこも良かったです。

本編ではマサル=完璧なコンテスタント、というイメージが強かったですが、彼も色々なことを経験したここまで来たんだなぁと少し親近感を持てたのも、個のスピンオフを読んでよかったと思うところです。

 

2つめは、コンクールの課題曲「春と修羅」を作曲した菱沼忠明と、彼の教え子とのエピソード「袈裟と鞦韆」です。

菱沼が「春と修羅」を作曲しようとなった原動力が何なのか分かるエピソードです。

音楽学校に通っていた菱沼の教え子が、卒業のタイミングで実家に戻ることになり、年賀状のやり取りだけで繋がった状態になります。

教え子は、仕事をやりつつピアノでの作曲をして、年賀状でそれを菱沼に報告してくる、と。

ある日、この2人の関係性が動く出来事が起きます。

何なのかはネタバレになるので書きませんが、これが菱沼を動かしていました。

胸に突き刺さるような展開に驚きを隠せませんでしたが、お話としては非常に面白くて一気読みでした。

やはりピアノの世界は厳しいということを突き付けられるお話でもありました。

みんなが好きなことで楽しく幸せに生きていければいいのになぁと、叶うはずのない願いを持ってしまいます。

 

他のエピソードでは、物語の中で再び塵や亜夜に会えて、彼ら彼女らの生きている世界の空気を少し共有出来たりもします。

蜜蜂と遠雷を読んで、登場人物に愛着を持った方は是非とも読んでみてください。

おすすめできます。

 

こんな人にオススメ

私の主観で、以下のような人は本作が好きなんじゃないかなぁ~というのを書いてみます。

蜜蜂と遠雷 を読んだ人

ピアノの森 が好きな人

四月は君の嘘 が好きな人

・音楽をテーマにした作品が好きな人

青のオーケストラ、響け!ユーフォニアムBLUE GIANT、ドラフィル、SHIORI EXPERIENCEなど、音楽を通して人間ドラマが動いていく作品が好きな方は楽しめると思います。

 

蜜蜂と遠雷 感想記事リンク

本編となる蜜蜂と遠雷 上下巻の感想記事です。

一緒に見てもらえたら嬉しいです。

蜜蜂と遠雷 上 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

蜜蜂と遠雷 下 感想 レビュー

sugarbitter.hatenablog.com

 

まとめ

恩田陸さんの「祝祭と予感」を読んだ感想、レビューを書いてきました。

私は「蜜蜂と遠雷」のコンテスタント全員が好きなので、もっともっとたくさんエピソードを読みたいです!

特に明石のお話を読みたい!

恩田さん、また書いてくれませんか!?

なお、本作の後ろの方には恩田さんが音楽関係で書いたエッセイが収録されています。

コチラは時間のある時にゆっくり読もうと思います。

 

この記事を読んでいただいてありがとうございました!

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いつも読んでくれている人はありがとうございます。

それじゃあ今日はこの辺で。

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魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 1 感想 レビュー 著者:甘岸久弥 / イラスト:景 ライトノベル MFブックス

ようこそ、シュガーです。

MFブックスから発売されているライト文芸(ライトノベル)

著者:甘岸久弥 さん / イラスト:景 さん

魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 1

を読みました。

感想、レビューを書いて行きます。

いつも通り私の主観に基づいた評価です。

ではいきましょう。

 

 

甘岸久弥 景 魔導具師ダリヤはうつむかない 1

魔導具師ダリヤはうつむかない 1 内容紹介 ストーリー あらすじ

魔法のあふれる異世界で、自由気ままなものづくりスタート!
「もう、うつむくのはやめよう」
転生者である魔導具師のダリヤ・ロセッティは、決められた結婚相手からの手酷い婚約破棄をきっかけに、自分の好きなように生きていこうと決意する。
行きたいところに行き、食べたいものを食べ、何より大好きな“魔導具”を作りたいように作っていたら、なぜだか周囲が楽しいことで満たされていく。
「これも、君が作ったの!?」「この際だから商会、立ち上げない?」
ダリヤの作った便利な魔導具が異世界の人々を幸せにしていくにつれ、作れるものも作りたいものも、どんどん増えていって――。
魔導具師ダリヤの、自由気ままなものづくりストーリーが今日ここからはじまる!

内容紹介文はMFブックス公式サイトより引用

URL:https://mfbooks.jp/product/dariya/321807000832.html

 

KADOKAWAanimeに作品紹介の動画があるので、そちらも紹介します。

www.youtube.com

 

魔導具師ダリヤはうつむかない 1 感想 レビュー 評価

お気に入り度を100点満点で表すと85点!

 

異世界転生モノで、道具作りをしていくダリヤのお話。

約2年間婚約していた相手に酷い形で婚約を解消されたダリヤが、これからは自分の好きなことをしようと決めて生きていくファンタジーです。

 

時代感としては中世の西洋っぽい異世界

ダリヤは、元の世界で使っていたドライヤーだったり、エアコンだったりという生活を便利にする道具を、魔法の力を使って再現していく魔道具師です。

婚約者が「真実の愛を見つけた」とか言って自分の好き勝手してダリアを振り回す場面は読んでいてストレスでした。

ダリヤの知り合いが「そんなのおかしい」とか「そんな男と結婚しなくて逆にセーフ」みたいな感じで私のストレスを形にしてくれたことや、ダリヤ自身が自分の力で吹っ切ってくれたことで、イライラを低減できたのは良かったです。

そこを乗り越えたら、高身長かつ美形で魔物討伐部隊所属のヴォルフとの出会いがあって、2人は魔道具について話をしつつ親睦を深めていきます。

顔が良い故に女性トラブルから友人が少なかったりして自分の顔にコンプレックスがあるヴォルフの苦労を聞いて、どうにかしてあげたいと魔道具師として力を尽くすダリアの姿が凄く良かったです。

彼女は魔道具を作るのも好きですが、それによって人が笑顔になってくれることに喜びを覚える人間で、読んでいて気持ちがいいです。

婚約破棄の件で恋愛は当分いいと考えているダリヤ、女性トラブルで恋愛が億劫になっているヴォルフ。

2人は男性女性ですが、そう言った事情もあり魔道具の話をする友人という関係に落ち着きます。

ただこれ、どう考えても後々ロマンスへ発展するでしょう!

今の関係は微笑ましくて素敵ですし、恋愛関係に発展するならそれはそれで気になりますし、どっちに転がっても美味しい展開間違いなし!

ブコメ大好き人間の私としては、もし恋愛に発展するなら、それがどのような経緯によるものなのかも気になります。

とりあえず先を読みます。

 

なんかアニメ化しそうですねこの作品。

 

ブックウォーカーのサイトで試し読みが出来ますので、URLを紹介します。

https://viewer-trial.bookwalker.jp/03/13/viewer.html?cid=46809de3-9827-4b45-bda4-228d1492c5d8&cty=0&adpcnt=A2XxZY53

 

こんな人にオススメ

私の主観で、以下のような人は本作が好きなんじゃないかなぁというのを書いてみます。

・アニメ / 小説 聖女の魔力は万能です が好きな人

・女性向けファンタジー小説が好きな方

伯爵と妖精身代わり伯爵シリーズ、シュガーアップル・フェアリーテイルシリーズなど。

シュガーアップルフェアリーテイルは、アニメ化が決定しているので要チェックです。

sugarbitter.hatenablog.com

 

まとめ

MFブックスから発売されているライト文芸(ライトノベル)「魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 1」を読んだ感想、レビュー記事でした。

最初こそストレスでしたが、その後は微笑ましかったりワクワクしたりする展開で楽しく読めました。

文章もきれいで読みやすくて好きでした。

上でも書きましたが「聖女の魔力は万能です」が好きな方にはオススメです。

ただ、あちらと違って今のところ美青年キャラクタは1人です。

純粋でどこか犬っぽい感じの性格をしたイケメンが好きな方、一読の価値ありですb

 

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それじゃあ今日はこの辺で。

バイバイッ! 

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